ランボルギーニカウンタック

ランボルギーニカウンタックは、系譜的にプロトのLP500⇒生産型LP400⇒ウォルターウルフ向カウンタック3台⇒LP400S⇒QV⇒25thアニバーサリーという感じ。

スタンツァーニ&ガンディーニでやっていたのはLP400Sくらいまでのハズ。スタンツァーニは最高速度300キロを確実に達成するため、エンジンの5リッター化を計画したが、財政難により達成できなかった。

ウォルターウルフは当初、LP400を酷評していたが、イオタで開発したレーシングエンジンには満足して、LP400S的モデルとリヤウイング付赤(LP500Sと呼称)とリヤウイング付青の3台を購入したとか。元テストドライバーは「青にレーシングエンジンが載っていた。」とコメントしていた。ただ、3台ともエンジンは4リッターだと言われている。

ウォルターウルフ向エアロ&タイヤらをLP400に反映、ペリスコープを省略、LP400Sでは空力や操縦性的に安定したが、タイヤ幅広化やエアロに依る空気抵抗でビミョ~に最高速度は落ちたと言われる。

フルッチオやスタンツァーニらが去り、買収され一時的に潤った時期にエンジンが排気量アップ、4バルブ化された。デザインもパガーニに依りホイールベース延長や前後バンパー拡大やアニバーサリーでは上下空気取入口にスリットなどが設けられた。QVとアニバでは、エアロしか違いない認識だ。

カウンタック改善の系譜で言うなら、LP500はアメリカのクラッシュテストでツブしたので、LP400⇒ウルフ⇒LP400S⇒QVだと思う。

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ランボルギーニ カウンタック デビュー以来眩い光を放ち続けている名車の代表的なモデルを振り返る
2022/12/31(土) 13:20 Yahoo!ニュース
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ランボルギーニ カウンタック(1975~1990年)
 
カウンタック ウォルター・ウルフ」。ウォルター・ウルフがチューンしたカウンタックは、以後のクルマ作りにも影響を与えた。
スーパーカーといえば「ミッドシップの2シーター、エンジンはDOHCでV8以上。ただし、ほかに惹き付ける魅力があれば例外もあり・・・」というのがざっくりとしたイメージだろうか。1970年代半ばに大ブームが起きてから50年近くの歳月が流れ、そのイメージは少しずつ変わってきているようにも見える。本連載では1966年から現代までスーパーカーを並べていくので、変遷していくさまをお楽しみいただければと思う。【第4回は前回に引き続きランボルギーニ カウンタックを紹介する。】

【写真はこちら】ランボルギーニ カウンタック(全4枚)

前回紹介したカウンタックLP400は、カウンタックとしては最初の市販モデル。以降、カウンタックは進化を続けていくのだが、その中から、代表的なモデルをいくつか紹介しておこう。

カウンタック ウォルター・ウルフ
1975年から1978年に、世界で3台だけが製作されたといわれる、LP400のスペシャルモデル。1970年代後半、カナダの石油王でF1チームのオーナーでもあったウォルター・ウルフが、自ら購入したLP400に、大型リアウイングやオーバーフェンダー、ブラーボ用ホイール+超偏平ピレリP7タイヤなどを装着したモデルだ。この後、チューンドエンジンを搭載した2号車が作られ、さらにフレームやブレーキ、クラッチを強化したシャシに、チューンした2号車用エンジンを搭載した最終モデルの3号車が製作されている。このウォルター・ウルフ仕様に感化されて、LP400はLP400Sに進化したといわれている。

カウンタック 5000クワトロバルボーレ
1985年、フェラーリの新たなフラッグシップとして登場したテスタロッサに対抗するため製作された、カウンタック シリーズ最強のモデル。車名が示すとおり4バルブDOHCのヘッドを採用した5164ccのエンジンは、燃料供給装置をウエーバー製の44DCNFキャブ×6基に変更して、最高出力は455psまで強化されていた。併せてシャシもホイールベースを2500mmに延長して直進安定性の向上が図られた。後期型の燃料供給装置はKジェトロニックがオプション設定されたが、排出ガス規制対応用で、最高出力は426psに留まっている。1988年まで生産された。

カウンタック 25thアニバーサリー
1988年のランボルギーニ・デイで、カウンタックの誕生25周年を記念して発表された最終モデル。M.ガンディーニの基本デザインを後継者のオラチオ・パガーニがエアロダイナミクスを中心にリファインしたものだ。新たなエアロデバイスはフロントバンパー&スポイラー、サイドスカート、新デザインのエアボックスなど多岐にわたり、外観のイメージを大きく変えた。そのためカウンタック ファンの間でも好みが分かれると言われている。

搭載されるエンジンは、5000クワトロバルボーレから継承した5167ccのV12 DOHC 48バルブで最高出力は455psを発生。燃料供給装置はKジェトロニックがオプション設定されるのも5000クワトロバルボーレと同じだ。空力パーツで獰猛さを増した25thアニバーサリーは、1990年7月の生産終了までに当時のスーパーカーとしては異例ともいえる650台を超える個体が生産され、カウンタックのフィロソフィは後継のディアブロへと引き継がれた。
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