本来なら、オリ有利なハズが・・・

セ・パCSを制した阪神オリックス、約60年ぶりらしい。

阪神は、前回岡田監督以来のリーグ優勝、日本シリーズは和田監督最終年以来、あの頃の戦力は影も形もない。その戦力を、カネモトと矢野の7年早期で解体してしまった。勝ち負け度外視で、単に自分達が見繕った戦力に置き換えてしまい、みんな他球団移籍したり引退した。CSファイナル3連勝の先発した村上や伊藤や大竹と言わず、日本シリーズ経験は投手にも野手にもない。星野や岡田で出た時と変わりない。

本来は過去2回の日本シリーズ経験含めて、オリックス有利なハズなのだ。しかし、山下舜から杉本・紅林まで、今季ブッちぎりの原動力だった選手達は故障負傷で離脱し、日本シリーズ出場には厳しい。去年はシリーズ初戦山本由が、負けた挙げ句に故障離脱し、他の戦力で日本一を獲った。投手は山本由や宮城や田嶋や両山崎など、意外と、去年一昨年までの戦力で戦うコトになる。吉田正の分は森が埋めたが、杉本も紅林もいない。頓宮はフルに出られるか?

それでも、MLBポスティングが噂される山本由が、自身の手による日本一を胸に期してバリバリにやるかも知れない。西武から移籍した森も、初の日本シリーズどうなるか。

詰まるところ、オリックスに見どころが多い。

 

 

 

 

 

 

 

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日本シリーズ関西対決】どっちが有利?阪神オリックスの投手陣をデータ比較
10/23(月) 6:00 Yahoo! JAPAN
 
阪神の村上頌樹とオリックスの山本由伸
阪神は8戦8勝の京セラドームでもアウェー感なし?
2023年のプロ野球日本シリーズ阪神オリックスの対戦となった。直通電車なら約15分の距離で「阪神なんば線シリーズ」とも呼ばれる59年ぶりの関西対決。そんな話題性もさることながら、両リーグをぶっちぎりで制した王者同士の決戦は、単純にハイレベルな戦いが繰り広げられそうで楽しみだ。

28日の第1戦と翌29日の第2戦は京セラドーム大阪で開催され、第3~5戦は甲子園、第6、7戦は再び京セラドームで行われる。

甲子園は兵庫県西宮市にあるとはいえ、京セラドームのある大阪でもオリックスファンより阪神のファンの方が多いため、阪神にとってアウェー感はないかも知れない。センバツと選手権で甲子園を高校球児に明け渡す間は京セラドームを使用しており、今季は8戦8勝と負け知らずだったこともある。

オリックスパ・リーグ3連覇を果たし、昨年の日本シリーズも制したチャンピオンチームとして負けるわけにいかない。互いに充実した戦力を誇っているだけに拮抗した戦いが予想され、野球を知り尽くした岡田彰布監督と中嶋聡監督の采配も含めて見どころの多いシリーズとなるだろう。

四球が勝敗を分ける?
両軍ともチーム防御率はリーグ1位。投手力には絶対の自信を持っている。2023年のシーズン成績は下の通りだ。

 

防御率は2.66の阪神が2.73のオリックスをわずかに上回るが、先発投手が6回以上を自責点3以内に抑えるQS(クオリティスタート)は阪神が85回、オリックスが86回と差はない。被打率も阪神が.233、オリックスが.230とほぼ変わらない。

本塁打阪神の88本に対し、オリックスは73本。オリックスパ・リーグ最少、阪神も中日に次いでセ・リーグ2位と少ないが、単純比較で15本差がついている。両翼95メートル、中堅118メートルの甲子園より、両翼100メートル、中堅122メートルでフェンスも高い京セラドームの方が広いということもあるだろう。

だが、両チームの打線が記録した本塁打数は阪神セ・リーグ5位の84本しか打っていないのに対し、オリックスパ・リーグ1位の109本と多いことを考えると、球場に関してはオリックスに有利に働く可能性がある。

阪神投手陣がリードしているのは与四球数だ。阪神は12球団最少の315に対し、オリックスは同7位の405。9イニングあたりの与四球数を示すBB/9(与四球率)も阪神は2.20、オリックスは2.83と0.63の開きがある。岡田彰布監督が四球の査定ポイントを上げたことが何度も取り上げられているが、阪神打線も12球団最多の494四球を選んでおり、1つの四球が勝敗を分けるポイントとなることもあり得るだろう。

逆に奪三振ではオリックスに分がある。阪神の1009奪三振に対し、オリックスは1155奪三振。9イニングあたりの奪三振数を示すK/9(奪三振率)は阪神が7.06、オリックスが8.06となっており、ここ一番で三振を奪えることは強みとなる。

リリーフ陣が分厚い阪神
個人成績も見ていこう。主な阪神投手陣の今季成績は下の通りとなっている。

 

2桁勝利は大竹耕太郎(12勝)、伊藤将司(10勝)、村上頌樹(10勝)の3人。このうち大竹と村上は昨季まで阪神での実績はないことを考えると戦力的に大きな上積みとなった。

才木浩人、西勇輝、青柳晃洋の右腕3人も8勝をマーク。日本シリーズは先発が5人いれば中6日で回すことが可能だが、岡田監督の起用法も注目される。

先発陣も豪華だが、リリーフ陣はさらに分厚い。24ホールドの岩貞祐太、19ホールドの石井大智、16ホールドの加治屋蓮、15ホールドの島本浩也、14ホールドの桐敷拓馬ら左右のバランスの取れた中継ぎ陣がおり、クローザーには35セーブの岩崎優が控える。

今季は先発の防御率2.79だったが、リリーフ陣は防御率2.37をマークしており、中盤までにリードを奪えば逃げ切れるだけの力がある。2005年にも不動のリリーフ陣「JFK」を確立した岡田監督らしい戦い方と言えるだろう。

山本由伸で2勝したいオリックス
続いてオリックスも見ていこう。主なオリックス投手陣の今季成績は下の通りとなっている。

 

2桁勝利は阪神と同じく3人。山本由伸(16勝)、山﨑福也(11勝)、宮城大弥(10勝)で、中でも山本はメジャーからも注目を集める右腕だ。前人未踏の3年連続投手4冠に輝いた山本で2勝することが日本一への特急券となることは間違いない。

さらに今季9勝を挙げてブレイクした山下舜平大に左腕・田嶋大樹、いまだプロ無敗を続ける東晃平と頭数は揃っているが、山下は第3腰椎分離症で離脱しており、首脳陣も無理はさせないだろう。山下を除く5人で先発を回すと見られる。

リリーフ陣も27ホールドの山﨑颯一郎、21ホールドの阿部翔太、20ホールドの宇田川優希の実績組に加え、先発から転向した山岡泰輔もいる。クローザーには、29セーブを挙げて名球会入り条件の日米通算250セーブに到達した平野佳寿が控えている。

ただ、リリーフ陣は左腕が手薄なため、後半の勝負どころで近本光司、中野拓夢、佐藤輝明、木浪聖也らの左打者をどう抑えるかはポイントのひとつ。先発陣の防御率2.61に対し、リリーフ陣は防御率2.93と一抹の不安を抱えている。

オリックスは左第4中足骨疲労骨折で離脱していたパ・リーグ首位打者・頓宮裕真がCSファイナルステージで復帰したものの、杉本裕太郎と紅林弘太郎が故障したと見られ、状態に不安が残る。

やはり山本由伸で確実に2勝したい。逆に山本で落とすようなことがあるとオリックスは苦しくなる。

ちなみに今年の交流戦は甲子園で行われ、オリックスの2勝1敗。勝ち投手はオリックスが山本由伸とワゲスパック、阪神西勇輝だった。

阪神がシリーズを制すれば38年ぶり、オリックスなら2年連続の日本一。注目の第1戦は28日午後6時30分にプレーボールだ。

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記事:SPAIA編集部
SPAIA編集部

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