球界の大御所広岡達朗、そろそろヤバい?

球界の大御所広岡達朗、野球に対しては基本正しい見方考え方をして来た。しかし、近年、『おかしくなって来てない?』と思われるコトが散見される。

最たるモノは、新庄評だ。カレが阪神の頃から新庄をキチンと見て来たら、MLBから日ハムに戻った新庄をちゃんと見ていたら、そして、この2シーズンの日ハム崩壊進行度合いを見ていたら、新庄を褒める言葉が出ている方がおかしい。

今回の日本シリーズの見方もおかしい。

阪神オリックスをちゃんと、見ているのか?投手?阪神の今年働いてる投手、今年初めてブレークしたばかりの投手ばかりだ。投手野手含めて、前回日本シリーズ経験者はいる?阪神有利と見るからには、オリックスのネガ要素に触れているかと言うと、そうでもない。2年連続日本シリーズで、山本由・宮城・田嶋・両山崎・平野ら投手の経験、福田・宗・杉本ら野手の経験だけでも、阪神有利は出て来ない。阪神有利を唱える連中、自ら節穴を宣言しているようなモノだ。

もちろん、オリックスには故障負傷者続出というネガ要素がある。山下舜はいない。杉本や頓宮や紅林らの回復は未知数。東や森は初めてだ。

広岡西武が吉田阪神に取り零した日本シリーズ、広岡監督は郭泰源獲得やテリーの扱いなどの件で堤サン根本サンと揉めてたし、阪神打線バース・掛布・岡田・真弓を甘く見ていた。工藤でバース・掛布を封じれると、甘く見ていた。石毛・秋山・テリーらの打線は、池田~中西までの阪神投手陣を打ち込めると甘く見ていた。日本シリーズでは、第5戦を捨て試合にさえした。

カレに見えなくなってるモノ、増えてない?

 

*************************************

球界大御所による“日本で一番重厚な関西シリーズ予想”「ズバリ4勝3敗で阪神オリックスに勝つ」…その根拠とは?
10/28(土) 6:30 Yahoo!ニュース
  30
 
阪神オリックス日本シリーズは京セラドーム大阪から開幕。DH制が採用される
プロ野球の日本シリーズが今日28日に京セラドーム大阪で開幕する。59年ぶりの関西シリーズとなった阪神オリックスの激突。予告先発が採用され初戦は阪神防御率タイトルを獲得した村上頌樹(25)、オリックスは3年連続で投手4冠の山本由伸(25)と発表された。日本一を手にするのは、どちらのチームか。巨人OBでヤクルト、西武の監督として日本一を経験している広岡達朗氏に「日本で一番重厚なシリーズ予想」を聞いた。

【画像】 「ノーバンに見えた!」…乃木坂46向井葉月さんが西武戦の始球式で感涙した理由

固定した打線と流動打線の差が
 京セラドーム大阪で開催された前日の監督会議は静かに進行した。そもそも岡田監督は予告先発反対主義者だが、今シリーズでの予告先発採用を了承し、阪神は村上、オリックスは山本の先発が発表された。公式記者会見でも、挑発や牽制はなく、ペナントレースを制した互いのチームへのリスペクトの言葉にあふれた。
 岡田監督は「(オリックスは)ピッチャーを中心としたタイガースと似たチーム。先発を打ち崩さないと得点はできない。僅差の少ないチャンスをものにしていかないといけない。バッターはてこずると思う」と語れば、中嶋監督も「(阪神は)強いチーム。良い野球をやっていて投手力が高い。あまり打たないと思うので、しっかりと抑えて、チャンスでしっかり点を取って、そして守るという展開がいいと思う」と話すなど、互いに投手戦になることを覚悟していた。
 では、関西ダービーを制するのはどちらのチームになるのか。
 球界大御所の広岡氏は「ズバリ4勝3敗で阪神」と予想した。
「どちらも投手力を軸に守りで勝ってきた。チームカラーは似ている。先発だけでなくブルペンも互いにいい。均衡したロースコアのゲームが続くと思う。ただ両チームには決定的な違いがある。打線を固定して1年戦ってきた阪神と調子のいい選手を見極めながら日替わり打線を組んできたオリックスの違いが出る。調子や勢いというものは水モノだが、阪神がやってきた野球は打線のつながりというものを生み出す。広島とのCSで打線が爆発したわけでもないのに3連勝したのも、打線を固定してきたことで、各自が役割を熟知していたことが理由なのだ」
 打線を固定してきた阪神の今季の打順は69通りで12球団最少。オリックスは対照的に135通りと12球団で3番目に多い。広岡氏は阪神の打線が機能するためには、近本、中野の1、2番コンビの出塁率がカギになるという。先のCSでは2人は共に打率.091と機能しなかった。
「彼らは社会人出身できっちりとした野球ができる。ゲーム間隔が空いたことやプレッシャーでCSでは打てなかったが、彼らの出塁が僅差のゲームを左右する」
 また広岡氏は、「オリックスはホームラン、阪神は機動力。そこが明確に違う。どちらも短期決戦では、勝敗を分けるポイント。いかに阪神投手陣が一発を回避するか、いかにオリックスのバッテリーが機動力を封じ込めるか。ただオリックスは細かい野球はできない。阪神にはそれができる」と指摘した。

 今季の阪神打線の代名詞となっている494個の四球数はリーグ1位だったが、オリックスも、また371個の四球を選んだ。両チームの打線の違いは、広岡氏が指摘するホームラン数と盗塁数。オリックスのチーム本塁打数109本はリーグ1位で、森が18本、頓宮、杉本が16本、ゴンザレス、中川圭が12本と2桁本塁打をマークした打者が5人もいる。だが盗塁数52はリーグワースト。
 一方の阪神本塁打数84はリーグ5位で、盗塁数79はリーグトップ。そのうち盗塁王の近本が28、中野が20を占める。
 この日の前日練習には左足を疲労骨折していた首位打者の頓宮、左手首を痛めていた紅林も姿を見せて出場に支障がないことを示した。だが、CSの最終戦で左足首を痛めて途中退場した杉本は姿を見せず別メニューとなった。
 6月の交流戦では2-1でリードしていたゲームを9回に当時のストッパーの湯浅が頓宮、杉本に一発を浴びて逆転負けを喫した。その杉本がいなければ一発のリスクが減ることになるが、広岡氏は「出てくるものだと考えて準備すべきだ」と警告した。
 阪神が、前回日本一となった1985年の相手チームは西武で監督は広岡氏だった。対戦成績は阪神の4勝2敗。「バースに3本、掛布に2本打たれて、ホームランで負けた。第6戦の初回に高橋直が長崎に満塁本塁打を打たれたことだけが記憶にある」という。
 ヤクルト、西武監督時代に日本一を手にしている名将は、ホームランがシリーズを左右することを身を持って知るだけにホームランを巡る攻防を重要視するのだ。
 投手陣を見るとデータでは、阪神防御率2.66(先発2.79、救援2.37)、オリックス防御率2.73(先発2.61、救援2.93)と、ほぼ互角だが、ブルペンの数字は阪神が若干上だ。先発は阪神が村上、西勇、大竹、伊藤将、才木の5人、オリックスは山本、宮城、山崎福、東、田嶋の5人。オリックスブルペンには、山岡、阿部、山﨑颯、宇田川、平野の強力な勝利方程式があるが、阪神も駒は多い。CSでは左腕の桐敷を6、7回に使い、1イニングに岩貞、石井、島本らを一人一殺で投入する継投策を見せた。
阪神の先発には村上、大竹、伊藤に西とコントロールのいい投手が4人揃っている。失投さえしなければホームランは防げるだろう。対するオリックスには、山本、宮城の絶対的な左右のエースがいる。7戦を戦う先発の総合力では阪神が上だと考えるが、山本、宮城が4試合に投げることが想定されるだけに、この2人を攻略することが阪神勝利の条件になるだろう。山本は崩せると見ている。むしろ阪神にとって重要なのは宮城の攻略。実は日本シリーズは開幕戦よりも第2戦が大切なのだ」   
 6月の交流戦では、阪神は山本の前に8回までわずか2安打無得点に抑えこまれた。その2安打を打ったのは坂本で、彼以外は手も足も出なかった。
 広岡氏は、山本、宮城の攻略法をこう解説した。
「山本に対しては5回までは打席の前に立ち、インコースのボールには、ぶつかるくらいの気持ちで逃げず、徹底してアウトコースを狙いセンターから右へと返す。コントロールの良さを逆手に取るのだ。CSで岡田はファーストストライクを積極的に狙わせていたが、宮城に対しても、その戦略が有効になると思う」
 広岡氏は岡田監督と中嶋監督の采配にも注目している。

「岡田は2軍監督やコーチを経験して監督になった。中嶋も2軍監督から抜擢されて3連覇を果たした。2人は理想的な監督の道を歩んだ。中嶋は日本シリーズに3年連続で出場しているが、岡田も日本シリーズの経験は豊富。オリックスのメンバーは、ほぼ全員が変わっているとはいえ、オリックスの監督を3年間務めた特別の思いもあるだろう。采配で言えば、岡田が一枚も二枚も上手のはず。均衡したゲームではベンチワークの差が出る。またベンチが選手をどううまく乗せるかもシリーズを制する条件」
 岡田監督は前回監督時の2005年の日本シリーズでは、ロッテに悪夢の4連敗を喫した。ロッテが33得点で阪神が4得点。ファンの間では「33-4」の不名誉な数字として語り継がれている。この日の会見で、岡田監督は「前回のことは忘れている。いい結果じゃなかったので」と言い切った。広岡氏は、「その18年前の教訓が、今回のシリーズの采配に生きてくるのでないか」と踏んでいる。
 また地の利も阪神に味方しているという。
「京セラドームは阪神の第二ホーム。今年は横浜DeNAとの開幕3連勝から始まり、ここでは一つも負けていないというではないか。甲子園は、浜風があり、しかも土のグラウンド。難しい球場で、地の利は阪神にある」
 加えてファンの応援という第3の力の影響についても「私の経験から言ってもファンの応援というものは、チームを後押ししてくれるもの。おそらく京セラドームにも阪神ファンが大挙して押しかけるのではないか。関西ダービーの恩恵は阪神にあると思う」と力説した。
 ただ阪神に不安要素がないわけではない。
 広岡氏は打線では4番の大山、投手陣では今季35セーブで最多タイトルを獲得したストッパーの岩崎の2人の名前をあげた。大山は広島とのCS3試合で、3四球は選んだが、わずか1安打、岩崎もCSで3連投したが、第3戦ではヒットと四球でピンチを迎えるなど、3人でピシャリというわけではなかった。
「大山は打球を強く打とうと力むので体がレフト方向へ向いてしまっている。CS第2戦で岡田がセンターへ打てとアドバイスしたようだが、さすがにいい所を見ている。センターから右を意識しておかないとブレーキになる危険がある。岩崎も終盤からCSとボールが来ていない。あの独特の下半身の粘りと、腕が遅れてしなることで伸びてくるボールがない。1点差ゲームとなるだけに、そこをどう調整してくるか」
 注目の関西シリーズのプレーボールは午後6時30分だ。
(文責・駒沢悟/スポーツライター

 記事に関する報告

*************************************