軽さを軽視?!今のクルマ作り同様、動力とブレーキ頼み。

テスラのモデルSは試乗した。馬力はあり、重くても加速やブレーキは良かった。バカ重量を強力モーターで大加速させ、強力ブレーキで止めるクルマの印象だった。

その時、モデル3は、モデルSのバッテリー容量を減らしたモノになると、説明を受けた。モデルSで、パワーは600馬力相当、車重は2.5t超えると聞いた。確か、モデル3も2tを超すハズ。軽量化したように見えて、エンジン車的には燃料&タンクを小さくしたに等しい。

エンジン車は距離走ると燃料が減り軽くなり運動性が良くなるが、電気自動車は距離走っても重量は減らず運動性は変わらない。

現状で500キロ~1t近く車重あるコトは、長時間の使用で特にブレーキが機能維持できるか、不安は消えない。エンジン車両は空気を取り入れ、雨など多少水を被っても割と平気だが、電気自動車はそういうワケには行かず、長時間使用での熱冷却には不安がある。そうなる前にバッテリー減って、意外と時間を要する充電のための休止をするイメージか?

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危機に陥るとヘビメタ版バッハで威嚇するクルマ そんなTesla Model 3の暴力的加速を堪能した
9/24(金) 14:45 Yahoo!ニュース
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キラキラの秋晴れの下、観覧車をバックに記念撮影した。ラジエーターグリルがないのもEVの特徴。ナンバープレート下の開口部はバッテリー温度調整用の空気取り入れ口
 「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、主にデジタルガジェットとして、ときにはファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でお送りします。

人が接近すると前後左右の様子がさかのぼってアーカイブされるので、後から確認できる

 9月の中旬、「Tesla Model 3」が筆者のもとにやってきました。驚いたのは、納車スタイルです。指定された日時に、「テスラ ラゾーナ川崎プラザ」に出向き、受け付けとサインを済ませると、車検証など書類一式とカード型のキーを渡されます。スタッフが関わるのはそこまでで、時間にして5分程度です。

 後は駐車場に1人で移動し、自分のクルマを見つけ、内外装をチェックします。問題がなければ、そのまま帰宅します。なんとドライで合理的な納車なのでしょうか。Teslaでは、「タッチレスデリバリー」という呼び方をしています。コロナ禍における感染拡大予防措置として取り入れられたと聞いています。

 以前乗っていたシトロエンのときは、営業担当者が、シャンパンの「モエ・エ・シャンドン」をプレゼントしてくれたり、メルセデス・ベンツのときは、店舗で撮影した愛車の写真をフォトフレームに入れて渡してくれるなど、いわゆる「納車の儀」的な演出が施されていたのとは大きな違いです。当時とは状況が異なるので比較するのも変なのですが……

 連載第1回目でもTesla独自の考え方による、UX(顧客体験)を紹介しましたが、タッチレスデリバリーを経験したり、先輩Teslaオーナーの情報に接したりて感じるのは、日本車ディーラー並の「おもてなし精神に富んだ手厚いサポート」を期待するとがっかりするという点です。

 例えば、我が家には家族が使う三菱自動車工業の「i」(アイ)という軽自動車がありますが、点検や車検のたびに、営業担当者が自宅での引き取り返却を行ってくれます。一括メンテナンスプログラムに加入しているのでその一環なのでしょうが、Teslaにはこの種のプログラムや手厚い対応は期待できません。

 それどころか、定期点検や車検のお知らせすら来ないといいます。修理を含め、全ては自己責任で、時期が来たらアプリ経由で予約を取ってサービス拠点に持ち込む必要があります。修理内容によっては、移動修理車による対応も可能のようですが、さすがに定期点検や車検には対応していません。

 そもそもサービス拠点自体が都市部にしかないので、遠方の先輩Teslaオーナーは大変苦労しているのではないでしょうか。アフターケアの点からも、Teslaが万人にお勧めできるクルマでないことは確かです。それを踏まえたうえで、本連載をお楽しみいだければ幸いです。

暴力的ともいえるド・ドドンパ的加速力
 乗り始めの第一印象は「静かだ」でした。駐車場内を時速20km程度で出口に向かって移動しますが、滑るような感覚です。一般道に出ても、その感覚は同様。ただ、ロードノイズが気になります。エンジン車特有のノイズ発生源がないためか、タイヤの転がりノイズが必要以上に強調されて耳に届く印象です。

 初銘柄のタイヤだからなのか、それとも、エンジン車ではマスキングされている周波数までが聞こえてくるのか、定かではありませんが、何かが違います。ただ、これはすぐに慣れました。

 その後の感想は「運転が楽しい」、この一言につきます。アクセルを踏むとスーッと加速し、減速はブレーキを使わず、アクセルを緩めます。「回生ブレーキ」と呼ばれるこの仕組みは、モーターの回転抵抗を制動力とし、ブレーキを使う必要はありません。通常走行では、普通にブレーキを踏む場合と同等の減速力を得られ、ちゃんとブレーキランプも点灯します。その際、モーターが発電機となり電気を回収します。

 エンジンとは違い、モーターはアクセルを踏んだ瞬間にトルクが立ち上がるので、そこから得られる俊敏性が、運転の気持ちよさを生んでいます。ペダルワークに敏感に反応する様は、一般道のジェントル運転において、至福のひとときをもたらしてくれます。その一方で、驚異的な加速力も秘めています。高速道路のETCゲートで時速約20kmから制限速度に到達するまで急加速を試してみました。これはワープなのか、富士急の「ド・ドドンパ」なのか、脳みそが頭蓋後頭内壁に張り付きました。

自宅充電と電費は?
 EVの利便性の1つに、自宅充電があります。1時間につき約20km分と充電速度は遅いのですが、計算上は、8時間で160km分をまかなえるので、普段使いであれば問題ありません。帰宅後にiPhoneを充電する感覚です。ガソリンスタンドの価格を見て一喜一憂する生活とはさよならです。

 納車前に、自宅駐車場にEVコンセントを設置しました。電気屋さんにお願いして分電盤から屋根裏を通して30Aに対応した太い電源ケーブルを駐車場脇の壁に引っ張り、200VのEV用コンセントを取り付けてもらいました。

 壁にはもともと100Vの屋外コンセントがありましたが、100Vではさらに時間がかかります。また、日産が公開している「EV普通充電用電源回路ガイドライン」には、100Vの屋外コンセントに関して、「このコンセントは絶対に使用しないでください」と赤文字で危機感を煽る書き方をしています。家を燃やしたくないので、はい、絶対にしません。

 充電の様子は、Teslaモバイルアプリで逐次確認できます。筆者は、自宅の電気契約を「東急でんき」の「EV応援プラン」にしています。通常は、1kWhあたり28.95円ですが、深夜1時から5時までは、20.26円と約3割安になります。

 納車後最初の休日に三浦半島の先まで119kmをドライブしました。計算上の電気代は約468円でした。以前所有していたメルセデス・ベンツは、市街地6〜7Km/L、高速道路約13Km/Lなので平均燃費約10Km/Lだとして、ハイオク164円/Lだと、燃料代約1950円という計算になります。約24%のエネルギーコストでドライブできたわけです。まあ、以前のクルマは前世代のV6エンジンなので、比較対象として、燃費悪すぎなのはお許しあれ。

Wi-Fi設定とボイスコマンドによる操作
 納車後、自宅に帰って充電の次に実施したのが、Wi-Fiの設定です。Tesla Model 3の通信機能は、4G LTEWi-Fiに対応しています。iPhone同様、自宅のWi-Fiを設定してデータオフロード化しておけば、容量の大きなソフトウェアアップデートを夜中などに自動で行う設定にできます。

 我が家は、メッシュネットワークに対応したWi-Fi機器を導入済みだったこともあり、駐車場が見下ろせる2階トイレの窓際にアクセスポイントを追加で設置しました。接続方法は、スマートフォンやPCと同じです。Tesla車内の15インチディスプレイを操作して「Wi-Fi検索」→「WAP2パスワード」を設定して接続完了です。

 Teslaの魅力の1つは「スタート」ボタンがない点です。キーロックを解除すると車両がスリープから目覚め、着座してシートベルトを締め、ブレーキを踏むとスタート可能状態になり、あとはアクセルを踏むだけです。

 Teslaでは車両に暗証番号を設定して、運転にアクセス制限をかける機能がありますが、そのような合理的UXに、暗証番号の入力という余計なアクションを加えるのは抵抗があります。Model 3のルームミラー上部には、現在は使用されていない室内向けのカメラが設置されています。将来は、これを利用して顔認証が可能になるとことを期待しています。

 この他にも、タッチスクリーン内には、あらゆる設定や機能が存在します。ただ、運転中にこれを操作するのは危険です。その代わり、多くの機能をボイスコマンドで操作できます。ただ、SiriやAlexaのようなインテリジェントな対話型の音声認識システムではないようで、こちらが間違えると無反応か予期せぬ反応を示すことがあります。

 いずれにしても、ちょっと触っただけでは、機能の全てを把握することができません。順次、探求していきたいと思います。

トッカータとフーガ・ニ短調」が大音響で鳴り響く
 最後に、Teslaのセントリー(見張り)モードという機能を紹介して筆を置きます。その名が示す通り、駐車中、車載カメラおよび車載センサー を使用して周囲の監視を行ってくれます。ロケーション設定が行えるので、あらかじめ任意の場所を設定しておくと、Model 3から離れると自動でセントリーモードが起動します。アプリを利用して、降りてから遠隔で起動することも可能です。

 ショッピングセンターの駐車場で試してみましたが、人が近くを通るたびに録画され、一定以上近づくとフラッシュライトが一瞬発光するので、通行人を驚かしているのではないかと心配になります。3段階のセキュリティレベルが設定可能なので、状況により使い分けが必要かもしれません。

 先輩Teslaオーナーによると、明らかな脅威と判断された場合は、ヘビーメタルバージョンにアレンジされたJ・S・バッハの「トッカータとフーガ・ニ短調」が大音響で鳴り響くそうです。

 イーロン・マスクが予告して、それが実装されたそうなのですが、これは強力だわぁ〜

 次回は、Teslaのガジェットな一面をさらに掘り下げてみたいと思います。
ITmedia NEWS

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