大阪桐蔭西谷監督、カレのユルいメンタルがエース前田に?

大阪桐蔭西谷監督、現在日本最強野球部を預かる監督のコメントがコレか?強豪校としての実績と評判、実際に集まる多くの優秀な部員、野球に於ける鍛練に不足ない寮やグラウンドやトレーニング設備。コレらは、現在解散したPL学園野球部、中村監督⇒総監督らの味わったモノだ。もっと言えば、NPBのソフトバンクや巨人や阪神と同じ状況だ。

春夏甲子園制覇、少なくとも上位、罷り間違っても甲子園を逃すなどあり得ない。常勝校たる野球部の宿命ではないの?PL学園でも、甲子園に出れない年も早いラウンドで負けた年もあった。

もちろん、マンモス組織化した野球部、PL学園でも済美でもイジメやハラスメントがあり、中村監督もその件あってかひっそり総監督になったし、上甲監督は安楽にお仕置みたいなタマ数投げさせたりした。

大阪桐蔭も、根尾や柿木や藤原や横川らの頃がピークだったのか?結構、つまんないトコで負けてる。今回も、大阪府決勝に温存したエース前田を起用したら、あっさり負けた。タマ数の件もあり、ある程度の人数の投手をローテーションで回し、プロ野球チームのソレのような気分で、気楽にマウンドに上がったのだ。そんなユルいメンタル、本来エースのメンタルとは違う。

負けたら終わりのトーナメント、勝つために、味方が点を取るまで相手に点を与えない。リードした状態で後ろに繋ぐ。同級生下級生投手達が繋いだリレーを、エースと呼ばれる自分で終わらせた。

エースたる投手を、そういうユルいメンタルに仕立てた責任は、この西谷監督にある。

いつでも引退デキる?そんなユルいメンタルだから、前田もメンタルがユルくなったのではないの?

 

 

 

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「いつでも引退できるんで」大阪桐蔭・西谷監督が語る“勝っても負けても”騒がれる現状「何をするのも嫌に…」「心の安定剤は子どもたち」
8/24(木) 17:02 Yahoo!ニュース
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下関国際が大阪桐蔭を破ったあの試合。本当に番狂わせだったのか? 西谷浩一監督と坂原秀尚監督に聞いた photograph by Hideki Sugiyama
 昨夏の甲子園、注目はただ一点に絞られていた。どこが大阪桐蔭を止めるのか――。そのダントツの優勝候補が、下関国際の前に準々決勝で散った。なぜ大阪桐蔭は土壇場9回に逆転を許したのか。なぜ下関国際は異様なまでに冷静だったのか。西谷浩一と坂原秀尚。両校監督の証言をもとに、ノンフィクション作家・中村計氏が迫った。【NumberWeb集中連載「計算された番狂わせ」全7回の#7】

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 甲子園では、勝利したチームが先にグラウンドを出る。

 グラウンドからベンチ裏に続く通路の入り口は、一塁ベンチの横に設置されていた。そのため、一塁側ベンチに陣取っていた大阪桐蔭は、ちょうどそのあたりで待機していた。

敗戦後の“称賛シーン”も…
 三塁側ベンチから下関国際のスタッフと選手がやってきて、先頭にいた監督の坂原秀尚が大阪桐蔭の方に向かって一礼したとき、同じく列の先頭にいた西谷浩一は自ら歩み出て、坂原の手を取って何かひと言声をかけた。

 坂原の記憶では「ありがとうございます。がんばってください」と言われたのだという。西谷は「おめでとうございます」と声をかけたのだと振り返った。

 あのタイミングで監督同士が握手をする光景は見たことがなかった。

 直後、そのときの西谷の振る舞いを報じる記事がネットに何本か上がった。すると、書き込み欄は、西谷の行動を称賛する声があふれた。負けて悔しいだろうにさすがだ、と。

 だが、西谷はマイナスな報道ではないにせよ、そうして何でもかんでもいちいち大げさに取り上げられることにうんざりしていた。

「もう、嫌ですね。そういう風に書かれるのは。いつもはベンチ裏でインタビューを受けたあと、相手の監督さんのところへあいさつにいくんです。勝っても負けても、年上も年下も関係なく。ありがとうございました、と。ただ、あのときはコロナでそういうことができなかった。だから、パッとこられたときに、負けたし、ただ、あいさつをしとこうと思っただけなんです。僕にとっては当たり前のことなんで。特別でも何でもない。ただのあいさつです。それを、そのように言われるので。次からは、もうやらないです。だんだん何をするのも嫌になってきましたね」

うちでやりたいという子と一緒にやりたいだけ
 大阪桐蔭はこの夏、大阪大会の決勝で惜しくも敗れた。しかし、時代は、まだ大阪桐蔭のものだと言っていい。勝ち続ける限り、こうした状況は大なり小なり続いていく。

 西谷の中では、こんな不満も燻っていた。

「僕の中では関東の子も、関西の子も、九州の子も、みんな一緒。区別なんてない。うちでやりたいという子と一緒にやりたいだけなんです。たまたま去年のチームは関東の子もいれば、九州の子もいた。だから『獲り過ぎだ』みたいな言い方をされた。でも、今年なんかは、ほとんど関西の子なんですよ。かといって、そういうときは何も言われない。それをこちらからアピールするのも変ですしね」

 昨秋から今夏、ベンチ入りしたメンバーの約8割が関西出身で、そのうちほとんどが大阪か兵庫だった。

僕が太ってるのがいけないのかな
 それにしても、これだけ成熟した競技で、これだけ長く勝ち続けられるチームはそうそうあるものではない。西谷が「何で僕が取材を受けたわけでもないのに、こんなにたくさん僕の記事が出るんですかね」と悲鳴を上げるように、注目度が増せば増すほど自分の知らないところで記事が量産される。大量生産されれば粗悪品が混じるのは必然だった。自らの意図とは異なった解釈をされた記事もあれば、まったく身に覚えのない記事もあった。

 どんなに頑強な組織でも、些細な揺れが引き金となり、一瞬にして崩壊してしまうこともある。西谷も、常にそんなギリギリのところで戦っているはずだ。正直なところ、西谷の心身は、持つのだろうかと思ってしまう。

「もう持たないです。本当に。うちには優秀なコーチがいっぱいいますから。いつでも引退できるんで。僕が太ってるのがいけないのかな。もうちょっと痩せたら、(心配して)みんないろいろ言わなくなるんでしょうけど。僕は、神経が太いんでね」

 実際は、真逆である。石橋を叩いても、渡らない。そんな印象さえある。そう振ると、こう返された。

「また、悪く書こうとしているでしょ。今、1球、けん制投げときましたよ」

 こちらにそのような意図がないことは西谷も十分、理解していたはずだ。その上でのジョークであり、皮肉であり、せめてもの抵抗でもあった。

心の安定剤は、子どもたちですね
 今の西谷にとって、メディアや世間の声という煩わしさから逃れるためには、結局のところ、野球に没頭するしかない。

「正直、戸惑ってますよ。あまりにも報道が最強、最強というムードなので。けど、それに対して何か言っても仕方ないですし、そのことで勘違いしグラついてしまうようなチームではない。松尾の代もそうでしたけど、すごく努力を積み上げてきたチームなんです。俺たちはチャンピオンなんだ的なところもまったくなかった。そこは救われています。僕の最後の心の安定剤は、子どもたちですね」

 どれだけ勝とうとも西谷の野球への情熱が決して褪せない理由は、ここにある。

 どんなに優秀な選手を率い、どんなに努力を重ねても、完璧な人間が存在しないのと同じように、完璧なチームも存在しない。

計算された番狂わせ
 昨夏、優勝候補の筆頭だった大阪桐蔭は準々決勝で散った。相手がまだ全国的にはさほど知名度が高いとはいえない下関国際だったこともあり、世の中的には「番狂わせ」といった捉え方をされた。だが、試合を見る限り、そのような格上が格下に足をすくわれたといった印象はなかった。坂原の証言が、そのことを裏付けてもいる。

 西谷もこう認める。

「番狂わせでもなんでもない。もちろん、秋も春も勝っていたので、僕らがチャンピオンになる可能性が高いと見られていたのは仕方ない。でも、悔しいですけど、力で負けたというのが事実です。番狂わせなんて言ったら、失礼ですよ」

 試合後、SNSで下関国際の情報を拾っていたとき、ハッとさせられる言葉を見つけた。

〈計算された番狂わせ〉――。

 坂原の得意と、西谷の失意。そのコントラストを見事に言い表していた。
(「野ボール横丁」中村計 = 文)
 
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