岸井ゆきの(31)、何故かよく見るけど。

岸井ゆきの(31)、「30歳に見えない、背が小さい、美人じゃない。」だけか?

ココ数年で、よく見るようになった気がする。

岸井ゆきの自体は「ルパンの花嫁」で瀬戸康史のフィアンセ役してたんじゃなかった?浜辺美波の「わたしたちはどうかしてる」で横浜流星のフィアンセ役も?

高卒で女優サンやってるの?19歳から、一体どんな12年を送って来たの?神奈川県とかなら実家通い?一人暮らしならどんなブサイクでも、真っ先にロクでもないヒモオトコ付いていそうに見える。間逃れたのは、このペッチャンコプロポーションのおかげか?

今の御時世、バカそうなJKやJCタレントでもボインボインなのに、ココまでペッチャンコはかなり貴重だ。同じペッチャンコでも中村アンらとはかなり真逆、スポンサー枕営業要員でもなさそう。

主役美人を引き立てる役には、主役に近い役をするほど向いているのかも。元オリックス星野伸之が130キロのストレートを投げる前に放る、90キロのスローカーブみたいなモノか。

 

 

*********************************

「30歳に見えない、背が小さい、美人じゃない」…岸井ゆきの(31)が語るコンプレックスと、日本アカデミー賞受賞後の“意外なプレッシャー”
4/30(日) 11:12 Yahoo!ニュース
  25 
岸井ゆきのさん
「ボクシングは痛いし怖い。でも…」糖質制限ときつい増量、岸井ゆきの(31)が主演映画『ケイコ 目を澄ませて』で考え抜いたこと から続く

【画像】岸井ゆきのさんの写真を全部見る(全16枚)

「俳優部だけで生きるのは怖い」「ただ好きで映画を観ているだけで安心する」――。2022年12月からロングラン上映されている映画『ケイコ 目を澄ませて』で、生まれつき耳が聞こえないプロボクサー役を熱演し、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた岸井ゆきのさん(31)は、高校生のときに山手線の車内でスカウトされて19歳から舞台に立ち、第一線で活躍するいまでも、皿洗いのアルバイト先に顔を出しているといいます。

「怖い」と「安心」という言葉で自らの世界を丸ごと受け止め、「普通に生きる」生活の工夫をしながら、地道に前に進み続ける岸井さんの足取りを追いました。(全2回の2回目/ 前編 から続く)

◆ ◆ ◆

――劇中でケイコがノートに日記をつけるシーンが印象的でした。あれは岸井さんの文字ですか?

岸井 そうです。岸井さんの(笑)、文字です。

――いつもは意識しないような、カリカリと乾いた鉛筆の音も素敵でした。普段からなにか書かれていますか?

岸井 はい、書きます。日記ではなくて、説明するのがすごく難しいんですけど、「言葉」を書いてますね。

――手書きで?

岸井 手書きです。ボールペンも絶対これというものがあって、(おもむろにペンを探して取り出して)パイロットの「ハイテックCコレト」! いまはあまり売っていなくて、家に何本か用意して、替え芯もたくさん揃えてあります。いつなくなるかわかんないから。

女優じゃなくて俳優でいいのかな
――どれくらいの期間書いているんですか?

岸井 もう12年くらい書いてますね。19歳のときから、か。

――19歳ということは、すでに事務所に所属している頃でしょうか。

岸井 入ったくらいですね。

――もう10年以上の習慣なんですね。言葉や文章というと、岸井さんのフォトエッセイ『余白』(NHK出版)で、肩書きを「俳優」としていたのが目にとまりました。ご自身では呼び方についてなにか意識していますか?

岸井 世の中がもう女優じゃなくて俳優でいいのかなって。あと俳優部とはいうけど、女優部とはいわないし、録音部、照明部と同じように、自分のことを俳優といったりします。あと舞台をやっているときは、「役者」といわれることが多いですね。女優といわれると、ふふんってなるけど、役者か俳優かといわれたら、どちらでも大丈夫です。

――女優といわれて、ふふん、となるのはなぜでしょう?

岸井 なんでしょう、個人的な印象としては、女優といわれてもあんまりうれしくないのかも(小さく肩をすくめて)。私は演劇からキャリアをスタートしたこともあって、「みんなで演劇をつくる」という感覚がすごく好き。だから、たまたま表に出るのは俳優部の俳優だけど、みんなで一緒につくっているという意識でずっとやってきて、女優といわれると、なんだか言葉として強いなって思います。

スカウトなのにこのままで大丈夫か
――19歳で初めて舞台に立ち、役者をはじめられた頃のこと、どんな風に思い出しますか?

岸井 はじめたというか、ただ事務所に入っているだけという感じですね。ドラマの主人公のクラスメイト役とか、エキストラみたいなセリフのない役をやっていたので。

――それはオーディションを受けて?

岸井 行って受かっても、セリフはなかったです。私、一応スカウトなので……。スカウトされたのに、このままで大丈夫かって、20歳のときに自分で劇団に応募したんです。ドラマのセリフのない役では絵の中の背景みたいに扱われていたのが、舞台ではどんなに役が小さくてもみんなで一緒につくることができるんですよね。最初は(脚本の)文字だった物語を、みんなで立ち上げていくところがすごく好きで、映画もそうですよね。

 最初はスカウトだったけど、演劇をやりはじめたら映画のプロデューサーがそれを見ていて、そこから映画に出演する機会が増えていって。だから、役者をやりたいと思ったきっかけは、演劇にありました。

まだバイトを辞めていない理由
――アルバイトをしていた時期もあると伺いましたが、辞めたのはいつごろですか?

岸井 バイトはねえ、辞めてないんですよねえ。行けなくなったのは、2019年の映画『愛がなんだ』が公開されたころですね。でも、その後もけっこうしてました。周りの人が引くくらい。

――引くくらい? 何のアルバイトですか?

岸井 皿洗いのバイトをしてて。

――たしかにご著書で、年末には決まってお寿司屋さんのアルバイトに行っていたと書かれていましたよね。

岸井 そうそう、いまも行っていて。だからいつ辞めたんですかって聞かれると、辞めていないっていうことになる! 好きなんで行ってるんですよね。

――どういうところがお好きなんですか?

岸井 うーん、私にとって、俳優部だけで生きるっていうことが……言い方が難しいですね。奇妙な世界だと思うので、そこだけで生きるのはちょっと怖いなって思う。だから、安心します。アルバイト先に行くと。

いつも普通でいたいし、生活を大事にしたい
――直近でいつ行きましたか?

岸井 2月に行きました。その時は手伝わなかったんですけど、毎年2、3回は顔を出しに行きますね。「ビール、瓶で」ってオーダーが通ったら、「やっとくよー」っていう掛け合いもすごく好きだし、当時弟子だった16歳の子がもう20何歳なの!? って。もう7年くらい経ってるかもしれない。みんな普通に接してくれるんで、それがうれしいですね。安心する。

――その安心感はきっと、役者としての岸井さんに欠かせないものですよね。岸井さんが岸井さんであるために、というか。

岸井 そうですね。存在として、普通に接してくれる人たちがいることは、欠かせないです。私はいつも普通でいたいし、生活を大事にしたいんですよね。植物とか、家にいる時間とか、素朴な生活をしている自分が好きですね。映画を観たり本を読んだりすることをお勉強のためだなんて一度も思ったことがないし、ただただ好きで、映画を観て本を読んでいるだけで安心します。

――映画はかなりお好きだと。

岸井 はい、もう大好き。ないとダメですね。逃げ場所みたいな感じです。

コンプレックスなのか劣等感なのか
――映画でもドラマでも、画面越しに拝見する岸井さんはいつもストレートでむき出しな感じがして、その存在のありようにすっと安心できるんですが、そういうふうに感じる観客は多いんじゃないかなと。そのあたりは、意識されていないんですよね? きっと。

岸井 (しばらく間があって)こういう人もいるよって、思ってもらいたいのかもしれない。

――それは役として? 自分として?

岸井 役として……うーん、自分として、ですかねえ。あぁ、わかんないなぁ(しばらく考える)。

 表舞台に立っていると、たとえば私は30に見えないとか、背が小さいとか、美人じゃないとか、言われるじゃないですか。でも私は30年生きてるし、見えなかろうとなんだろうと、この背でずっと生きているし、「私はいる」。それで、こういう職業をしていることにコンプレックスなのか、劣等感なのか、あると思います。

 もし仮に、その場で変にがんばってきらきらしようとしたら、その役自体が嘘になっちゃうかなって思います。私がこれで生きてきて、役をもらっているということは、きっとありのままを出すべきなんだって。ケイコの役なんてまさにそうで、私が演技をしてしまったら本来伝わるものが半分になると思ったので、「私がいまを生きている」姿を撮ってもらうのが一番いいなと。

――きらきらしようと葛藤したことはありますか?

岸井 あっ、きらきらしたいと思ったことは一度もないんですよ。宣伝やバラエティに出演するとヘトヘトになってしまうんですが、完成した映画はぜひ観てほしいのでがんばらないといけなくて。『ケイコ 目を澄ませて』に関しても、映画そのものの素晴らしさと熱量が伝わったうえで映画館に足を運んでもらえることが一番うれしいから、そのためにどうすればいいか、家に帰っても考えちゃいましたね。

受賞はプレッシャーでしかない
――3月10日の日本アカデミー賞の授賞式は、いかがでしたか?

岸井 三宅監督と、プレゼンターとして登壇された『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督、西島秀俊さんたちと一緒にいて、ずっと映画の話をしていました。最優秀賞の受賞は本当にサプライズなので、考えてもしょうがない。映画の話をしているときは安心して、楽しくて、青山真治さんの追悼上映の話をしていましたね。でも、すごく緊張もしていましたよ。会場には受賞者しか入れないのですが、同じテーブルの阿部サダヲさんたちが話しかけてくださったので、他のテーブルよりはゆるやかな時間が流れていたと思います。

 

――決まった瞬間のお気持ちは覚えていますか。

岸井 決まった瞬間はもう、すこーんとなにかが抜けちゃって。本当に予想外のことだったので、体ががくんとなって、でもすぐに立ち上がらなくちゃいけなくて、震えてた。

――自分の言葉でしっかりスピーチされていたようにお見受けしました。

岸井 そう思ってもらえて本当によかったです。映画が好きで、昔の映画からずっと観てきて、たとえばジョン・フォードの作品だったら、80年以上前のものじゃないですか。フィルムにおさめられた当時の光をいま見ているわけで、「あ、これに私出会いたかったんだ」って思う瞬間があるんですよ。受賞のスピーチではうまく言えなかったんですけど、私は役者として、まだ出会う前の誰かのために生きることができるんじゃないかと。

 どうしたらそれができるだろうと考えていたとき『ケイコ』の編集をしてくれた大川景子さんから、「『ケイコ』はそれができる映画だ」と言ってもらえて。先日ふたりで劇場に『ケイコ~』を観に出かけて、久しぶりだったのですが、もうほんっとにいい映画だなって思いました。人間が生きることの根源が描かれているって、ふたりで褒め合ってしまいました。

――受賞は励みになりますか?

岸井 受賞はみんなが喜んでくれたことが、すごくうれしいです。自分にとってはもう、プレッシャーでしかない。

新ドラマでは「元ヤンのタクシー運転手」
――これからの活動に、ということでしょうか。

岸井 うん、そうですね。『ケイコ』という映画単独でいただいた賞だと思っているので、これから日本アカデミー受賞者みたいにいわれるのは、ほんとまじ言わないで、やめてーという気持ちです(笑)。

――4月30日からスタートするドラマ「日曜の夜ぐらいは…」(テレビ朝日系)では、「元ヤンのタクシー運転手」という型破りな役を演じられるそうで。

岸井 初対面の人にこんなふうに接するんだという、人との距離感がバグっている、すこーんとつき抜けたようなキャラクターです。

――タクシードライバーという役柄も、岸井さんがどんな風に演じるのか楽しみです。

岸井 最近多い設定ですよね。「First Love 初恋」、『ちょっと思い出しただけ』とか。

――そう言われてみると確かに。映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』(ジム・ジャームッシュ監督)のイメージがあります。

岸井 ああ、ウィノナ・ライダーですよねえ。タクシーに乗っていると、よく会いますけどね、女性の運転手さん。

――岸井さん、運転はされますか?

岸井 します。うまくはないけど、安全運転です。今回のドラマ、劇中で実際には運転できないのですが、発車したかったなあ。

――最後に、岸井さんにとっての「普通」を教えてください。

岸井 なんですかねえ! 生活を大事にすることですかね。朝起きてカーテンを開けて花に水をあげるとか、洗濯するとか、皿を洗うとか、散歩するとか、そういうことに私は喜びを感じるので。あと、昨年の秋にマレーシアの友人の農場に行って、それからもっと生活が好きになりました。現地の人たちと一緒に1週間働いて、もう1週間はヘリテージ(遺産)ツアーに出かけて。土が好きで、「わー生きてるー!」みたいな。そんな時間を大切にしたいですね。

撮影=榎本麻美/文藝春秋

きしい・ゆきの/1992年2月11日生まれ。神奈川県出身。2009年デビュー。2017年、初主演の映画『おじいちゃん、死んじゃったって』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、2019年の映画『愛がなんだ』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2022年のNHKドラマ「恋せぬふたり」では、他者に恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない「アロマンティック・アセクシャル」の主人公を演じるなど、個性的で堂々と生きるキャラクターを親近感たっぷりに表現し、共感を呼んでいる。初のフォトエッセイ『余白』も発売中。2023年、映画『ケイコ 目を澄ませて』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。4月30日(日)22時スタート「日曜の夜ぐらいは…」(ABCテレビテレビ朝日系)に出演。

ヘアメイク:村上綾
スタイリスト:秋田百合美
衣装協力:MM6 Maison Margiela/ANNE-MARIE CHAGNON/MANA 
中岡 愛子 
 記事に関する報告

*********************************