侍ジャパン、左打者多いから・・・

侍ジャパン、今回の選抜は左打者に偏り過ぎている。つまり、ドコかで左打者が並ぶコトは不可避なのだ。

1、ヌートバー

2、近藤

3、大谷

4、村上

5、吉田

6、岡本

7、牧

8、源田

9、甲斐

しかし、この初戦、相手が中国とはいえ、1~5番まで左?あまりにおかしくない?明日は韓国戦だよネ?確か、中国先発は左投手だよね?

始球式は、八百長でW杯グループリーグを勝ち抜いただけの森保を使った。

 

 

 

 

 

 

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WBC】「3番・大谷翔平は最善手ではない」「山田哲人は重症」名コーチが指摘する侍打線の”アキレス腱と打開策”
3/8(水) 16:50 Yahoo!ニュース
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WBC本戦では大谷がまともに勝負されないケースも考えられる
いよいよ本番を迎えるWBC・侍ジャバン。強化試合では大谷翔平らメジャー組の活躍が目立ったが、気になるのは“国内組”の打者たちだ。本番直前にようやく状態が上向いてきたとはいえ、まだまだ真価を発揮しているとは言いがたい。このまま大会に突入して大丈夫なのか? ヤクルトや近鉄で打撃コーチを歴任してきた伊勢孝夫氏が「復活の条件」を語る。

【画像】強化試合の最終戦でようやく1発が出た村上をはじめ、まだ本調子とは言えない国内組がどこまで状態を上げてくるか

不調の打者こそホームランを狙っていけ
あれは2017年、日本ハムアリゾナ1次キャンプを終えて名護に入ったときのことだった。ちょうど大谷翔平の足首痛が癒え、初めて屋外で行うフリー打撃を見る機会に恵まれた。三塁側ベンチで栗山監督(当時)と並んで見たのだが、その凄さにはほんとうに舌を巻いたものだった。

名護の外野後方の海岸に何本打ち込んだろう。群を抜くパワーと、芯に当てるミート力はホームラン打者特有のもので、打球の角度も高校を卒業して数年の打者とは思えぬスケール、完成度だった。あれからちょうど7年経ったが、怪物はさらに数倍も成長していた。

今回の侍ジャパンは、大谷が中心の打線になることは間違いない。それだけに村上宗隆、山川穂高山田哲人ら主力打者らが、まだまだ本調子にないのが気になる。今の村上、山川らの状態は、10をベストとすれば7か8くらいか。これがシーズンならじっと待つことも出来るが、短期決戦の国際大会では待っている間に終わってしまう。


彼らの不調は、予期できることだった。

通常のシーズンなら3月下旬の開幕を前提にして、まだ調整の時期。そのためこの時期に、ベストの状態に持ってくることは至難の業なのだ。もちろん選手たちは早めに対応すべく年明けからトレーニングし、キャンプではそれなりに打ち込んできたはずだ。

実際、強化合宿、実戦形式と進む中、村上などのスイングは決して悪くはない。それでも気持ちと身体の〝微妙なズレ〟は、プロを数年経験している者なら、必ず生じてしまうものなのだ。村上に関していえば、「ホームラン打者ゆえの落とし穴」とも言えるかもしれない。

では、どうしたらいいか。
私がコーチだったら「ホームランを狙っていけ!」と、けしかけるだろう。

山田哲人はベンチに下げる決断も必要
本来は違う。点がなかなか入らず、僅少さの展開が強いられる国際大会は、むしろホームランを捨て、繋ぎの打線で得点を積み重ねていくことがセオリーだ。そんな中、「ホームランを狙え」というのは非常識で、いわば奇策だ。

しかし今回の顔ぶれは、例外だ。ホームランを打てる打者揃いで、言うならそのために呼ばれたような者ばかり。そんな選手らに対して「打てないならホームランを捨てて、繋ぎに徹しろ」と言う方が間違っている。ホームラン打者は、ホームランを打つことでしか、調子を上げていけないのだ。

誤解しないでいただきたいのは、ホームランを狙うことと、無闇な強振はまったく違うということだ。そもそも相手投手のすべての投球をホームランにできるわけがないし、各自、それぞれのホームランを打てる球種、高さ、コースがある。大事なのはその球だけに狙いを絞り、決して見逃さないことだ。

不調の打者ほど、なんでもかんでも打ちにいってしまう。それではぬかるみにはまっていくだけだ。言い換えれば狙いつつ、好球以外をいかに捨てられるか。

打者は“狙う勇気”と“捨てる勇気”が大事だ。今、村上や山川には、その両方が必要。難しいように思われるかもしれないが、それしか特効薬はないと思う。本番で1本出ればきっと楽になる。なによりチームメイトも安心し、盛り上がり、結束も高まる。今が我慢のしどころだろう。

ただし、山田は重症だ。キャンプ当初、打撃フォームを少し変え、なかなかフィットしないとみるやすぐに前のフォームに戻した。タイミングの取り方をわずかに遅らせ、引きつけて打つフォームに改造しようとしたのだが、うまくいかなかったようだ。

ところが今のフォームは、従来のものに完全に戻り切れていない。横から見たらわかるのだが、ボール1個ぶん、いや3分の2個分ほど差し込まれ振り遅れている。内野へのポップフライが多いのは、自分では前のフォームに戻したつもりでも、身体が戻りきっていないためだ。

この”症状”の改善は時間がかかる。正直に言って大会中に戻せるとは思えない。セカンドは牧秀悟の調子がいいから、山田に限ってはベンチに下げる決断も必要だろう。

大谷翔平が最も活きる打順は?
いくら大谷が好調でも、その前後を打つ打者が不調だと「大谷でしか点が取れない」状態に陥るのが心配だ。そうなったら、果たして相手は大谷と勝負してくれるのかどうか。

相手チームからすれば、大谷は全打席で敬遠してもいいくらい驚異的な存在だ。仮に本番でも3番・大谷、4番・村上でいくとして、現状のふたりの状態を考えたら、「大谷を歩かせて村上勝負」が常道だろう。はたして4番は村上のままでいいものか。

3月6日に行われた阪神との強化試合では、それまで6番だった山川をスタメンから外したが、村上は4番のままだった。栗山監督としては「日本を代表する選手」と村上を称え、代表選出時から4番を示唆してきた。その選手を初戦の中国戦から「降格」、すなわち4番から外すことは、指揮官としてかなり勇気がいることだ。

強化合宿前、私は、村上は4番ではなく5番がいいと考えていた。いかに史上最年少3冠王でも、国際大会での4番は重荷だと思ったからだ。昨秋のスランプも脳裏にあった。

だが、鈴木誠也が離脱した今、それでも村上の4番にこだわるなら、「3番・大谷」は最善手ではないように思える。ここは2番、いやいっそのこと1番に入れる方がいいのではないか。

大谷をチャンスメーカーにするのはもったいないが、比較的好調な牧秀悟や近藤健介、ヌートバーらのいずれかを2番に入れれば打線に切れ目がなくなる。下位に好調な選手を配置して塁を埋め、1番の大谷にまわすパターンなら、得点力も遜色ないし、チームの盛り上がりも期待できる。

その上で、4番の村上が息を吹き返すことを期待したい。そうすれば侍ジャパンの打線は、文字通り完成する。それが準々決勝、準決勝あたりでもいいではないか。普通に考えれば、1次ラウンドを勝ち抜くことに不安はないだろう。村上の完全復調はその後でもいい。

追記。
3月7日に行われたオリックスとの強化試合最終戦。村上は4番ではなく6番に入った。栗山監督の「一度、気楽に打席に入れ」という配慮だったか、それとも奮起を促す降格か。

結果、第1打席で会心のホームランをセンター左に打ち込んだ。良いホームランだった。その後、3打席連続三振こそしたものの、これで村上は吹っ切れて大会に臨めるはずだ。山川も特大の一発で鬱憤を晴らした。まだふたりとも絶好調とは言えないが、本番ではぜひとも大暴れして欲しい。

構成/木村公一

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