ソフトバンク、出始めた飽満戦力のツケ

ソフトバンク、飽満戦力のツケが出始めている。というか、実際、今までも出ていたのだ。

1度目は松中、松中自体も元々足腰に故障を抱えていて、一塁かDHしかない状態の中、チームは次から次に新しい選手、好調な選手が出て、秋山監督はカレを全く使わなかった。ソフトバンク交流戦優勝したお祝いをする中、カレは「自分は、関わってないので、参加する資格はない。」と参加を拒否した。それをフロントだけでなく監督コーチも、チームへの反逆行為と受け止め、カレを締め出した。カレはオフにチームを出て、その騒ぎのせいか獲得チームもなく、後味悪い引退をしたのではなかったか?

2度目は5年前、前回は松中1人を悪者にすれば良かったが、この時はスケープゴートはいなかった。シーズン序盤からブッちぎっていたのに、日本ハムの勢いに呑まれ、大量ゲーム差を詰められ、遂にはシーズン優勝すら奪われてしまったし、CSも日本ハムに歯が立たなかった。この時は工藤監督だが、秋山監督最終年にも大量ゲーム差を終盤に詰められ、最終戦オリックスと決着戦をやるハメになった。大隣が、その試合もCSも日本シリーズも火を消したが。この時の工藤監督では、そんな火消しはいなかった。何故か、プロ野球チームとして、シーズン144試合もやる内に、必ず選手個人レベルで故障不調がある。レギュラーとして固定された選手がシーズン通して出続けるのは、戦力あるチームとしてダメなコトなのだ。トレーナーやコーチが緊密に連絡を取り合い、故障不調選手を試合に出さず、代替選手を手配し起用しなければコマを多く持っている意味はないのだ。実際、そんな故障不調選手が出続けたせいで、チームの勢いが落ち、大谷と日本ハムにリーグ優勝や日本一の栄誉をプレゼントした。

この状態があったため、控えサイドにいる選手達には、金銭で満足できなければ国内FA資格取得時点で移籍を考えるしかなくなる。実際、去年の福田はソレで出て行った。

今回の内川は、レギュラー側にいた選手が干されたケースに当たる。こうしたベテラン選手は、1軍で試合に出てこそ意味がある。2軍で活躍しても意味はない。松中のケースより、フィジカル面の瑕疵もない。しかし、数年前はカレが故障不調の中、出続けていたのだ。

今回、今宮みたくハッキリ故障してくれれば、ローテーション的に控えにチャンスが回る。しかし、故障不調をダマしダマし出場するレギュラーを使い続ければ、また似たような不満は控え層に蔓延する。

野球でフィールドに出られる野手捕手は8人、投手は多い日で5~8人、後は交替選手の使い方で代打代走守備交替に何人見込むか、プロ野球1軍の必要戦力はそんなに多くはない。ソフトバンクのように飽満戦力を持っていたら、こうした火種にもなる。

巨人の場合は、上手い具合に故障者がいっぱい出て、使いようないヒトが多くて、そんな不満が起きなかっただけだ。