マルチシリンダーを味わうなら、1気筒当たり500cc以内!

マルチシリンダーを味わうなら、1気筒当たり500cc以内を選ぶべきだ。排気量大きくなると、吸気管も排気管も太くなる。つまり、学生音楽の授業で使った、笛がソプラノリコーダーからアルトリコーダーになるようなモノだ。

元々、限られた排気量で、回転数で馬力を稼ぎたければ、1気筒当たり排気量を小さくして数を増やし、運動パーツを小型軽量化して回転数を上げて、吸う掃く空気圧をより高くするのだ。

ワタシは、5リッターV12に15年近く乗っていた。アルピナB12-5.0BMW、M70だったか、E32型BMW750のSOHCエンジンだ。アルピナが圧縮比アップなどのチューニングで、360馬力にまでパワーアップした。後に、マクラーレンF1ではツインカム化され、6リッター化されたエンジンだ。ステレオより窓を開けて、音を聞きながら運転していた。

その考えで、V8なら4リッターまでだ。フェラーリでも360モデナまで、430以後は太目な音になった。

レクサスは大抵5リッターV8では?シリンダーヘッドがヤマハの5バルブでも、この傾向に変わりはないだろう。実際、音も低めだ。

マセラティーでも、4リッター超したクワトロポルテやグランツーリスモは音も太い。

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おっさんほど惹かれる!? 絶滅危惧種でも愛おしい!! 大排気量NAエンジンの魅力
4/6(木) 20:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 大排気量NAエンジを搭載したレクサス IS500が、登場以来クルマ好きから絶賛されている。エンジン排気量のサイズダウン、さらには電動化が主流になった現代において、それでも大排気量NAが賞賛される理由について、クローズアップしてみた。

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文/フォッケウルフ
写真/トヨタ、日産、ホンダ

■中高年を魅了してやまないレクサス IS500
 地球温暖化対策と都市部の大気汚染対策として、世界各国で脱ガソリン&ディーゼル車の動きが加速し、大手自動車メーカーは電気自動車(EV)をはじめとした、電動車の普及を推進している。そう遠くない将来、内燃機関搭載車の割合は減少し、EVを中心とした電動車が新車市場における主力になると言われている。

 そんなご時世にレクサスが、最高出力354kW(481ps)、最大トルク535Nmという動力性能を発生するV型8気筒5.0Lエンジンを搭載した「IS500 Fスポーツパフォーマンス」をISのラインナップに追加した。

 日本導入に際し、まずは特別仕様車として「Fスポーツパフォーマンス ファーストエディション」が抽選販売された。900万円という高額にも関わらず抽選の申し込みが殺到した背景には、500台という限られた数であったことはもちろん、もはや絶滅危惧種と言われる大排気量のマルチシリンダーエンジンを搭載していることが影響したのは言うまでもない。

 抽選に申し込んだのは、自然吸気の大排気量V8エンジンに惹かれた昭和世代の中高年ばかりであることは想像に難くない。900万円という価格の車両を手に入れるには、それなりに経済力が必要だし、なによりそれほどの大枚を叩く価値と意義がある!と思い切れるのは、強化された5.0LV8エンジンの性能の素晴らしさを知っているのはもちろん、若い頃に手にできなかったがゆえの憧れもあるだろう。

 いずれにしても、中高年たちには、世界的にほとんど絶滅に瀕している大排気量のマルチシリンダーエンジンの能力や魅力を過去に味わった経験があり、「あの楽しさをもう一度」という強い思いがある。

 特に昭和世代は、「大排気量=偉い」という、エンジンの排気量がクルマのヒエラルキーを決定づける要素のひとつであったことをよく理解している。だから、燃費や環境性能を高めるべくダウンサイジングされる排気量に寂しさを感じていたし、IS500"Fスポーツパフォーマンス"の登場に心を踊らせたのだろう。

 とはいえ、IS500"Fスポーツパフォーマンス"は通常モデルでさえ850万円であり、KINTOでは取り扱っていないから、そうそう簡単に乗れるものではない。しかし、自然吸気の大排気量V8エンジンはもう堪能できない!と嘆く必要はない。たしかに"最新の"自然吸気の大排気量エンジンは、今後新たに登場する可能性は限りなく低いが、かつて存在した自然吸気の大排気量エンジンなら、これからも味わうことができる。

■加速が気持ちよく乗り味も上質
 そもそも自然吸気の大排気量エンジンの魅力とは、ズバリ!動力性能に余裕があるということ。

 クルマのエンジンは、シリンダー内部で燃料を燃焼させることで発生した熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。排気量が大きいとより多くの燃料を燃焼させることができるため、エンジンが発生するパワーやトルクが大きくなる。

 発進時や走行中など、どの領域からでもアクセルの踏み込みに対してスムースかつパワフルに加速するため、ドライバーは余裕を感じながら、気持ちよく走ることができるというわけだ。

 また、大排気量エンジンの多くは、6気筒とか8気筒、10気筒といった多気筒(マルチシリンダー)となる。気筒数が増えると、少ない気筒数の小排気量エンジンよりも1気筒あたりの仕事量を減らすことができる。さらに、燃焼時に生じる爆発力が小さくなるのでエンジンの振動が抑えられる。結果、静粛性に繋がり、上質な運転感覚を実現できるのだ。

 ただし、燃料消費量が多くなって燃費は悪化する傾向にあるし、エンジンを構成する部品が増えるので、製造コストは高くなり、それはもろに車両価格に反映される。これも大排気量マルチシリンダーエンジンが高級車にしか搭載されない理由でもある。

 そんな自然吸気の大排気量エンジンを搭載するマイナスよりも、余裕のある動力性能や質の高い運転感覚を実現するというプラスの面に着目し、魅力的な車種をみていこう。

■ジャンルを超えて魅力的な大排気量NAエンジン搭載モデル
 【ミニバン/SUV
自然吸気の大排気量エンジンの余裕は、ボディサイズや車重をものともしない。たとえば車重が2tに達するLサイズのミニバンやSUVにとって大排気量エンジンの性能は、フル乗車したり、荷物を満載した場合でも車格に見合った走りをもたらしてくれる。

 【セダン】
排気量の大きさが車格を決定づける要素だった時代は、高級車に自然吸気の大排気量エンジンを搭載するのが当たり前だった。動力性能の高さはもちろん、マルチシリンダー特有の振動の少なさは、高級車にとって必須の能力である静粛性の向上に大きく貢献していた。

 【スポーツカー】
排気量がもたらす余裕は、スポーツカーのような走りが重視されるクルマにとっても有効だ。ターボを組み合わせることで、より高い出力を発揮するエンジンもあるが、自然吸気特有の力強くスムーズな吹け上がりは、エンジン出力を右足でコントロールする楽しさや爽快感をもたらしてくれる。

 現在、クルマのパワートレーンは、自動車が誕生してからもっとも大きな変革期を迎えた。特にクルマが排出するCO2を削減するため、電動化が急激に進んでいる。そんな状況下において、自然吸気の大排気量エンジンというのは、燃費が悪く、税金は高いし、車重増の要因にもなって、無駄と捉えられることがしばしばある。

 しかし、無駄なことをするのは人生における最高の贅沢でもある。だからこそ、あえて自然吸気の大排気量エンジン搭載車を選んで、豊かな人生、豊かなカーライフを楽しんでみてはいかがだろう。今後いつでも乗れるようになる電動車を選ぶよりも、断然クルマ好きらしい選択と言えるのではないだろうか。 
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