根尾昴の力をわかっていない、中日立浪監督。

この件については、大きく4点問題があると思う。

1つは、3度の甲子園優勝投手に対する力量把握の問題。

カレは2年から、投手としても甲子園のマウンドに立ち、遊撃手と兼ねていた。カラダがデカくタマが速いだけでプロに入った投手とは、チームとしても野手投手としても勝ち抜いたスキルと実績と経験が段チなのだ。

元々、立浪監督もPL時代にキャプテン遊撃手として春夏甲子園制覇したハズだが、ボケて忘れているか?野村・岩崎・橋本をちゃんと見ていなかったか?(橋本はヤクで捕まったし。)

むしろ、打撃力だけ向上できれば、メリット高い野手兼投手になる。

1つは、2刀流などとマスコミやプロ野球そのものが、"専念"を念頭に扱っているコトだ。

野球に於ける1試合の守備に関わる比率は、ポジション的に投球として投手100%、フェアファール打球飛ぶ確率として投手捕手含めて全野手各11%強。(厳密には投手の投球により、打球傾向が変わる。)打席としても、どんな打者でも11%強でしかない。

どんなに"専念"しようと、打球守備も打撃もソコまでしか貢献のしようがない。ましてや、打撃は殆どのヒト3割も打てない。守備は菊池でなければ、エラーあり得る。"専念"しても、貢献はその程度だ。

1つは、投手が攻撃に意識を持つコトのメリットを、ハナから棄てているコトだ。

打撃に於いて、フツ~の投手は殆ど打つ気なく、打率ガタ落ち。捕手も投球配球のため、相手チーム研究に食われ、打撃に意識は低い。

投手捕手は、相手の配球を読める可能性もあり、打撃を練習し、意識持って打席に立てば、攻撃面でも貢献デキる可能性が増える。

1つは、投手できるヒトがグラウンドに出ているメリットを、監督がわかっていないコトだ。

昔、第1期長嶋茂雄監督時代に、投手に外野守備練習させて、ワンポイント起用の際に外野、終わると外野から投手に戻す起用をしていた。ワンポイント起用できるヒトが外野手にいれば、一般外野手より肩が強くコントロール良いため、走者の捕殺や抑止になる。また、先発投手不出来の際に、場を凌ぎつつ先発のアタマを冷やすコトで、序盤に大量失点を防ぎ投手を節約できる。また、先発投手のマウンド上でのアクシデントや危険球退場でも、急遽ブルペンから起用するより、外野手からマウンドに上がる方が動揺幅が少ないし、その間に本来の中継投手を仕上げられる。

いずれにせよ、監督の理解力発想力に依る。

バカでは、通り一編の起用しかデキず、活かせない。

***********************************

【中日】“投手”根尾昂はしびれる場面で起用せよ! OBが緊急提言「大差で投げても進歩ない」
6/2(木) 6:15 Yahoo!ニュース
  125 
指揮官も潜在能力を評価する“投手”根尾昂(東スポWeb)
 しびれる場面で投手・根尾をマウンドへ――。中日・根尾昂外野手(22)の起用法について中日OBから過激な意見が飛び出した。立浪監督は今後も根尾を投手と野手の〝二刀流〟で起用していく方針だが、ここまでのところ根尾が登板するのは大差で負けている展開ばかり。本気で投手・根尾を育てるつもりなら「まだ勝負が決まっていないところで投げさせてもいい」というのだが…。

 根尾は5月21日の広島戦(マツダ)で1―10の8回にプロ初登板。最速150キロの速球を武器に1回を1安打無失点に抑えると9回には打席にも立ち(結果は一ゴロ)、〝二刀流デビュー〟を飾った。5月29日のオリックス戦(京セラ)でも8点ビハインドの8回に登板し1回1安打無失点に抑えている。

 2試合を無失点に抑えた根尾だが、いずれも大差がついた場面での敗戦処理。野手としてまだ十分な実績を出していない中、このような形で起用されることには、球団OBの間やネット上などでも賛否両論入り乱れている状況だ。

 5月29日に放送されたドラゴンズ応援番組「サンデードラゴンズ」(CBC)では立浪監督のインタビューが放送され、根尾の起用法について質問を受けた指揮官は「彼は投手としても潜在能力が高い。(野手なので投球は)ストレートが多い。プロの打者は150キロでも狙えば打つ。その中でストライクが取れるというのはすごい。まだ(他の)球種もありますし。ピッチングは続けながらね。ピッチャーの方もしっかりやっていきたいなと思います」と今後も野手だけでなく投手としても起用していく方針を明言した。

「いずれ先発もある?」との問いには「フッフッ…。そうすぐにはうまくはいかない。登板は少しずつ増やしていけるようにしたい」と返答。「周りからはいろいろな声も入ってきます。彼の一番良い能力を何とか引き出して一軍に定着させてあげないといけないなという思いはあります。しっかりと判断を間違えないようにしたい」と遊撃、外野も含めて根尾の力を最大限に発揮できる道を探し出していくつもりだ。

 今後、根尾はどのような形で起用していくのがベストなのか。投手出身のOBの一人は「今の使い方はメジャーで点差が開いたときにキャッチャーが投げるのと一緒。投手陣に負担をかけさせたくないという場面での起用だし、根尾を出す展開ではベンチも本気で逆転を期待していないと思う。お客さんは喜ぶかもしれないけど、大差で負けているところで何回投げさせても進歩がないと思うよ」と指摘。

 そのうえで「本気で投手としての可能性を試そうとするならまだ勝負が決まっていないところで投げさせてもいい。今日の藤嶋(1日の楽天戦に0―2の4回から2番手として登板)みたいに試合が分からない状況で流れを切ることができるかどうか。7、8、9番の下位打線相手でいいんだから」と提言した。しびれるような場面を経験してこそ投手としても成長することができるというわけだ。

 0―2で敗れた1日の楽天戦では出番がなかった根尾。「大差がついた場面のリリーフで使われるようになっていくと、試合中盤での代打起用も少なくなっていくかもしれない」(前出のOB)。中日ファンの誰もが根尾がグラウンドで躍動する姿を待ち望んでいる。

オリックスにいた根尾の〝先人〟】根尾と実に似たケースで〝二刀流〟に挑んだ先輩がいる。1990年代後半から2000年代前半にオリックスで活躍した嘉勢敏弘(45)で、現在は阪神の打撃投手を務めている。

 北陽(大阪)のエース兼4番として甲子園で活躍した嘉勢は94年に根尾と同じドラフト1位でオリックスに入団。高校通算52本塁打の長打力が買われ、外野手として育てられた。だが、プロ3年目に仰木監督から投手として目をかけられ、この年は根尾と同じく外野手登録のまま2試合に登板した。

 98、99年は登板せず、外野手に専念。嘉勢の二刀流は仰木監督ならではの話題作りと見る向きもあった。しかし、00年に外野手登録のまま再びマウンドに立ち、プロ初勝利を挙げるとシーズン終了まで投手を務め、先発5試合を含め21試合に登板した。

 翌01年には投手登録に変更され、この年は左の中継ぎとしてリーグ最多の70試合に登板。2勝0敗、防御率3・21の成績を残した。02年も33試合に登板したが、1試合の登板にとどまった04年をもって現役引退した。

 通算成績は野手として272試合に出場し、打率1割3分5厘、投手として136試合に登板し、3勝7敗、防御率4・84。90年代は野手、00年以降の実績は投手としてのもので、実質は二刀流ではなく、野手から投手への転向といえる。
東京スポーツ

***********************************