ホンダ在りし日のCBR250

ホンダMC22型CBR250、ホンダが理想の4サイクル直列4気筒250ccを追求して作られた最後のオートバイだ。

日本のオートバイメーカー、2サイクルV型2気筒250ccと4サイクル直列4気筒250ccを両輪で発展させて来た。日本の国土に於いて、車検なく高速道路を使えるポテンシャル効率高いクラスはないのだ。

2サイクルについては、環境問題への配慮と称して90年中盤終盤には、生産中止を発表した。ホンダは94NSR、ヤマハは91TZR、スズキは97RGV-Γ(70度V型2気筒)が最後のモデルだったハズ。

4サイクルは、ホンダCBR、ヤマハFZR、スズキGSX-R、カワサキZXRと2万回転を目標として、自主規制45/40馬力以上をそれぞれクリアした。

特に、ホンダCBR250RRはカムギヤトレーンにより、2万1千回転を達成した。後は、キャブレターからPGM-FIに変更するだけだった。

しかし、既に91年に本田宗一郎を失ない、オートバイ作りに節操をなくし、売るため最低限の色替カウル替ばかりで、目先を取り繕うばかりになった。

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オートバイのあれこれ『元祖「ニダボ」!MC22型CBR』
2/21(水) 18:45 Yahoo!ニュース エキスパート
Rotti. 
モトエンスー(moto enthusiast)
  
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

 

今宵は『元祖「ニダボ」!MC22型CBR』をテーマにお話ししようと思います。

 

2017年に発売されたホンダのクウォーター(250cc)スポーツモデル『CBR250RR』。

 

 
▲こちらは現行モデルのMC51型CBR250RR(2017/画像引用元:本田技研工業)
 

若い世代を中心に「ニダボ」と呼ばれ愛されているCBRですが、この「ニダボ」の元祖的存在をご存知でしょうか。

 

実は現行の「ニダボ」と全く同じ車名のオートバイが、平成初期の頃(1990年)にデビューしていました。

 

MC22型CBR250RRです!

 

 
▲元祖「ニダボ」ことMC22型CBR250RR(1990/画像引用元:本田技研工業)
 

現行モデルの「ニダボ」はパラツイン(並列2気筒)エンジンですが、元祖「ニダボ」は4気筒。

 

そう、かつてのレーサーレプリカブームの一端を担った“クウォーターマルチレプリカ”のうちの1モデルです。

 

ホンダは1986年、同社初となる250ccの4気筒モデル『CBR250FOUR』をリリースし、その後『CBR250R』へと発展させていきました。

 

 
▲CBR250FOUR(1986/画像引用元:本田技研工業)
 

そしてデビュー5年目となる90年、MC22型CBRが登場。

 

それまでは『CBR250R』という車名でしたが、このMC22型からは車名末尾の「R」が重なって『CBR250RR』となりました。

 

(この「RR」が「ダブルアール」と呼ばれ、さらに言いやすいよう「ダボ」へと変化したのが、「ニダボ」の由来と言われていますね)

 

当時のレーサーレプリカモデルというのは基本的に、モデルチェンジごとに分かりやすいスペック強化が図られていましたが、このMC22の開発ではそうした数値的な部分ではなく、体感的な部分(「乗りやすさ」「コントロールのしやすさ」等)のブラッシュアップがメインテーマとされ、結果的にトータルバランスが先代から大きく進歩していました。

 

イチバンの特徴がフレームで、MC22には『LCGフレーム』というホンダ独自のユニークなフレームを採用。

 

 
▲凝った作りの『LCGフレーム』(画像引用元:本田技研工業)
 

部類としてはツインスパーフレームなのですが、重心を下げるためにフレームの前半分は押出成形、後ろ半分は鋳造製とされ、形状も横から見ると緩やかなS字を描くものとなっていました。

 

MC22はカタログスペックを見るだけだと前モデルのMC19型CBRとあまり変わっていないように思えましたが、実際には性能の引き出しやすさが大幅に向上しており、サーキットやレースにおいても抜群の速さを見せつけたのでした。

《参考》
本田技研工業 ニュースリリース - CBR250RR
 
Rotti.

モトエンスー(moto enthusiast)
バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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