ニッサンZ31、打倒ポルシェの可能性感じたデザイン!

ニッサンZは、欧米で"プアマンズポルシェ"と呼ばれていた。S130Zまで、ウマく速いが値段高いポルシェと違い、ウマく速く安い三拍子揃ったクルマという評価だった。ソコまで、432RというGT-Rと同じエンジン以外はL型というどちらも直列6気筒だった。ソレが、Z31型になって、VG型の3リッター/2リッターを積んでいた。長いフロントであったため、マイチェン後にはVGのツインカム化されたEGと直列6気筒のRBを積むコトになった。

装備的にゴージャスになり、車両重量が嵩んでしまった。打倒ポルシェ911にはまだ時間が必要だったが、スタイリングに於いては明らかに向上し、説得力が上がった。

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1986年のマイナーチェンジが、Zをリアルスポーツにより近づけた| 1988年式 日産 フェアレディZ 2シーター 300ZR|我が青春のリトラクタブル
11/3(木) 6:02 Yahoo!ニュース
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ライトアップ時でも突出が少なく、空力面でも効果的なパラレルライジングヘッドランプ
我が青春のリトラクタブル【Z31を象徴するアイコン】

美しさ、速さ、爽快感、世界に誇示する「Zイズム」
【 1988年式 日産 フェアレディZ 2シーター 300ZR】

>>【画像20枚】前期では2シーターがブラック、2by2がメッキとなっていたが、後期ではZR系がブラック、ZX系がメッキに変更されたウインドーモール。大型のスピードとタコの両サイドに、燃料と水温が配置されるシンプルなデザイン。ZX系の文字色はオレンジだが、ZR系はホワイトとなる視認性に優れるメーターなど

 1985年には新グレードの200ZRを設定。Z432以来となる2L直列6気筒DOHCにターボを組み合わせたRB20DET型を搭載し、サスペンションにもチューニングを実施。スポーツカー色をいっそう濃くした。

 Z31のターニングポイントとなったのが、1986年のマイナーチェンジだ。この大きな改良により、ZはGTカーから本格スポーツカーへと変ぼうを遂げた。エクステリアはアメリカに設立されたNDI(ニッサンデザインインターナショナル)が手掛け、それまでの直線基調のスタイリングからグラマラスなフォルムに変身。3L車には3ナンバー専用のワイドボディが与えられた。そして、VG20ET型搭載の200ZXが姿を消し、2LはRB20DET型の200ZRに一本化。3LはVG30ET型の300ZXを継続してラインナップしつつ、新開発3LV6DOHCのVG30DE型を搭載する300ZRを新たに設定した。このように、グレードの中心をGTカー的なキャラクターのZX系からスポーツ志向のZR系に移したことで、よりリアルスポーツに近づいたのである。

 

1988年式 日産 フェアレディZ 2シーター 300ZR(Z31) SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4405×1725×1295
ホイールベース(mm)  2320
トレッド前/後(mm) 1455 / 1475
車両重量(kg)  1450
エンジン型式  VG30DE型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps / rpm) 190 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 25.0 / 4400
変速比 1速 3.324 / 2速 2.077 / 3速 1.360 / 4速 1.000 / 5速 0.760後退 3.636
最終減速比 4.111
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 361.6万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部

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