もはや末期のホンダ、末期のモータージャーナリスト

このクルマにこのモータージャーナリスト、もはやこんな記事がどんなヒトに読まれ、どんなハレーションを呼ぶのか、スゴく情けなくなって来る。

自動車メーカーのクルマ作りに苦言を呈するコトのデキるモータージャーナリストは皆無、みんなカネもらってヨイショ記事。

自動車メーカーのクルマ作りに、誰が歯止めをかけるのか?もはや、日本の自動車メーカー、日本の自動車規格すら無視したクルマを作って売る?日本市場を切り捨てた?

日本の自動車規格、主には全長全幅全高と排気量(今660ccまで)の軽自動車、車幅1.7m排気量2リッターまでの5ナンバー、ソレ以上の3ナンバー。日本の車庫や駐車場や道路幅など、基本は5ナンバーサイズを基準に作られている。

クルマに限らず、規格をキチンと遵守し、その中で優れた機能を果たせるモノを安価に作り、適価で売り普及させるコトがメーカーの役割だと思っている。

ホンダシビック、排気量いくら?サイズは?日本ではどの規格にハマるの?価格は?

以前、アメリカが"日本車キラー"として送り込んで来た"サターン"というクルマがあった。バブル後の日本に、5ナンバーサイズや排気量をそれぞれ少しずつハミ出した、優れてもいないスタイリングのクルマが、日本の5ナンバー車ほども安くない値段で売り出した。前宣伝だけ華々しかったが、それだけで終わった。いや、初めて見た瞬間、失笑しか起こらなかった。

今の日本の自動車メーカーのクルマも、殆ど変わりはない。

ホイールベーストレッド広いと、安定性も耐荷重も良くなる。しかし、規格を超してしまったら、3ナンバーという無差別級にシフトしてしまう。ソコで、エンジンを5ナンバー程度に留めてどうする?シビックが小型イメージだからか?小型イメージ守るなら、サイズも小型に収めたら?

こんなシビックしげの秀一「MFゴースト」で使うのもやめちゃったじゃん!「頭文字D」ではアチコチで、歴代シビックは出て来たのに。

 

 

 

 

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ターゲットはZ世代の新型シビック。でも歓喜したのは昭和世代でした
10/24(日) 8:54 Yahoo!ニュース
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NEW CIVIC
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

⇒【写真】変わらず6速MTが用意されている

AT比率99%の国で、MT販売が4割も。新型シビックに、涙が止まらない!
初代シビックが登場したのは1972年ですが、このたび11代目となる新型が日本でも発売されました! 日本ではクーペフォルムの5ドアハッチバックのみの設定で、1.5リッターVTECターボエンジンを搭載し価格は319万円~。しかも、カーマニアにはうれしい6速MTの設定もあり! そんな新型シビックのターゲットは、昭和世代ではなくZ世代なんですってよ!

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi
茂呂幸正=写真 Photographs by Moro Yukimasa

中年のココロにビビビっ!
 新型シビックを初めて見たとき、カラダに電気が走った。「なんだ! この古風にカッコいいクルマは!?」と。このカッコよさは、どこか昭和の2枚目風であり、昭和のお嫁さんにしたいタレント風でもある。昭和を知らない世代には理解が難しかろうが、新型シビックは、とにかく中高年のココロに一発で刺さってしまうカッコよさなのだ!

 具体的には、水平なウエストラインは気高く清楚。正義と貞操を愛する昭和の一本気である。イマドキ地味すぎるくらい地味なフロントグリルは、「男は黙ってサッポロビール」。ヘッドライトもあまり吊り上がっていない。オラオラせずに喜怒哀楽をグッと飲みこむ、古き良き常識人を連想させる。

 プロポーションは決してムキムキ&グラマーではないが、適度に引き締まってバランスがよくスポーティだ。これぞ乗用車の王道! 世界的SUVブームにより、セダンタイプの需要がどんどん縮小するなか、こんな古風にカッコいい国産車が現れたのは奇跡ではなかろうか!?

国産車のライバルはいない
 新型シビックには、比較すべき国産車のライバルはいない。相手は輸入車のみ。具体的にはBMW3シリーズやプジョー508あたりが思い浮かぶ。どちらも古風にカッコいいセダンタイプで、保守的デザインを好むカーマニアの人気は高い。新型シビックは、この2台のいいとこ取りをしたようなカッコよさ! 今、先代BMW3シリーズに乗っている自分には、まさに「どストライク」。意味もなく買い替えたくなってしまいました。

 といってもこのクルマ、決して中高年カーマニア向けに開発されたわけではない。狙いはジェネレーションZ、つまり現在の20代だという。そんな若いヤツに最低319万円もするクルマが買えるのか!?って思うけど、シビックはそのほとんどが海外で売れている。海の向こうでは20代がこういう八千草薫風のクルマを頑張って買うのかなあ……。サッパリわかりませんが、59歳の私のココロにも刺さりました!

 というわけで、オッサンはこのカッコだけでビビビときてしまったのですが、走りに関しては、加速もコーナリングも乗り心地も、すべてがジワっと良かったです。エンジンはいまのところ1500ccのターボのみ。182馬力は適度にパワフルだが、特にステキというほどでもない。燃費も、普通に走ってリッター10㎞ちょい。これと言って飛び抜けた部分はないけれど、お嫁さんにしたいタイプってそういうもんだよね?

6速MTが!
 そして、新型シビックの特筆すべき点。それは相変わらず6速MTが用意されていること! シビックは先代にもMTがあり、国内販売の約3割がMTだったのだ!!

 日本におけるAT車販売比率は、99%に達している。なのに先代シビックは3割がMT。つまり本邦では、シビックはカーマニア専用車に近い存在なのである。グローバルでは年間80万台も売れる世界第5位の量販車(’19年)だっつーのに、日本では昨年たったの6000台しか売れず、50位以下の圏外だったのは、カーマニアしか買わなかったから!?

MTのフィーリング
 新型でもその傾向は変わっていない。日本での初期受注のなんと4割がMT! その数字を聞いただけで目頭が熱くなりました。AT比率99%の国で、4割がMTなんてありえない……。(正規輸入では)BMW3シリーズにもプジョー508にも、MTはありません! こういう古風にカッコいいセダンタイプでMT車に乗りたければ、シビックを選ぶしかないのだ!

 で、新型シビックのMTのフィーリングだけど、さすがホンダ。とても量販車とは思えないほどガッチリしていて、レースカーみたい。シフトチェンジがガキンと固いので、操作のたびにちょっと手が痛い……。まさにマニア泣かせ。こんなセダンタイプのクルマ、ほかにない!

 こういうクルマが日本ではちっとも売れないってことは、カーマニアって本当に少数派なんですね……。

【結論!】
これだけ日本では売れないクルマを、あえて日本に導入してくれたホンダに心から感謝します。MT車を買えるだけありがたいんだから、「こんなデカいの、シビックじゃない!」とか言わないように!

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

【清水草一】
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com
日刊SPA!

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