クルマとオートバイ、エンジンの違いを整理して書いて!

クルマとオートバイのエンジンの違い。ちゃんと整理したら?

まず、排気量が違う。車両重量が違うから、必要な馬力やトルクが違う。

ざっくり比較して見る。

クルマは2リッターNAで200馬力強のトルク20キロ強くらい、ターボなら320馬力強のトルク35キロ強くらい。エンジン回転は7,000回転くらい。車両重量は1,300キロを超す。

オートバイは2サイクル250ccで45馬力強のトルク4キロ弱、4サイクル250ccで45馬力強のトルク2.5キロ強くらい。エンジン回転は2サイクル12,000回転、4サイクル18,000回転くらい。車両重量は150キロくらい。

発進や加速に必要なのは、基本トルクになる。(馬力は最高速度シチュエーションくらい。)トルクは、NAならリッター10キロ、ターボだと×1.7くらい。

クルマは車両重量が大きいので、トルクが必要になる。トルクウエイトレシオで20~80辺りになるべく、排気量は1~6リッター、1気筒当たり500cc以上。

オートバイは車両重量が小さく、エンジンも小さい。トルクウエイトレシオを20~80くらいにしてある。排気量は50~1,500cc以下くらい、1気筒当たり50~375ccくらい。

車両を動かす上で、トルクウエイトレシオを20~80辺りになるよう、車両重量に合わせたエンジンが搭載される。クルマなら、操作しやすいよう、7,000回転くらい。オートバイだと排気量小さいので、その倍くらい回る。

オートバイは基本、クルマより1桁車両重量軽いので、1桁小さいエンジンで済んでるイメージだ。1気筒当たり小さいエンジンの方が回せるため馬力効率は高いが、馬力が効くシチュエーションは少ない。クルマにオートバイのエンジン積んでも、基本はトルク不足になる。馬力的に動かすのは、ドライビング的にも機械的にも負担が大きい。

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バイクとクルマ、それぞれのエンジンは何が違う?
12/3(金) 9:01 Yahoo!ニュース
 
バイクとクルマ、エンジンの違いはどこにある?
 
CBR1000RR-R FIREBLADEの999cca水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒エンジン/ CIVICの1.5L直噴VTEC TURBOエンジン
 電気自動車(EV)、ハイブリッドカー(HV)、燃料電池車(FCV)など、クルマの世界では電動化が急速に進みつつあります。クルマほどではないにせよ、バイクに関しても、各メーカーから電動バイクが発表されつつあるなど、電動化の足音は確実に聞こえてきています。

【画像】バイクとクルマのエンジンの違いを画像で見る(10枚)

 一方、現在街を走るバイクやクルマのほとんどが内燃機関、つまりエンジンを原動力にして走行しています。現時点では、効率面やコスト面で、従来型のエンジンにもまだまだメリットがあるのも事実です。

 日本のバイクメーカーや自動車メーカーが優れた製品を世に送り出せるようになった背景には、優れたエンジンの開発・生産技術があったことと無縁ではありません。しかし、バイクとクルマのエンジンは、同じものと考えてよいのでしょうか?たしかに、大きな構造で言えば、バイクのエンジンもクルマのエンジンも同じ仕組みで動いていると言っても差し支えないでしょう。

 実際に、ホンダやスズキは、どちらも自社製のエンジンを搭載したバイクやクルマを世界中で販売しています。ただ、詳しく見ていくと、バイクとクルマのエンジンには異なる部分があるのも事実です。どんな違いがあるのでしょうか?

 バイクとクルマのエンジンを比べた時、大きな違いがあるとすれば、ひとつは排気量の大きさです。

 
ホンダ「N-ONE」の660ccDOHCターボエンジン
 クルマの場合、最も排気量が小さいとされる軽自動車でも660ccとなっています。世界的なダウンサイジングのトレンドがあるとは言え、コンパクトカーなら1L~1.5L、一般的な乗用車なら2L~3L、大きなものでは4Lを超えるものも珍しくありません。

 
ヤマハ「MT-25」の排気量249cc水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒エンジン
一方、日本で走るバイクの場合は、50ccの原付にはじまり、100cc~250ccクラスが主流です。1Lを超える排気量を持つバイクもありますが、全体としてはごく少数です。基本的には、排気量が大きければ大きいほど、パワーやトルクを発揮しやすくなる代わりに燃費性能は悪化します。

 一般的な乗用車の車重は1000kg~2000kgですが、そこに乗員や荷物を乗せた状態で、市街地や高速道路を快適に走行するためには、少なくとも660cc以上の排気量のエンジンが必要となるようです。バイクの場合、車重は概ねクルマの10分の1程度です。そのため、大雑把に言えば、排気量も10分の1程度で必要十分と言うことができます。

また、バイクのエンジンとクルマのエンジンでは、気筒数(=シリンダーの数)も異なる場合が多くあります。

 
ホンダ「Gold Wing」の縦置水冷4ストローク水平対向6気筒1800ccエンジン
 乗用車の場合、3気筒~6気筒であることが多く、8気筒や12気筒という場合もあります。一部のメーカーでは2気筒のエンジンを搭載したモデルもありましたが、それほど数は大きくありません。一方、バイクの場合は、単気筒か2気筒が主流で、4気筒以上はほとんどありません。かつては4気筒や6気筒のエンジンを搭載したバイクも見られましたが、環境対応などの観点からその数は減少傾向にあります。

 一般的に、気筒数が大きければ大きいほど、振動が少なく滑らかなエンジンフィールを持つようになります。その反面、重量増は避けられないというデメリットもあります。気筒数が少ないエンジンは、トルクが太く、軽快な走りが魅力とされます。また、他気筒エンジンに比べて軽量であることから、燃費も良くなりやすいのが特徴です。

 排気量と気筒数には概ね相関関係があり、基本的には排気量が大きくなるほど気筒数も増える傾向にあります。そのため、バイクに比べてクルマの方がエンジンの気筒数が大きくなりやすいとされています。

バイクのエンジン、クルマに搭載できる?
 
カワサキ「Ninja ZX-25R」のエンジンは、高回転型に設定されています
 排気量や気筒数が大きく異なるバイクのエンジンとクルマのエンジンですが、それでもどちらも同じエンジンであることは変わりません。では、バイクのエンジンをクルマに搭載したり、反対にクルマのエンジンをバイクに搭載したりすることはできるのでしょうか?

 理論上は、もちろん可能です。ただ、バイクとクルマで求められるエンジン特性が異なるため、バイクのエンジンを搭載したクルマが実際に市販された例はごく僅かです。

 バイクのエンジンは、クルマのエンジンに比べて最高出力を重視した高回転型に設定されていることが多く、トルクが弱い傾向があります。車重の軽いバイクであれば問題なくても、そのままクルマに搭載してしまうと満足な加速ができないというデメリットが生じます。反対に、トルク重視であることが多いクルマのエンジンをバイクに搭載すると、必要以上のトルク性能により発進が困難となる可能性があります。つまり、どちらもあまりメリットがないというのが実際のところのようです。

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 かつてブラジルで販売されていた「アマゾネス」は、フォルクスワーゲン「ビートル」のエンジンを使用していたり、あるいは愛好家によって、スズキ「隼」のエンジンを搭載した「スイフト」が製作されていたりするなど、わずかではありますがそうした事例もあるようです。

 
フォルクスワーゲン「ビートル」のエンジンを搭載していた「アマゾネス1600」
 とはいえ、やはりバイクとクルマのエンジンはそれぞれに特徴があり、長い歴史の中で、しっかりとすみわけができているといえます。
Peacock Blue K.K.

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