週刊少年チャンピオン連載、渡辺航「弱虫ペダル」

週刊少年チャンピオン連載、渡辺航弱虫ペダル」は、いよいよ3年のインターハイ初日、スタート前になった。

京都伏見のテントで、御堂筋のトコに箱根学園真波がやって来て、やり取りしていた。箱根学園はエースが新開弟、銅橋に高田城に真波にあと2人は誰?京都伏見の御堂筋と岸神に次ぐ3人目は?群馬のMTBV2チャンピオン雉はどう絡む?

1年のインターハイ初日は、小野田が転倒に巻き込まれ、最下位から復帰。2日目には、不調の田所を小野田が救出、ヒメヒメぺったんこを歌って復帰した。3日目には、集団に飲まれた真波と小野田を、荒北がトップ集団に戻した。激戦の中、ゴールは小野田・真波の1年生クライマー同士の争いになった。

2年のインターハイ初日は、箱学泉田の作戦で小野田が集団に飲まれ、自力でリカバー、山岳争った手嶋を助けた。2日目には、1年鏑木が離脱、青八木がヒメヒメぺったんこ歌って救出。3日目には、小野田・鳴子・今泉でトップを走ったが、最後は2年連続小野田・真波の争いになった。

総北の小野田・今泉・鳴子が1-2-3ゴールするためには、鏑木・段竹・六代がライバル京伏の御堂筋や箱学の真波や群馬の雉らに勝つか道連れにならないといけない。もちろん、共倒れもアリだが。

渡辺航高橋陽一とは違い、キチンと連載するヒトだが、この大会のゴールを小野田と鳴子と今泉の1-2-3ゴールとするならば、コレでストーリーを完結するのだろうか?きっと、単行本で120巻超すと思うけど。

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冒頭から伏線だった…スポーツ漫画「第1話」で冴えない主人公が才能の片鱗を見せていたシーン
1/28(日) 18:32 Yahoo!ニュース
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少年チャンピオン・コミックス『弱虫ペダル』第1巻(秋田書店
 競技未経験だった主人公が思わぬ才能を発揮し活躍することも多い「スポーツ漫画」だが、実は物語の第1話からその高いポテンシャルの片鱗を見せていたケースも少なくない。主人公たちが物語開始直後に見せた、才能を予感させるシーンの数々について見ていこう。

■【画像】かわいすぎ! 実写化『弱虫ペダル』ジャージ姿でソフトクリームを頬張る橋本環奈さん■

■オタク趣味が培った“クライマー”の能力! 『弱虫ペダル』小野田坂道
 2008年から『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載されている渡辺航氏の『弱虫ペダル』は、自転車を使った“ロードレース”を題材としたスポーツ漫画だ。

 アニメや漫画、ゲームが大好きなオタク趣味を持つインドア派の高校生・小野田坂道が、知らず知らずのうちに鍛え上げられた“クライマー”としての素質を発揮し、仲間たちとともにさまざまなロードレースへと挑んでいく本作。

 小柄で丸眼鏡がトレードマークの小野田坂道だが、他人と会話することが苦手で体育会系の人間とも距離を置いていた。しかし、小学校3年生のころから秋葉原までの片道45kmの道のりを自転車で通い続けた結果、本人も知らないうちに自転車競技に必要なスタミナや身体能力を身につけていく。

 彼がわざわざ自転車で秋葉原を目指した理由だが、なんと“自転車ならタダで秋葉原まで行ける”というもの。より多くのグッズを購入したいがため、往復でなんと90km近い距離を自転車で移動していたのだ。

 また、自宅の前に激しい“坂道”があったことも一因となり、小野田の肉体は本人が意図しないうちに、めきめきと鍛え上げられていた。

 物語の舞台である「総北高校」は小高い山奥に建っているため斜度が20%を超える坂道があるのだが、物語冒頭1話から彼はこの“激坂”を愛用のママチャリで鼻歌を歌いながら軽々と登ってみせている。

 この坂道の何気ない凄技が同級生・今泉俊輔の目に留まり、物語は大きく動き出していく。一見、運動とは程遠いキャラクター性をしていながら、無意識に常人離れした脚力やスタミナを手に入れていた、なんとも面白いキャラクターだ。

■フィールドを支配する凄まじい把握能力…『アオアシ』青井葦人
 2015年より『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載されている小林有吾氏の『アオアシ』は、弱小サッカー部出身の高校生・青井葦人が、Jユースのセレクションに誘われたことをきっかけに世界を目指し、奮闘していくサッカー漫画だ。

 主人公・葦人は中学からサッカー部に入っていたものの、フィジカル面ではとくに秀でた部分もない少年だった。中学では部活内で“エース”として活躍していたが、むしろ他者とかかわらない独善的なプレースタイルが欠点にすらなっていた。

 物語冒頭、中学最後の試合で敗北を喫する葦人だが、そんな彼に声をかけたのがユースチーム「東京シティ・エスペリオンFC」の監督・福田達也である。

 福田はこの試合を見ていて、縦横無尽に走り回っている葦人のもとに、なぜかボールが渡ってくることを疑問に思っていた。葦人はその“奇妙な現象”の種明かしをするのだが、なんと彼は試合中、自分以外の敵味方合わせた“22人の位置”を暗記し、ボールが来る場所を完璧に把握していたのだ。

 この凄まじい“空間把握能力”に可能性を見出した福田は、彼をユースのセレクションへ招待し、葦人が世界へ羽ばたくきっかけを作ったのである。

 いわずもがな、広大なフィールド上の選手位置を把握し立ち回るというのは容易くできる芸当ではなく、それを中学生のころから無意識に発揮し、活用していた点に葦人の類まれなる才能を感じざるをえない。“個”の力ではなく、チーム全体を動かすとんでもない才能を秘めたキャラクターだ。

■凄まじい精度で放たれる“シュート”『あひるの空』車谷空
 2004年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載されている、日向武史氏の『あひるの空』は、“バスケットボール”を題材にしたスポーツ漫画だ。

 主人公の高校生・車谷空は、かつて母に誓った夢を実現するため、不良の巣窟となってしまった「九頭龍高校」のバスケ部で奮闘していく。

 父はバスケットボール部の監督、母は元全日本バスケットボール選手と、いわゆるサラブレッドの家系に生まれた空だが、物語開始直後の身長は149.22cmと、けっして恵まれた体格ではなかった。

 そんな空だが、代わりに“シュート”においては常人離れした精度を誇っており、とくに「ワンハンドによる3ポイントシュート」を得意としている。

 そんな彼のバスケセンスが発揮されるのが、第1話開始直後。河川敷で不良と喧嘩し惨敗した空は、花園千秋と偶然出会うこととなる。ドタバタしたやり取りの末、空は気絶してしまった千秋を置いてその場をあとにするのだが、目を覚ました千秋は信じがたい事実を知ることとなる。

 河川敷の高架下では子どもたちが遥か頭上に作られたツバメの巣を見て、「親鳥が卵を押し出し落としてしまう」と騒いでいた。その高さから卵を戻すことは無理と判断する千秋だったが、子どもたちから先程まで話していた空が、卵を巣へと戻したことを聞くのだ。

 直接的な描写こそないが、空は鳥の卵をまさに“バスケのシュート”のように小さな巣へと投げ入れたのだろう。ボールよりも軽く、遥かに小さな卵を割らないように“ツバメの巣”へと的確に戻すその神業は、空が持つ高い“シュート”のセンスを物語っている。

 両親から受け継いだ類まれなる才能の片鱗を、実にさりげなく発揮したエピソードといえるだろう。

 今回紹介した主人公たちは、一見、どこか頼りない印象を抱かせるキャラクターばかりだが、一方で彼らが身につけた高い“スポーツセンス”にはただただ驚かされてしまう。第1話からさりげなく発揮される彼らの才能は読者を冒頭から強烈に魅了し、続く物語に引きこんでいくのだろう。
創也慎介
 
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