燃費を論じるのに、エンジンや補機を挙げてあるけど、もっと他にもあるじゃん?
一番ハッキリしてるのは、デフのファイナルギヤ比と1速~3速のギヤ比じゃない?デフのファイナル数値デカいと、同じ速度でも回転数は高くなるし、各速ギヤの数値デカいと同様になる。しかし、その分加速的にはプラス(パワーバンドやトルクバンドとの兼ね合いがあり、一概ではない。)にもなるが。
燃費は基本実用燃費で、時速60キロまでの運転パターンで計測してるモノが殆ど、100キロ以上だと燃費はかなり向上するが、カタログ値として基本出さない。
3速60キロを出す時のエンジン回転を抑えたりリーンバーンにして、燃費を稼いでいるクルマが大半だ。1気筒当たりの排気量がデカいと、半数のシリンダーを休止させるモノもある。
燃費って、エンジンの使用領域の設定によるので、ある程度でしかわからない。カタログ値はマユツバ程度に見て置くコトだ。
ワタシ個人、今所有しているのは、30年モノの5リッターV12と23年モノの3.4リッターフラット6。どちらも、リーンバーンも気筒休止もない。燃費も、実燃費リッター3キロと4.5キロ。でも、運転すると走る止まる曲がるどのレスポンスも楽しい。
詰まるところ、クルマ選びはエンジンとスタイルとカタログ値の総合選択だ。
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パワーが上なのに燃費も上という例も! 排気量も気筒数も同じなのにクルマの燃費が異なる理由
12/2(木) 11:20 Yahoo!ニュース
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似たようなクルマでも燃費が異なる謎は設計にあり
日産スカイライン(ER34)のRB25DETの燃費は10.6km/L
燃費にはエンジンはもちろん、車重や空力、タイヤ、駆動方式などいろいろな要素が絡んでいて、エンジン単体で比較することは難しいが、それでも同じ排気量、同じ気筒数、同じようなパワーでもけっこう差がついていると、なにが影響しているのか気になるところ。
【写真】リッター0.9kmのランボルギーニ LM002!
たとえば、1600ccクラスでいえば、ホンダのシビックタイプR(EK9)に搭載された傑作エンジン「B16B」は、185馬力もあるのに燃費も13.6km/Lとハイスペック。
同じ時期に日産のサニー(VZ-R)に積まれたSR16VE型エンジンは、175馬力だったのに燃費は11.8km/Lと、パワーも燃費も劣っている(いずれも直列4気筒のNA)。
また、2.5リッターターボの280馬力の直6だと、日産スカイライン=ER34のRB25DETが、10.6km/L。トヨタの1JZ-GTEを積んだJZX100チェイサーが10.2km/L。同じエンジンのJZZ30ソアラだと9.3km/Lに……。
それぞれのエンジンを比較してみると、まず日産のSR16VEは、ボア・ストロークが86.0mm×68.7mm、ボア・ストローク比が0.80と、ショートストロークの高回転型エンジンだというのがわかる。
それに対し、ホンダのB16Bは、ボア・ストロークが81.0mm×77.4mm、ボア・ストローク比が0.96とスクエア型に近く、実用域のトルクを出しやすい。しかもB16BはVTECなので、低速トルクと高回転高出力を両立しているのが強味。
スポーツ走行でのハイパワーはもちろん、実燃費の良さにも定評がある。同じ1600ccのスポーツカーでも、B6エンジンを積んだNAロードスターなどは、カタログ値はともかく、実測ではパワーは100馬力ちょっと。なのに燃費は実測で10km/Lと、B16Bに大差をつけられている……。
2.5リッターターボのRB25DETと1JZ-GTEは、どちらもボア・ストロークが86.0mm×71.7mmで、ボア・ストローク比0.83と同じスペック。圧縮比も基本は同じ(9.0)。いわゆるショートストローク型エンジンなので、あまり燃費向きのエンジンではない。
燃費が良くてパワーもいいエンジンが熱効率の良いエンジンの証
RB26DETTのエンジンカットモデル
こうしたわかりやすいスペック以外に、エンジン単体ではどこで燃費が変わるのか? 燃費がよくても遅いエンジンでは魅力がないので、パワーと燃費が両立できる条件を考えてみると、それは一言でいうと高効率のエンジンと定義できる。それば別のいい方をすると、熱効率のいいエンジン。熱効率のいいエンジンの条件は、下記の6つと言われている。
・圧縮比の高いエンジン(燃焼室の小さいエンジン)
燃焼室がコンパクトだと混合気の燃焼温度と圧力を高くすることが出来る。
・燃焼室内の凹凸が少ない
燃焼室内の凹凸が少ないと、火炎速度が速くなり、燃焼室の壁から逃げる熱も最少になる。
・燃料を早く燃やせる
多穴式インジェクターなどで霧化が細かいと、燃料をより短時間で燃焼させられる。
・吸気・排気の抵抗が少ない
吸気効率、排気効率がよく、吸排気損失が少ないエンジンは熱効率がいい。
・エンジン本体の機械的損失が少ない
熱効率のうちおよそ6%は摩擦で損失している。ピストンの摺動抵抗やメタル類の摺動抵抗、動弁系のフリクションにクランクシャフトの攪拌抵抗(オイル)など、いいエンジンほどフリクションは小さい。
・補機駆動系の損失が小さい
オルタネーターやウォーターポンプ、エアコンのコンプレッサーや油圧のパワステなども燃費に影響するフリクション。熱効率のうちおよそ6%は摩擦で損失している。ピストンの摺動抵抗やメタル類の摺動抵抗、動弁系のフリクションにクランクシャフトの攪拌抵抗(オイル)など、いいエンジンほどフリクションは小さい。
その他、部品の軽さなども大事だが、高効率を突き詰めていけば、パワーと燃費は両立できる。温暖化対策のためにEVへのシフトが加速化しているが、ガソリンエンジンだってまだまだ可能性があると思うのだが……。
藤田竜太
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