BMW1シリーズで唯一欲しいなら、M135!

今のクルマ、日本車と言わず外車と言わず、全幅拡大を続けている。日本では318や320辺りならエンジン的には5ナンバーでも、車幅で3ナンバーになってしまう。ヨーロッパでは、1.4リッター超せば無差別級になるし、車幅規定はないハズ。だから、節操なく膨らます。全世界的に、蔓延るバカなクルマ作りを推進するバカな技術者やデザイナーが、アチコチに影響を与えてしまっている。

だから、個人的に欲しいと思うBMW1シリーズを挙げるなら、初代1シリーズのM135一択だと思う。2代目1シリーズのM140では更に車幅が大きい。3リッターターボなら、ほぼ5リッター相当のトルクを持つ。車体が小さければ小さいほど、加速に効いて来る。

 

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やっぱり小さなFRがお望み? BMW 1シリーズ(2代目) 多彩なエンジンも魅力  UK中古車ガイド
2/23(金) 19:05 Yahoo!ニュース
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強力で高効率、多彩なパワートレイン
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011~2019年/英国仕様)
2011年に登場した2代目、F20型BMW 1シリーズは、英国では好調に売れた。販売数ランキングで、上位の常連といえたほど。人気を維持させるべく、2015年に大幅なフェイスリフトが施されている。

【写真】多彩なエンジンも魅力 BMW 1シリーズ(2代目) 現行の3代目とSUVのX1も (107枚)

「実用性には妥協があり、内装の品質は可否が混在。しかし、息を呑むような後輪駆動の操縦性」。と、当時のAUTOCARは後期型1シリーズを評価した。

「実用性やバランスに優れた走りを望むなら、アウディA3フォルクスワーゲン・ゴルフを選んだ方がベター。反面、楽しい操縦性を最重視するなら1シリーズ。ただし、それ以上の魅力があります」。と、さらに続けている。

2代目1シリーズの魅力といえたのが、強力で高効率、多彩なパワートレイン。2015年のフェイスリフト後には、1.5L 3気筒ディーゼルターボが英国仕様へ登場。115psと 24.1km/Lを両立させていた。

さらに訴求力で勝ったのが、2.0L 4気筒ディーゼルターボ。118dでは149ps、120dでは189ps、125dでは224psを発揮した。だが、いずれも有能なユニットながら、支持を集めたのはガソリンエンジンだった。

118iには、136psの1.5L 3気筒ターボを搭載。120iには183ps、125iには224psの2.0L 4気筒ターボが載った。スポーティなM135iには3.0L直列6気筒ターボが積まれ、326psを発揮。2016年にM140iへバトンタッチし、340psへ強化されている。

トランスミッションは、8速オートマティックが主力。6速MTも選べた。2018年に、120iとM140iへ8速ステップトロニック・スポーツATが採用されている。英国仕様の120dでは、四輪駆動も指定できた。

車内空間はフロントシート側なら不満なし
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011~2019年/英国仕様)
ひと癖あった1シリーズの見た目だが、2015年のフェイスリフトを経て、好ましい印象を受けた人は増えたはず。面処理はシンプルになり、キドニーグリルが大きくなり、ヘッドライトは一般的な形状に。リアにはLEDのテールライトが与えられた。

インテリアは、若干造形が複雑。素材や製造品質は高水準で、華やかでスポーティに感じるともいえる。こちらも、フェイスリフトで僅かに手が加えられた。

トリムグレードはベースがSEで、肉厚なタイヤとサスペンションを備え、快適性重視のドライバーにオススメ。スポーツでは、扁平率の低いランフラットタイヤに、スポーツシートが組まれる。

Mスポーツにはスポーツサスペンション、Mスポーツ・プラスにはアップグレード・ブレーキと高音質なサウンドシステムが追加される。装備はいずれも充実し、iドライブ・インフォテインメント・システムが標準。これは、2017年にアップデートされた。

車内空間は、フロントシート側なら不満なし。リアシート側は、身長の高い大人には多少窮屈かもしれない。FRが故に、中央には大きなトランスミッション・トンネルが伸びている。

荷室はライバルより狭めながら、360Lとまずまず。リアシートの背もたれは倒せる。

同クラスの中では、多少の妥協が否めなかった2代目1シリーズ。しかし、豪快なホットハッチのM140iから、適度にスポーティな120i、燃費重視の118dまで幅広い選択肢が用意され、今でも充分な魅力を感じさせる。実用性には、少し目を瞑って欲しい。

新車時代のAUTOCARの評価は
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011~2019年/英国仕様)
フェイスリフトを経て、装備面での競争力は引き上げられた。オプションで欲しいと感じさせるものは、従来より遥かに少なくなったといえる。

オートエアコンにキーレスエントリー、ヒーター内蔵ドアミラー、タイヤの空気圧センサー、リアのパーキングセンサー、クルーズコントロール、6.5インチモニターとインフォテインメント・システムなどは、すべて標準だ。(2015年6月1日)

オーナーの意見を聞いてみる
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011~2019年/英国仕様)
サリー・フィットン氏

「3年前に、2017年式のBMW 120dを購入しました。走行距離は、当初12万8000kmでしたが、現在までに3万2000kmくらい増えています。今まで、まったくトラブルフリーです」

「整備記録はしっかり残っていて、自分も毎年メンテナンスに出しています。エンジンは滑らかに回り、クラッチは滑りがなく、インテリアは綺麗なまま。燃費はあまり良くなく、高速道路では17.7km/L前後へ伸びますが、市街地では大きく悪化します」

「車内空間が狭いといわれますが、2人+犬という自分のライフスタイルなら大丈夫。ゴルフやA3を選びたくなる理由も、わからないではないですが」

購入時に気をつけたいポイント
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011~2019年/英国仕様)
■ボディ
バルクヘッドの排水口が詰まると、雨水が溢れて電気系統へダメージを与えることがある。ホイールのガリキズにも注意したい。

■エンジン
2代目1シリーズのエンジンは、すべてタイミングチェーン式。前期型のユニットで問題といえた、テンショナーの不具合は、後期型ではほぼ発生しないようだ。安心して乗るために、整備記録がしっかり残っている車両を選びたい。

トランスミッション
一部のMT車では、クラッチが早く駄目になるという報告がある。シフトレバーは概ね滑らかに動くのが正解。不自然な重みや引っ掛かりがある場合は、購入を見送った方が良いだろう。

■ステアリングとサスペンション、ブレーキ
ステアリングラックのギアが摩耗すると、ステアリングホイールを回した時にコツコツと鳴る。水の侵入でステアリング系統が不調になったり、警告灯が表示されることもある。予め、健全か確かめたい。

サスペンションは、ダンパーやブッシュが劣化して生じる異音がないか調べる。ブレーキフルードが定期的に交換されているか、ディスクやパッドの厚みが充分かも確認したい。

■インテリアと電気系統
iドライブ・システムやUSBでの接続機能が正常に動くか、予め確かめる。ドアの内張りはガタつくことがあるが、修正は難しいようだ。

■リコール
運転席のシートや、プロペラシャフト・ユニバーサルジョイント、パワーステアリングクラッチなどの不具合を理由に、複数のリコールが出ている。対応済みか、ディーラーで調べたい。

知っておくべきこと
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011~2019年/英国仕様)
2代目1シリーズを選ぶ場合は、小さな後輪駆動であることが最大の理由だろう。そこで注意したいのが、駆動系の劣化。特にプロペラシャフト・ベアリングが摩耗すると、シフトレバーを大きく振動させ、フロア付近からカタカタと異音が出るようになる。

リフトアップし、プロペラシャフトを手で揺すれる場合は、ベアリング交換のサイン。また、シャフト自体に目立った損傷がないか、バランスウェイトが外れていないかもチェックポイントだ。

リアデフからのノイズにも注意したい。ピニオンギアやベアリングの摩耗で生じる症状で、友人などに運転してもらい、後方を追走すると異音の有無を確認できる。

英国ではいくら払うべき?
 
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2019年式/英国仕様)
■5000ポンド(約93万円)~9999ポンド(約185万円)
フェイスリフト前の、走行距離の伸びた2代目1シリーズを英国では探せる価格帯。

■1万ポンド(約186万円)~1万4999ポンド(約278万円)
年式なりの走行距離を持つ、1シリーズをお探しならこの価格帯から。M135iも含まれるようだ。

■1万5000ポンド(約279万円)~1万9999ポンド(約371万円)
2代目1シリーズのすべてのグレードを、英国では選べる価格帯。状態も全般的に良好といえる。

■2万ポンド(約372万円)以上
好条件のM140iが売られている価格帯。それ以外なら、ここまで予算を気張る必要はないだろう。

■英国で掘り出し物を発見
BMW 125i Mスポーツ・シャドーエディション 登録:2019年 走行距離:7万7200km 価格:1万8700ポンド(約348万円)

ゴルフ GTIの好敵手となる、認定中古車。ボディカラーは望ましいエストリル・ブルー。インテリアは、ダコタ・レザーが組み合わされている。近年、英国の中古車価格は下降傾向。根切り交渉する価値はあるだろう。
ジョン・エバンス(執筆) 中嶋健治(翻訳)
 
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