ホンダトゥデイ、記述として何か忘れてない?

記事を書いたのが清水草一なので、多分記述しないと思っていた。

第2期ホンダF1に於ける活躍ぶり、86年最終戦までA・プロストとチャンピオンを争ったN・マンセル&N・ピケのウィリアムズホンダ、中嶋悟ロータスホンダからのフルエントリーから、フジテレビが87年から地上波のF1放送を開始した。

CMで流れたのは、ホンダトゥデイ。タイアップ曲は、あみんからソロ活動開始した岡村孝子「はぐれそうな天使」、当時無名に近かった今井美樹も話題になった。

実際に乗ると、低く軽いクルマだ。確かSOHCだが、音もレスポンスも良く高回転までキレ良く回った。

NSXやビートである必要はなかった。単に、プレリュードやCRXや、このトゥデイをミドシップ化して、SiRやタイプRならぬタイプM(ミドシップ仕様の意味)で出して欲しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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マンガやマニアックグレードで人気上昇中!? ホンダ トゥデイの意外すぎる盛り上がり【記憶に残る珍名車の実像】
1/30(日) 9:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 世の中には「珍車」と呼ばれるクルマがある。名車と呼ばれてもおかしくない強烈な個性を持っていたものの、あまりにも個性がブッ飛びすぎていたがゆえに、「珍」に分類されることになったクルマだ。

【画像ギャラリー】ホンダ トゥデイの中古車高騰の秘密を写真から探る!(9枚)

 そんなクルマたちを温故知新してみようじゃないか。ベテラン自動車評論家の清水草一が、往時の体験を振り返りながら、その魅力を語る尽くす当連載。第3回では、別に珍しくもおかしくもないじゃないか!?と思われるかも知れないが、ホンダ トゥデイ(初代モデル)を取り上げてみたい。

文/清水草
写真/ホンダ、カーマニアI氏

■カーマニアのガレージで発見!
 
[関連写真]
初代トゥデイは1985年に登場。低全高のスタイリッシュなスタイルながらゆとりのある居住スペースを確保した軽自動車だった
 かつて、ホンダ トゥデイという軽自動車が存在した。現在すでに消えていることからわかるように、販売はあまり振るわなかったが、2代にわたって、非常にユニークな存在だった。それは、「名車」と呼ぶには少し物足りないけれど、「珍車」と切り捨てるわけにもいかない「珍名車」だった。あるいは「オレ流名車」だろうか?

 そんなトゥデイの中古車相場が、このところ急上昇を見せている。すでに車名すら忘れられつつあった気がするのに、いったい何が起きているのか。

 2年前、旧知のカーマニアであるI氏のガレージを訪れると、そこには赤い初代トゥデイ(前期型の丸目)がラインナップに加わっていた。I氏はこれまでも、数々の旧車を購入している。そのなかには、スバル 360やマツダ R360クーペ、ホンダ シティターボII ブルドッグなどもあった。

 それら3台は、異論のない国産旧名車。マニアなら手に入れたくなって当然だろう。でも初代トゥデイはどうなのか。私の脳内は「???」になった。

私「このクルマ、どうしたの」
I氏「最近買ったんですよ。20万円でした」
私「な、なぜ?」
I氏「だって、この頃の軽自動車って、かわいいじゃないですか~」

 確かに、85年に発売された初代トゥデイ(前期型)はとてもかわいい。フォルムはシンプルな砲弾型で、先端についたふたつの丸目は、ボンネットとバンパーに食い込んで、なんとも言えないステキな表情をしている。

■軽自動車で低全高スタイルを実現
 
なるべくタイヤをボディの四隅に配置して大きな居住空間を生み出している
 全高は1315mmと非常に低い。現在の軽自動車の主流たるトールワゴンの全高は、1800mm前後。最も背の低いアルトやN-ONEでも1500mm以上ある。当時ライバルだった2代目アルトで1400mm。トゥデイの低さは圧倒的だった。

 全高だけでなく、ボンネットも非常に低かった。まるでスポーツカーのような低いボンネットは、2気筒エンジンをほとんど90度前傾させることで実現していた。ホンダは1981年、当時の「クルマは背が低いほどカッコいい」という常識を覆し、トールボーイスタイルの初代シティをリリースしている。が、そのいっぽうでは、背の低いクルマの本家&元祖デートカーの2代目プレリュード(1982年)や、砲弾型フォルムの白眉たる3代目シビック(ワンダーシビック)を発売した(1983年)。

 当時の軽自動車は、主に地方のミニマムな移動手段の色彩が強く、流行とかカッコよさはあまり求められてもいなかったが、ホンダは、登録車の常識をそのまま軽自動車の世界に持ち込み、ワンダーシビックをさらに一歩進めた超スタイリッシュなデザインを、トゥデイに与えたのである。このフォルムは、のちにルノーの初代トゥインゴが、ほとんどパクリ的に踏襲したが、それくらいシンプルで美しく、スポーティで居住性も高かった。

 ただ、市場の反応はそれほど芳しくなかった。当初トゥデイは商用車のみの設定。安さが命ゆえ、ライバルより価格の高いトゥデイは、苦戦して当然だった。I氏が購入したのは、この前期型の丸目トゥデイである。

■中古車相場の値上がり理由を考察
 
[関連写真]
在りし日のI氏の愛車トゥデイ。赤と黒のツートーンカラーもイカしている
 先日、I氏に連絡を取ったところ、トゥデイはすでに手放したという。

I氏「80万円でヤフオクに出品したら、即決で売れちゃったんですよー」

 なんと、買った値段の4倍で!いったい誰が?

I氏「ほかに2台トゥデイを持ってる方です。そのうち1台は、『逮捕しちゃうぞ』の実写版TVドラマで使われた、ミニパト仕様のトゥデイ(実物)だそうです」

 まさか、トゥデイのマニアが存在していたとは!と言っても、2年前は20万円で買えたのだから、マニア人気はまだ顕在化していなかったはず。近年は国産旧車の値上がりが激しいが、その波が初代トゥデイにまで及んだということか!?

 が、トゥデイの中古車相場を検索すると、人気は初代前期型だけではなかった。それを上回る価格の、別グレードが存在するのである。その代表は、以下の2つだ。

【初代後期型(楕円目)の電子燃料噴射(PMG-F1)仕様】

【2代目トゥデイのMトレック仕様】

 初代後期型は、マイナーチェンジでヘッドライトが丸目から楕円に変わると同時に、軽規格の変更で、エンジンが2気筒の550ccから3気筒の660ccに変更されたが、のPMG-F1仕様は、ノーマルの36馬力に対して、42馬力/8000rpm(5速MT)という高性能を誇る。

 そして2代目トゥデイには、あのビートに搭載されたMトレック(ツインマップ燃料噴射制御/各気筒独立スロットル機構)エンジンを搭載したグレード(前期「Xi」、後期「Rs」)が存在するのだ。最高出力は58馬力。高回転高出力エンジンゆえに、回さないとパワーが出ず、日常領域ではぜんぜん速くなかったが、回せばホンダのスポーツエンジンらしく、高回転まで突き抜けた。こちらも100万円近い値付けの個体がある。

 これら人気グレードの存在ゆえか、ごく普通のグレードでも、走行距離が少ないなど状態がよければ、やっぱり100万円近い値段になっていたりするのだから、門外漢にはワケがわからない。

 とにかくトゥデイは、いかにもホンダらしい、マニアックなクルマだった。そのマニアックさゆえ、今になって人気に火がついたらしい。まったくもって、何がどうなるかわからない世の中だ。

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