こんなモノ出すくらいなら、もっと遥かに楽に出せるモノあるだろ!
せっかく、日本のスーパーGTでGT500レギュレーションがバカな方向に変わったのだから、それを使って限定車両出したらいいじゃん!
このNSXドンガラに、2リッター直4ターボ載せたFR出したら?鉄/アルミフレーム&FRPカウルで一式作り直しても良いハズだ。せっかく2リッター直4ターボ使うなら、いっそ、5ナンバーサイズにタイヤサイズも合わせたら良い。
少なくとも、こんなクルマ出すより、コレで200万前後で出したら、シビックタイプRよりも遥かに売れるョ!
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最後のNSXに“タイプS”が投入された意味とは? 驚くほど手間が掛かった限定車に迫る!
8/30(月) 20:41 Yahoo!ニュース
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タイプSは全世界350台限定で、うち30台が日本で販売される。
8月30日、ホンダは、NSXに追加した「タイプS」の日本仕様を発表した。実車をみた大谷達也は何を思ったか?
【写真を見る】2794万円のNSXタイプSの詳細(23枚)標準車との違いを徹底チェック!
大胆なデザイン変更
2代目ホンダNSXのエピローグとして全世界で350台、国内ではたった30台が販売されるNSX タイプSは、ひと目見ただけで心奪われるシャープなエクステリア・デザインがことのほか魅力的だ。
なぜ、新しいタイプSはこれほど精悍に見えるのか?
もともと2代目NSXのフロントマスクは、スーパースポーツカーの未来を示唆するようなデザインだった。ヘッドライト、フロントグリル、そしてチンスポイラーのエアインテーク部分をブラック一色で統一し、フロントマスクに大きなVの字を描き出したのが、そのコンセプト。しかも、V字型をした黒いベルトには微妙な曲線があしらわれたりして、これがまた未来的な造形美を醸し出していた。
いっぽうのタイプSは、ヘッドライトはヘッドライト、エアインテーク部はエアインテーク部と、機能ごとに形がはっきりと区別できるデザインにあらためられている。しかも、それぞれがシンプルな直線とシャープなエッジで構成されている点に大きな特徴がある。結果としてタイプSのフロントマスクは、ある意味で典型的なスーパースポーツカーの顔つきに生まれ変わったといえる。
ここで私がもうひとつ指摘しておきたいのが、新しいフロントマスクのデザインが2代目NSXのスタイリングにぴったりとマッチしている点にある。その理由がどこにあるか、お気づきだろうか?
NSXタイプSのエクステリア・デザインを担当した原大氏は、「機能性の追求から辿り着いたデザインが、結果的にフローティング・デザイン(ボディから浮き上がっているように見えるデザインのこと)を採り入れたCピラー部分とイメージが重なる造形となったから」とその理由を教えてくれた。なるほど、2代目NSXがもともと持っていたモチーフをフロントマスクで反復してみせたのだから、似合うのも当然というわけだ。
こうしたデザインを作り上げるため、いわゆるフロントバンパー部分を全面的に作り直したというのだから気前がいい。しかも、ボンネットを前方に延長するような格好で取り付けられたボディパネルは、オリジナルデザインよりも幅広。この結果、ノーズはより長く、ノーズ先端はより低い位置に移動することになった。これにあわせて、従来はボンネット上にあったHマークを、いま説明したノーズ先端のボディパネルに移設するという芸の細かな作業まで実施されている。
リアデザインも大きく見直された。リアディフューザー部分の跳ね上げを従来型より大きく、そして幅広くするため、リアバンパーの造形を全面的に見直し、ダイナミックな外観と優れた空力特性を手に入れたのである。
限定350台とは思えぬ変更
こうした変更のすべてを、たった350台しか作られないタイプSのためだけに実施したのだ。通常の自動車メーカーであれば、コストを理由に決して許されることのない大規模なモディファイといって差し支えなかろう。
いや、タイプSの変更点は外観だけに留まらない。エンジンのチューニングを細かく見直すことにより、最高出力を22ps、最大トルクを50Nm上乗せすることに成功。さらにフロントモーターの減速比を20%下げるとともにバッテリー出力を向上させることで、システム最高出力は従来の581psから610psへ、システム最大トルクは646Nmから667Nmへと引き上げたのだ。
さらにタイヤを従来のコンチネンタル・スポーツコンタクト6からNSX専用チューニングのピレリPゼロにスイッチしたほか、トレッドをよりワイドにすることで最大横Gの増大や限界域におけるコントロール性の向上を実現したという。結果として、鈴鹿サーキットのラップタイムでは従来型を2秒も凌ぐほどの速さを手に入れたとされる。
繰り返しになるが、これだけ大規模なモディファイをたった350台のために行なったことが信じられない。そこには、どんな事情が潜んでいるのか?
最高のNSX
NSXを生産終了するというホンダ上層部の判断に、開発陣は激しく反発したに違いない。
スーパースポーツカーの電動化は、まだ始まったばかり。その先駆けともいえるNSXを、なぜ、いま生産終了とするのか?
彼らが、経営陣に対してそんな風に詰め寄ったとしても不思議ではない。しかし、結果的に判断は覆らなかった。そこで次善の策として浮上したのが、「これまでNSXを応援してくださったファンの誰もが納得してくれる、最高のNSXを作らせて欲しい」という提案だったのではないのか。
そうでなければ、これほど手間が掛かった限定車を、生産終了モデルとして世に送り出すことはできなかっただろう。
こうしてできあがったタイプSは、どのようなドライビング体験を私たちにもたらしてくれるのか?
そのステアリングを握る日が、いまから待ち遠しくて仕方がない。
文・大谷達也 写真・安井宏充(Weekend.)
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