週刊少年チャンピオン連載、渡辺航「弱虫ペダル」ホントに人生不平等を描いてる?

週刊少年チャンピオン連載、渡辺航弱虫ペダル」ホントに人生不平等を描いてるのか?この作者、通常のマンガ家にありがちな私立エスカレーターでもなく、長崎大出て一度就職しつつ、辞めてマンガ家を志したらしいが、その割に読んでいるが「コレが人生不平等か?」と感じる。

主人公小野田坂道、千葉県の県立総北高校に合格した。しかし、実は、カレは大邸宅のお坊ちゃん!その割に、母親からママチャリを中学時代に買ってもらい、カレが遠くに行けないよう、母親の差しガネでフロントギヤを小さく、クランクを短く、サドルを低くされていた。だから、よほどペダル回転数速く漕がないと、速くも遠くにも行けない自転車にされていた。ココは、梶原一騎川崎のぼる巨人の星」で父親星一徹が主人公星飛雄馬をスパルタでしごくのと似た仕打ちに見える。

今泉俊輔はスコットの自転車だし、運転手付送迎車で中学まで通っていた。鳴子章吉はソコまで裕福には見えないが、自転車はピナレロに乗っている。まして、カーボンディープホイールなんか、使うか?他にも、杉本兄弟はコルナゴの自転車だ!現実世界、公立高校に5万以上の自転車で通うバカ、いるか?私立ならいるかも知れない。だが、自転車競技部だからと言って、公立高や高校部活動で貸し出されているとも思えない。

ライバル校の箱根学園らは私立高校だろう。超高額メーカー自転車が、ウジャウジャしてる。そりゃあ、家庭や境遇は違っているが、ソレ以外にはソレほど屈折した描写もない。

むしろ、主人公小野田坂道が本来カネ持ちお坊ちゃんなのに、ちっとも恵まれた状況でないのがおかしいと感じるくらいだ。

 

 

 

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人生は不平等 「弱虫ペダル」作者が登場人物のセリフに託す思い
10/9(月) 15:00 Yahoo!ニュース
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インタビューに答える「弱虫ペダル」作者の渡辺航さん=北九州市小倉北区で2023年10月6日、上入来尚撮影
 自転車のロードレースに青春を懸ける高校生たちを描いた漫画「弱虫ペダル」。少年誌に15年にわたって連載され、単行本の累計発行部数は3000万部超。6日には最新刊の86巻が発売された。作者は「生粋のサイクリスト」を自称する渡辺航(わたる)さん(52)。漫画家になるまでの道のりを尋ねると、作中の登場人物さながらに、もがきながら進んだ半生を語ってくれた。【聞き手・平川昌範】

【写真まとめ】3日前の「ツール・ド・九州」でサインに応じる渡辺航さん

 ◇心の師匠は鳥山明先生

 ――長崎市出身とのことですが、どんな子ども時代でしたか?

 ◆山や畑に囲まれた家に生まれました。3人きょうだいで、兄と妹がいます。僕はやんちゃというほどではありませんでしたが、活発なタイプで、いつも「キャーキャー」と言っているような子でした。通知表にもそんなふうに書いてありました。

 父はサラリーマンで、母は教育熱心でした。母からは勉強して大学に行って医者になるようにいつも言われていました。僕が漫画家になりたいと言うと、「医者をやりながら漫画を描いて、その漫画を病院の待合室に置けばいいじゃない?」なんて言われていました。

 ――当時から絵を描くのが好きでしたか?

 ◆好きでしたね。裏面が白い新聞の折り込み広告を見つけては、ずっと絵を描いていました。小学校の時に鳥山明先生に憧れて、漫画家になりたいと思いました。僕の心の師匠です。

 ――「Dr.スランプ」の鳥山明さんですね。長崎大を卒業後は地元・長崎のテレビ局に入社されました。

 ◆はい。美術部という部署でテロップを作っていました。あの頃はまだ手書きのテロップで、「しばらくお待ちください」などと書く練習をしていました。実際にテレビ画面に映った時には、上司のものと比べて下手くそだなって思いましたね。ただ、テレビ局は1年とたたずに辞めてしまいました。あの頃は本当にすみませんという気持ちです。今でこそスタッフを雇う立場になって、1年以内で辞める子にため息をつく側になってしまいましたが。

 ――漫画家を目指すために退社し、上京されたんですよね。

 ◆はい。ただ、1人暮らしで寂しかったりつらかったりして、思い通りにならないことがたくさんありました。自分の選択は「失敗だった」とさえ思いました。でも、今振り返れば続けてよかったなと思います。未来は絶対に分からないし、頑張ったからといって確実に明るい未来があるとも限らないのが人生。それでもやっぱり諦めずにやっていく方がいいんだろうなと思います。

 ――憧れていた漫画家への道のりは現実にはどうでしたか。

 ◆まず読み切り漫画が載るまでがとても大変で、次に連載を取ることもすごく大変なんです。連載を持ってもまだまだ。「連載を取ればスター漫画家」とはならなくて、「載っているけど別に面白くない」というポジションになりかねない。売れるためにどうすればいいかを必死で考えて行動していました。

 これはスポーツの世界に似ていますね。段階を上がって周りを見てみると「あれ、(自分は)まだまだ新人でもうちょっと頑張らないとダメだね」となる。自転車で言えばレースデビューして「さあ優勝しよう」と思ったら、みんなめちゃくちゃ強くて、「優勝なんか絶対できないじゃん」と気づいて、何をすればいいか考え、一生懸命、一歩ずつ進んでいく感覚です。

 ――「弱虫ペダル」に描かれている自転車のロードレースに通じますね。

 ◆そうなんです。僕が漫画家になるために頑張ってきたことと通じる部分がある。諦めるべきか、本当はここまで行きたかったけれど行けないんじゃないかという絶望感もあれば、「いやいや、頑張ろう、だって俺これ好きじゃん」っていう自分を鼓舞する瞬間もやっぱりあるんですよ。

 それは人生において多分皆が思っているし、感じていると思います。それを僕はキャラクターに乗せて表現します。巻島さん(弱虫ペダルの登場人物)のセリフに「人生ってのは最初から不平等なんだよ。それをどうやって埋めるかってそういう闘いだよ」というのがありますが、あれは本当に僕が普段から思っていることなんです。不平等で始まってどうするか。腐るのか、一歩踏み出すのか、努力するのか。その時にやっぱり前を向いて努力して、とにかくどうやって自分が上がれるかを考えるしかないだろうとずっと思っていました。ロードレースはそんな人生を投影できる競技だと思います。
 
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