何言ってる?959≠911だ。わからないの?

959は911の究極形?自動車マスコミのクセに、何言ってるの?全く911ではないョ!

ホントに911なら、959なんてコード使わずに、エボリューション系のグレード名を付けるに決まってんじゃん!実際、911GT1とかGT2とかGT3など、命名する手はあったが、しなかった。

こちらのトルクスプリット4WDと当時の911カレラ4のほぼ固定4WDとは別モノだョ!確かに、911ターボの4WDはトルクスプリット4WDだったと思うし、今のカレラ4もそうなってると思うけど。

この当時は、まだ911は空冷だったし、馬力も全然だった。単に、グループB対応のクルマを当時ポルシェが持つ技術で作ったから、ショーの911グループBとかの呼称ではなく959と命名したのだ。

 

 

 

 

 

 

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究極のポルシェ「911」最新情報! 伝説の「959」は2億円を超えることができた?
2/7(月) 12:10 Yahoo!ニュース
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コンセプトカーから限定スーパーカーとなった究極の911
 2022年1月27日に開催され、今年のクラシックカー/コレクターズカー市場を占う、RMサザビーズ「ARIZONA」オークションでは、さる著名なドイツ車コレクターから「特別なポルシェ」が複数出品された。

【画像】全方位的にカッコ良すぎるポルシェ「959」を見る(22枚)

 今回はその中から、1987年型のポルシェ「959コンフォート」をピックアップ。オークションレビューをお届けすることにしよう。

 
モータースポーツの現場にて素晴らしい成果を残したうえで、1987年から正式に限定生産されたポルシェ「959」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
モータースポーツの活躍でPRもバッチリ

 ポルシェ959は、20世紀における究極のリアエンジン・ポルシェにして、従来のスーパーカーの常識を遥かに超える「ハイパーカー」の先駆けとなったモデルのひとつともいえよう。

 そのひな形は、1983年のフランクフルト・ショーにて発表された「911グルッペB」。名前のとおり当時のFIA「グループB」規約によるレースやラリーへの参戦を期して企画・製作されたもので、この時点で発表からすでに20年が経過していたポルシェ「911」をベースとしつつも、中身は当時最新の自動車テクノロジーの大々的な導入によって、その時点におけるポルシェの最新テクノロジーをアピールするためのコンセプトカーでもあった。

 ショーの会場に詰めかけたギャラリーから圧倒的な支持を得た911グルッペBは、その直後にポルシェAGの正式プロジェクトとして承認され、新たに「959」のコードナンバーのもと開発されることになる。

 そして1985/86年には、ラリーカーに仕立てた試作モデルで「パリ・ダカール・ラリー」に参戦。とくに生産モデル同様のツインターボ・エンジンを搭載した1986年には、1-2-5位を独占した。

 また、同じ1986年の「ル・マン24時間耐久レース」にも、959をベースにレーシング・チューンした「961」がポルシェのワークスチームから単独エントリー。本格的なグループCカーに割って入り、みごと総合7位に入賞してみせた。

 こうして959は、モータースポーツの現場にて素晴らしい成果を残したうえで、1987年から正式な限定生産へと移行。グループBホモロゲートに必要な200台に加えて、オーダーに応えるべく追加生産がおこなわれ、総計292台(ほかに283台説など諸説あり)が生産されることになる。

 生産型959のリアエンドに搭載されるパワーユニットは、シリンダーヘッドを水冷/ブロックは空冷という、非常に珍しい構成を持つボクサー6気筒2.85リッター。当時のFIA「世界スポーツカー選手権(WEC)」で圧倒的な強さを見せていたポルシェ「962C」譲りで、1気筒当たり4バルブのDOHCヘッドも与えられていた。もちろん、2基のターボチャージャーも加えられた結果、その最高出力は当時のポルシェのトップモデル「911ターボ」の50%アップとなる450psに達した。

 一方、路面状況の変化などによって前後輪のトルク配分を電子制御で自在に変化させるトルクスプリット式4WDシステムは、のちに964系「911カレラ4」で採用されたものの原型となったほか、ポルシェとしては初となる6速マニュアルトランスミッションも組み合わされた。

 1980年代後半において、ポルシェ959は間違いなく世界最速車のひとつ。停止状態から4秒以内で時速60マイル(約96km)に到達し、「クォーターマイル(0-400m)」加速は約12秒。最高速度は200マイル、つまり約320km/hをマークした。

 フェラーリがこれよりわずかに速く、はるかに洗練されていない「F40」を直後に発表するまでの短い期間ではあったものの、ポルシェ959が当時の高性能ロードカーが挑戦すべき基準を設定したのは、間違いのない史実なのである。

959に払ったメンテ費用はどのくらい?
 ポルシェ959は、スーパーカー的な豪華装備を満載した「コンフォート(Komfort)」仕様のほか、装備を簡略にすることで軽量化を図った「シュポルト(Sport)」仕様も少数(29台説が濃厚)が作られたとされるが、今回のRMサザビーズ「ARIZONA」オークションに出品されたのは前者のコンフォート仕様。フルレザートリムやエアコンディショナーなど、幅広いコックピットアメニティが備えられている。

 
911」をベースとしていることがもっともよく分かるリアからの眺め(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
●走行していないがメンテナンスはバッチリ

 魅力的な「ガーズ・レッド(Guard’s Red)」にペイントされたこの959コンフォートは、運転席/助手席ともにシートヒーター付きの黒革スポーツシートを装備し、959では象徴的なグラデーション・グレーのトリムよりもスパルタンな印象が強い。

 オークションの出品者は、近・現代ドイツの素晴らしい所蔵車両で知られる「テネンバウム・コレクション(The Tenenbaum Collection)」とのことながら、その初期のヒストリーは現時点では不明のまま。

 しかし、エンジンは間違いなくマッチングナンバーで、熱心なアメリカの愛好家のコレクションに収まってきた10年間については、とても優れたケアを受けてきたとのことである。

 2012年に現オーナーが入手したのちの贅沢なサービス履歴については、今回のオークション出品にあたって添付されるファイルにもすべて収められている。

 たとえば購入直後には、フロリダ州オークランドパークの「プロトテック(Proto Tech Inc.)」にて、エンジンを降ろしたフルメンテナンスを実施。このときブレーキ、燃料システム、ディファレンシャル、ステアリングラックなど車両のあらゆる側面に対処し、合計7万7000ドル(約890万円・邦貨換算、以下同)以上の請求がおこなわれた。

 プロトテック社でのサービスに続き、2013年以降はカリフォルニア州トーランスの「カラス・レンシュポルト(Callas Rennsport)」にサービスが委託されたのだが、こちらについてもすべての請求書が残されている。

 2013年には、様々なサービスとクラッチ作業のために2万9000ドル(約330万円)。翌2014年にはエンジンマウントを新品に取り替えるとともに、クラッチアセンブリの交換で約1万1000ドル(約126万円)。2015年にはリアのショックシステムが組み立て直され、エンジンの主要なサービスも実行して合計3万ドル(約350万円)を超えたのち、2016年には2万4000ドル(約280万円)を超える追加作業もおこなわれている。

 さらにオークション出品直前となる2021年12月には、ポルシェのスペシャリスト「カラス・レンシュポルト(Callas RenSport)」に委託して、2万600ドル(約240万円)以上に及ぶサービスを受けた。この時の作業では、959の技術的特徴である高度なアジャスタブル式サスペンションシステムが主な対象となっていた。

 つまり、これらの請求額を合算したら約19万7000ドル(約2270万円)にも及ぶ。ところが、このように徹底したサービスを受けてきたにもかかわらず、カタログ作成時の走行距離は約8700マイル、約1万4000kmに過ぎない。

 また、ツールキットやブックレットなどの付属品も完備しているなど、条件面ではかなり優れているかに思われる。

 2012年からテネンバウム・コレクションに所蔵されているこの「959コンフォート」は、RMサザビーズ北米本社は、120万-150万ドル(約1億3800万-1億7300万円)のエスティメートを設定した。

●現在の959マーケットとして順当なハンマープライス

 昨2021年秋、同じRMサザビーズ社がスイスのサン・モリッツで開催したオークションでは、今回と同じくコンフォート仕様の959が197万3750スイスフラン、当時の日本円に換算すれば約2億4410万円で落札された事例もあるが、これはカタール王室の特注で作られたその個体のヒストリーに基づく特別仕様であることが、価格上昇に大きく作用したと思われる。

 一方、現在の国際マーケットを見回すと、おおむね1億2000万-1億8000万円くらいの売り物が多いことを思えば、今回のエスティメートはきわめて順当なものとも感じられるのだが、今回のオークションにおける市場の感触もおおむね同意だったようす。

 最終的にはエスティメート上限を超える160万ドル、日本円に換算すれば約1億8400万円で落札されることになったのである。
武田公実

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