ポルシェ935に続き、BMW3.0CSLも?

ポルシェが911GT2を顔替して935を出したように、BMWもM4を仕立て直して3.0CSLを出す?76年メーカー世界選手権をオマージュしたような車名だが、アレから約50年経つ。もう、あの頃には戻りようがない。ポルシェ911BMW3シリーズ/4シリーズもバカデカくなってしまった。BMW3.0CSLを復刻するのに適切なサイズや重量を考えるなら、M2をベースにすべきだった。

嘗てクルマ作りの良心とされたドイツ自動車メーカーも、外国人経営者始め、カネに魂を売った愚か者を多数受け入れ、過大装備⇒過大サイズ⇒過大車重⇒過大エンジン(パワー&トルク)⇒過大価格という過大スパイラルに囚われてしまった。

エンジン車末期症状として、作る側のメーカーや技術者も、ガン化の最終ステージに差し掛かっているのか?

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現代に蘇った「BMW 3.0 CSL」 あなたがまだ知らない5つのこと
2023.04.04 07:50掲載 AutoBild Japan 1
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復活した世界50台限定の「BMW 3.0 CSL」の知られざる5つの事実。BMW 3.0 CSLは、現代で最もエクスクルーシブなMモデルだ。ここでは、おそらくあなたがまだ知らなかったであろう5つのことをご紹介!

「3.0 CSL」 - その名は、BMWファンの目を潤ませるだけではない。オリジナルから50年、M社はこの伝説を厳密な限定新型車という形で復活させた。50台のみ生産され、そのうちの11台がドイツで販売される予定だが、そのすべてはとっくに完売している。

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BMW 3.0 CSL」については、すでに多くのことが書かれている。特に価格については熱い議論が交わされた。というのも、「M4 CSL」をベースにした「3.0」の価格について、BMWは公式には明らかにしていないからだ。噂では、「M4 CSL」×4台半に相当する750,000ユーロ(1億円超)という破格の値段になるとも言われている。我々がディンゴルフィングの現場で「3.0 CSL」の生産を見る機会を得た後、法外な値段は、少なくともある程度は理解できるようになった。なぜなら、50台の「CSL」はすべて、手作業で製造されているからだ。

BMW 3.0 CSL生産台数: 50台

「3.0 CSL」がBMWにとって本当に心のよりどころであることは、最新の情報を精査すれば明らかである。愛すべきディテールの数々は、ほとんど無限大だ。サイドウォールに50の数字が入ったミシュランパイロット スポーツ4Sのスペシャコンパウンドタイヤに始まり、最大7回塗り重ねられるMカラーリング、「3.0」専用に設計されたマニュアル6速ギアボックスのレトロシフトノブまで。

おそらくあなたが知らなかったであろう「BMW 3.0 CSL」の5つの魅力をご紹介する。

1.取り外し可能なナンバープレートホルダー

「3.0 CSL」は決してショーカーではなく、本物のMモデルであり、ミュンヘンでは将来のオーナーに、それ相応の運転をしてもらいたいと考えている。超限定車である「CSL」をレース場に持ち出そうとする人のための配慮がいくつかある。そのひとつが、フロントナンバープレートホルダーを取り外すことで、冷却風をより良く供給できるようにすることである。この作業は、ほんの数ステップで簡単に行うことができるようになっている。まず、ホルダーの後ろにある左右の蝶ネジを手で緩め、次に、少し敏感になってラグを持ち上げると、ドイツで規定されているナンバープレートホルダーがバンと外れる。そして、ヘルメットをかぶってのドライブのために、カーボン製フルバケットシートヘッドレストの一部も取り外すことができるのだ。

2.トーイングアイのキャッチストラップ

BMW 3.0 CSL」のオーナーは、できれば目にすることのないディテールが、トーイングアイのカバーに隠されている。この小さな部品にもMストライプが手作業で描かれているため、器用さを必要とするカバーだけでも見どころがある。しかし、真のアイキャッチャーは、シートベルトをモチーフにしたトーイングアイのキャッチストラップであり、クラシックなMストライプが施されている。さらに、「3.0 CSL」の文字が小さな布片にプリントされている。こうした小さくも細やかなディテールが、「CSL」にどれだけ心血が注がれてきたかを物語っている。

3.ルーフスポイラー(エアリアル内蔵)

もちろん、オリジナルの初代バットモービルの特徴的なルーフスポイラーは、新しいエディションに引き継がれている。BMWは、最終バージョンに至るまで、50を超えるさまざまなバリエーションが、風洞でテストされたことを誇らしげに宣言している。他のほとんどのアドオンパーツとは異なり、ルーフスポイラーはカーボンではなくGRPで作られている。これには単純な理由がある。ルーフスポイラーの中央のバーにアンテナが収納されているからだ。ルーフスポイラーがカーボン製だと、シールドが強すぎるのだ。

4.パーキングエイドはない

視覚的な理由から、「3.0 CSL」には従来のパーキングエイドは装備されていない。ベース車両の「M4 CSL」にはパーキングアシスタンスが用意されているが、BMWは「3.0」からは、醜いセンサーを省くことを決定した。とはいえ、リバースカメラは搭載されているので、十分に注意してバックしてほしい。なぜなら、「3.0 CSL」では、小さな駐車場の隆起や段差による傷でも、ランツフート工場のBMW従業員が仕事をしなければならなくなり、修理費が非常に高くつく可能性があるからだ。

5.ギアボックスの交換は50,000kmごと

「3.0 CSL」の車重は1,635キロで、「S58」ツインターボエンジンの最も強力なバージョンを搭載している。つまり560馬力(M4 CSL=550馬力)だ。ただし、ギアボックスへの配慮から、最大トルクは550Nm(M4 CSL=650Nm)に絞り込まれている。「M4 CSL」とは異なり、オリジナル「3.0 CSL」へのオマージュモデルには6速マニュアルギアボックスのみが用意されており、これはすべての純血主義者を喜ばせる事実である。

しかし、ギアボックスについては、耳を疑うような情報が一つある。BMWは、5万kmごとにギアボックスの全交換を規定しているのだ。トルクを絞っているにもかかわらず、それでもまだパワーがありすぎるからというのがその理由だ。交換にかかる費用は5桁(数百万円)にのぼる。50人の顧客のうち、「3.0 CSL」にそれほど乗る人はほとんどいないだろうと思われるので、実際に交換されるのは稀だろう。後にこういったことが伝説になることを見越したMs社のブランディングの一つかもしれない。それにしても不思議な話である。

Text: Jan Götze Photo: BMW Group

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