いよいよ日本シリーズ!

今日から日本シリーズが始まる。セ・リーグvsパ・リーグは35対35、2000年以降は6対14になっている。60年~70年代の巨人V9によるセ・リーグのリードを2000年以降のパ・リーグが取り返した形に見える。

特に、FA制度ができて以降、メジャーでなければ巨人に行きたがる選手が巨人に行き、V9以上の巨人黄金時代が来るモノと、目された。

しかし、現実にそうはなっていない。この20年に巨人の日本一は4度しかない。この10年で見れば1度、というか日本シリーズにも3度しか出ていない。各チームからFA宣言した主力選手をどんどん引き抜き、戦力増強したハズのチームが、6年に1度の日本シリーズ進出と12年に1度の日本一を僅かに超す程度にしか勝つコトができない。また、名目上の優勝はしても、1勝のアドバンテージを持ちながらCSを勝ち抜けない無様を原監督で3度やっているのではなかったか?

さほど好転していない巨人に対し、ソフトバンクダイエーから引き継ぎ、短期決戦に無類の弱さを誇った王監督の後を受けた監督達は、皆日本一になっている。王監督は日本一は少ないが、第1回WBCで世界一になっている。主力はロッテとソフトバンクだった。

飽満戦力チーム同士の日本シリーズに見えるが、実のところ、ソフトバンクと巨人には雲泥の差がある。投手・捕手・内野・外野・外人・控えで比較しても、巨人がソフトバンクに優る点すら見当たらない。

カネの力?違う。明らかにチーム編成を見据えた選手獲得、即効性ある補強と時間のかかる育成のバランス、監督コーチの野球を見る眼のシビアさが格段に違う。

今回のシリーズ、カギは巨人・菅野。メジャーを控えているかも知れない菅野が、嘗てのエース達のように3度以上出場できるか?出た試合で勝てるか?シーズン無敗のマー君でさえ、日本シリーズで1つ負けた。勝ったのは菅野だった。初戦の菅野で負けたら、去年同様の0-4もあり得る。