マツダロードスター、長く安く作り続ける努力の欠如!

80年代中盤のバブルで、日本自動車メーカーは波に乗った(調子に乗った)企画、バカな設備投資、ディーラー増加を行った。

マツダはディーラー多チャネル化、中身一緒でバッジばかり付け替えたFF車両を乱発した。そんな中、共有関係ないロードスターやAZ1を出した。本来、クルマを長く安く作り続けるためには、ユニットや車体などの共有関係を作り、コスト負担を補う。しかし、この2台はそれらを全く怠った。話題性やモノ珍しさだけで、売れると思ったか?

そのせいで、狭い使途しかないクルマにバカ高い値段が付いた。本来、こんな2座車両、1家に1台では全く成り立たない。2台目を考えさせる安い値付がデキないと、成り立たない。トヨタは、カローラ系をFF化する時、そのユニットを活かしたミドシップのAW11型MR2を出したし、2代目としてセリカ系ユニットを共有したSW20型を出した。

FC型RX7までは2座と4座を展開する5ナンバー車両だったから、そのサイズを引き継ぐシャシーで、ロードスターと後継RX7を作れば、コスト管理としては幾分マシだったろう。ロードスターにロータリー、RX7にレシプロを積めたかも知れない。ホントは、ファミリア系で共有できれば良かったが。

今も、マツダは共有するFR車両もないまま、ロードスターを作り続けている。動力は5ナンバーなのに、車幅3ナンバーの不細工さ。日本メーカーは、本田宗一郎死後のホンダしかやらなかった。軽自動車のダイハツコペンやホンダS660には、全く見合わないバカ高値が付いた。スズキカプチーノマツダAZ1は1代限りだった。ポルシェやメルセデスアウディーやBMWらは、一回り上のグレードのオープンを作り続けている。

マツダロードスター、愚かさを引き継ぎ、誇っているに過ぎない。

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世界に誇る日本のネオクラシックカー「ユーノスロードスター1600(NA6CE)」はピュアでフレッシュなアイドルだった!【NAロードスター オーナーレポート Vol.1】
4/1(土) 9:12 Yahoo!ニュース
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スープラGT-Rなど、魅力的なスポーツカーが席巻していた、あの頃
写真:Motor-Fan
いまやネオクラシックカーど真ん中、1989年(平成元年)に初代ユーノスロードスター(NA6CE)は衝撃的なデビューを飾った。当時の日本はバブルの真っ只中、憧れのハイパワースポーツカーは、トヨタソアラ(Z20)やスープラ(A70)が絶好調で、ライバルの日産が自主規制枠いっぱいの最高出力280馬力を誇るスカイラインGT-R(R32)とフェアレディZ(Z32)を発売し逆襲を開始。

【写真】ユーノス・ロードスターの詳細を見る

手に届くスペシャリティカーでは前年に発売された日産シルビア(S13)とホンダ・プレリュード(BA5)が大人気でライバル関係にあった。マツダは5チャンネル戦略を推し進め、新しく展開するユーノス店から発売する看板スポーツカーとして「ユーノスロードスター(NA6CE)」を発表。

車検証に刻まれる車名まで「ユーノス」として、拘ったブランド展開を行い、新しいマツダをイメージさせた。時代を先取りした、丸く、キュートでシンプルなデザインに時代の流れと共に消えて無くなりかけていたライトウェイトスポーツカーの定義「FR」「ライトウェイト」「オープン」という魅力的な内容で登場。

古き良き時代のそれに憧れていた年配の層から、初めて見る「全く新しいスポーツカー」として魅力を感じた若者まで、潜在的に世界中が持っていた「ライトウェイトスポーツカー」への思いや憧れを見事に掘り起こし、老若男女問わず、多くのスポーツカーファンの心を捉え、発売当時価格170万円からと手頃だったこともあり、発表と同時に爆発的な人気となった。

「ユーノスロードスター(NA)の魅力」とは何だったのか
やはりまず、デザインが魅力的だった。それまで見たこともないほど四隅が丸く絞り込まれたデザイン、特徴的な楕円のフロントウインカーレンズと小さなラジエター開口部の表情は控え目で、親しみやすく、愛着の湧くデザインだった。個性がなくなりがちだったリトラクタブルヘッドライトを採用しながらも、それを逆手に取り、目を閉じたこの表情が醸し出す雰囲気が様々な人々の心を惹きつけた。

屋根を開ければ、ソフトトップは綺麗に収納され、サイドビューは薄いトランクの高さと同一となるロードスタースタイルで「オープン専用設計」であることを実感すると共にその美しさに驚いた。屋根を閉めたデザインも格好良く、純正オプションとして用意されたハードトップは、マツダ往年の名車コスモスポーツのルーフを彷彿とさせるデザイン。これを装着したスタイルも格好良く、1台で3種類のスタイリングが楽しめる。リヤビューもグッと丸く絞り込まれ、特徴的な楕円のテールレンズがフロント、サイドに負けず劣らず、実に魅力的だった。

1本の指で開ける特徴的なドアノブ、車内に乗り込むと着座位置が低く、センターコンソールが高いため、スポーツカーらしい適度なタイト感があった。細身のステアリングを握り、当時としては極端にストロークが短く、カチッとしたシフトフィールの短いシフトノブに驚いた。インパネはシンプルで丸いエアコンの吹き出し口を囲うようなセンターパネルのデザインも魅力的だった。

「これ運転してみたい!」クルマ好きなら、実車を見て座っただけで誰もがそう思ったに違いない。

最近、ユーノスロードスター1600(NA6CE)平成2年(1990年)式のクラシックレッド、無事故フルノーマルのNAを知人から譲り受け、乗り始めた。当時、筆者が20歳の頃に所有していたのと全く同じ仕様だ。久しぶりに乗ってみると一瞬で30年前にタイムスリップして「あの頃の記憶」が蘇ってきた。今乗っても「やっぱりNAいいな!」と改めてのその走りの楽しさに感動した。
出来利弘
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