MRSが庶民の味方でないのに?どうすると庶民の味方?

元々、トヨタMRS自体が全く庶民の味方ではない。

過去MR2として、AW11はカローラ系という一番安いコンポーネントを使い、試し洗い出しに作ったクルマで、ある程度把握したトコで、SW20はコンポーネントセリカ系に変え、2座と引き換えにかなり本気のパフォーマンス追求したクルマだった。ホンダNSXやニッサンスカイラインGT-Rや三菱GTOだけでなく、トヨタスープラと比べても、小さなエンジンでのハイパフォーマンスを発揮する、庶民の味方だったハズ。

ソレが、MRSとして、WRCベース車でなくなってスケールダウンしたセリカコンポーネントを使った。コンポーネントのスケールダウン&パワーダウンのユーザーへの目先を変えるため、オープン化しただけのクルマだ。せっかく5ナンバーサイズを守ったが、ソレだけだった。ガッカリ感は満載だった。ホンダほどでなくとも、5ナンバー以外全てを裏切ったクルマだと思う。

ジャストインタイムをやめたコトはトヨタでもコスト高を招いたろうし、MR2から乗り換えたいユーザーはいなかったろう。欠片でも実用がアタマを掠めると、ミドシップオープンなど1台で全てを賄えないのだ。

そんなクルマを拡幅して、ハイブリッド化して、RWD⇒4WD化?コンパクト化を棄て、RWDでのトラクションとフロント荷重の効率を満たすという、ミドシップ本来の良さをワザワザ放棄してしまった。

何の庶民の味方でもない。

**********************************

今からでも市販化は遅くない!?「MR-S」ベースの4WDハイブリッドがGRMNから誕生していたら庶民の味方になっていたかも
2023.05.25 12:11掲載 Auto Messe Web 9
2/2
Prev
すべてみる
全2枚
MR-Sの価格・グレード・レビューなどの情報を見る
市販されなかったことが残念な1台

モーターショーなどで展示されるプロトタイプやコンセプトモデルは、のちに市販される予定の車両を先行して見せるものであったり、メーカーの未来を示したものであったり、はたまた完全なハリボテだったりと完成度はさまざま。それらの中には実際に走行可能な完成度を誇っていながらも、市販化されることなくそのままお蔵入りとなってしまった車種も数多く存在する。そんな幻のモデルの中でもぜひとも市販化してほしかった1台が「GRMNスポーツハイブリッドコンセプトII」だろう。

トヨタ「iQ」にワイドボディのGAZOO Racingモデルがあった! スーパーチャージャーに6速MTの硬派モデルとは

MR-Sをベースに3.5L V6エンジンを搭載していた

このモデルは「II」とあるように、同名のコンセプトモデルのバージョンアップ版であり、元祖は2010年に開催された東京オートサロンで発表されたものとなる。

元祖モデルはベースとなったトヨタMR-S」の面影を色濃く残したスタイルとなっていたが、2011年6月にニュルブルクリンク24時間耐久レースで公開されたIIは、専用デザインのボディをまとった完成度の高いものに進化していた。

ベースとなったのは引き続きMR-Sだったが、ミッドシップにマウントされるエンジンは2GR-FXE型のV6 3.5Lエンジンで、フロントをモーター駆動する4WDスポーツハイブリッドシステムを搭載し、システム出力は220kWを誇る。

これにより、ミッドシップレイアウトによる回頭性の高さと、フロントも駆動することでの安定性を兼ね備えたマシンに仕上がっていた。

庶民でも手の届くスーパースポーツになる可能性があった

ボディサイズもベース車よりも大型化され、全長4350mm×全幅1890mm×全高1200mmとグラマラスになっていた。装着される19インチタイヤはフロントが225、リアが255サイズである。大型化されたボディとエンジン、そしてハイブリッドシステムを搭載したことで、ベース車よりも車両重量はかさんでいるが、目標重量は1500kg以下とアナウンスされている。実際に市販化されていればかなりのポテンシャルを持った1台に仕上がっていたことは想像に難くない。

2010年に登場した「I」の時点でメディア試乗会を実施するなど、全開走行可能な仕上がりを誇っていただけに、市販化も確実と言われていた。だが、結局現在まで市販化はされず、ミッドシップレイアウトのAWDスポーツモデルもリリースされていない。

MR-Sのプラットフォームを使用していることで価格もそこまで高額にならないことも予測できた。庶民でも手の届くスーパースポーツになる可能性があった1台だけに、市販されなかったことは残念としか言いようがないのだ。

**********************************