チャップマンの遺作に胡座?ミドシップセブンを出さない?

ロータススーパーセブン、ケータハムに引き継いだが、一体何故40年以上も、何のコスト低減や生産効率の工夫なく、こんな何も付いてないクルマがバカ高い値段のままなのか?というか、コーリン・チャップマンの発想力に胡座をかき、ひたすらおんぶに抱っこだったのか?

このロータススーパーセブンのスタイル、あくまでFRだった。タテ置のエンジン&タテ置のミッションをシャフトでデフと結合するコトで制震される。ある程度、受け持つトルクなどでグレード設定し、量産を考えなかったのか?

70~80年代、FFユニットをミドシップ化する中、ミドシップのセブンを考えなかったのか?もちろん、FRのペラペラモノコックではダメで、ヨコ置エンジン&ミッションを制震するフレームマウントの必要があったろう。それこそ、技術者の見せ場になったろう。

光岡自動車には、原付カートコンポーネント搭載のミドシップ、マイクロカーがある。しかし、この車体ではレーシングカートクラスのエンジンもダメだろう。

そうでなくても、オートバイが魅力的観点で死滅している現在、ゴーカートに変速ミッションを積んで公道を走らせるコトをオートバイメーカーは考えないのか?

どちらかの観点で、ミドシップのセブンを作る発想はないのか?

 

 

 

 

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制約は多いが走れば走るほどワクワクするクルマ「ケータハム170S」の魅力
2023.02.21 20:30掲載 @DIME 10
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■石川真禧照のK-CAR徹底解剖

1950~70年代にかけて英国に「ロータスセブン」というスポーツカーがあった。F1で有名なロータスが、安価にレースを楽しめるためにつくったスポーツカーだった。ロータスは資金調達のためにセブンの製造販売権を、ロータスの販売代理店だったケータハムに売却した。ケータハムはセブンを当時のまま生産販売した。

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そして2021年、日本の会社がケータハムの株式を取得し、新しい一歩を踏み出した。「ケータハム・セブン」は同じボディにいくつかのエンジンが選べた。そのひとつに日本の軽自動車のエンジンを取り上げたのだ。しかもボディサイズを日本の軽規格に合わせたのだ。エンジンはスズキの3気筒ターボ。こうしてケータハム史上はじめての軽自動車スポーツカーが誕生した。

制約のあるが、なぜかワクワクするクルマ

試乗用に用意されていたのは「ケータハム170S」。スズキ製エンジンはターボでチューンされ、85ps、116Nmにアップしている。さらにサーキット走行を重視した「170R」もあるが、これはフロントガラスもないフォーミュラカーのようなクルマなので、今回は「170S」をチョイスした。それでもフォーミュラカーにホロを取り付けたような「170S」に乗りこむには、柔らかい身体と細身のシューズが必要だった。

キャンバスとアクリルのドアはストッパーなどないので、手で押さえながら、コクピットに身体を押しこまなければならない。コクピットはかなりタイトで、着座も低い。しかもペダル類は間隔も狭く、巾広の靴だとブレーキとアクセルを同時に踏んでしまいかねない。ボクサーシューズやレーシングシューズのような細身の靴はマストアイテムだ。上半身も動かせる範囲は限られており、不必要な動きは許されない。それほどに制約のあるクルマなのだが、なぜかワクワクする。

 

走り出す前に操作系をチェック。シフトは5段マニュアル。クラッチペダルはやや重めで、反発力は強い。シフトはストロークが短く、重い。でも、カチッ、カチッと各ギアに入る。ハンドルは小径で、握りが太く、フォーミュラカー的だ。

ウインカーはダッシュボード上のトグルスイッチを手で動かす。左は下、右は上にレバーを動かすとウインカーが点滅する。ホーンはボタンスイッチだ。指でボタンを押すと、ホーンが鳴る。メーターは目の前に大径のスピードメーターとエンジン回転計が並ぶ。エンジン回転計は8000回転まで、スピードは250km/hまで刻まれている。その左横には油圧、水温、燃料計が並んでいる。

 

スターターボタンを押し、エンジン始動。エクゾースト音はフツー。バク音系の音ではない。1速にシフトし、慎重にクラッチをミートさせると「170S」は軽快に走り出した。5000回転を目安にシフトすると、1速30キロ、2速50キロ、3速80キロに達する。そのまま加速を続ければ、4速115キロになる。フォーミュラカーのようなボディと、簡単なホロでの走行だが、低速では直進は重いがきりこんでいくと軽めになる。もちろんパワーアシストなどはないので、駐車するときのような超低速での操舵力は重い。

交差点のようなところでは、ハンドルを切ったら、そのままなので、自分で戻さなければ、曲がったまま突っこんでしまうことになる。それはワインディングでも同じ。切ったハンドルはきちんと戻さなければならない。この動きは、車速が高くなるとさらにハッキリと現象として表れる。高速の直進では手首のわずかな動きでも前輪はパッと向きを変える。コーナーではきったあとの戻しは重く、力を要した。

常にハンドルは両手できちんと握っていないと、何がおこるかわからない。そんな緊張感も「170S」のドライビングの楽しみなのだ。意外だったのは、高速走行でもクルマの安定感とか居住性は、不快ではなかったこと。その理由のひとつは、乗り心地だ。「170S」は「170R」とは異なり、ロードサスペンションが組みこまれている。タイヤは155/65R14の英国エイボン製のZT5を装着している。

この組み合わせは低速では上下動のキツさは少なく、ハネ上げも抑えられている。高速道路でも上下のハネ上げは小さく、直進性も路面の状況にとらわれず、しっかりとしている。車重が440kgと軽く、硬めのサスペンションなので、もっとポンポンとハネ気味かと想像していたので、これは意外だった。

ホロを外し、オープンにして高速道路を走ってみた。ドアは上下2ケ所のピンでとまっているだけなので、両手で持ち上げればすぐに取れる。外したドアは2ツ折にしてシートのうしろに置いておける。ルーフ部分はフロントスクリーンのフックを外し、折り畳める。ホロを全開にしたコクピットは「170S」独自の世界。ハンドルから手を離して車外に手を伸ばせば、路面に手が届くほど着座位置は低い。

オープンのまま高速道路を走ってみた。これは大失敗。風が巻きこむなんていうレベルではなかった。あわてて、せめてドアだけでも ということでドアを装着。これでだいぶラクに走ることができた。軽自動車だが、その走りの楽しさや速さは本格的なスポーツカー。このクルマを企画した技術陣に拍手を送りたい。セカンドハウスのガレージに置いておきたい1台だ。

■関連情報
https://www.caterham-cars.jp/cars/seven-170S.html

文/石川真禧照(自動車生活探険家) 撮影/萩原文博

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