バカがサーキットを走るのと、賢いヒトが峠走るのと、どちらが向上する?

週刊ヤングマガジン連載、しげの秀一頭文字D」そして、「MFゴースト」

走りを極めたかったら、サーキットに行くべき?峠を走り込むべき?コレは、永遠の課題ではない?

サーキットはコース幅広く、路面キレイ、対向車ナシ、限界速度が高い。料金バカ高く、あまり走れない。

峠はコース幅狭く、路面ムラアリ、対向車アリ、限界速度が低い。基本無料、走れる。

サーキット育ちと峠育ちが競い合うと、どちらが有利? 特に、両者が峠でやり合ったら?

元々、高橋涼介&啓介兄弟はサーキットも峠も走っている。藤原拓海は中学時代からの峠育ち。小柏カイは日光育ち、二輪&カート育ち、父のMR2に乗りいろは坂で拓海に負けた後、オーディションでレーシングチームカタギリに入り、プロになった状態で、拓海にMRSで再挑戦。結局、正面からのブレーキング&コーナーリング勝負で負けた。

文太が小柏父に言ったように、昔の星野一義高橋国光らの時代とは違い、サーキットをそんなに走り込めるワケではない。ドライビングスキルやレーシングスキルが向上するほど、ドラスティックには変わらない。

まして、競う舞台が峠なら、登りや下り、ソコまでの傾斜はサーキットにはないし、即ガードレールというセーフティーゾーンもない中で、サーキット育ちは力を発揮デキない。大抵が、ランオフエリアあるユルい状況下でハイスピードからのブレーキング体験があるかどうか、という問題でしかない。

単にしげの秀一が、S15乗りのサーキット走行経験者に敬意を評して、S13の池谷には勝たせ、AE85の拓海に抜かせる話にしただけだ。

今週の「MFゴースト」、相変わらずのダラダラ話、エマ・グリーンはイギリスに帰った。いつの間にか、シリーズは最終戦、というコトはミカエル・ベッケンバウアーのチャンピオンは確定、片桐夏向の逆転チャンピオンもない。池沢さとしサーキットの狼」のF1編みたく、一度優勝させる程度で終わらせるの?片桐夏向は1年限りのエントリーだったハズが、続ける?

カレのストーリー展開が遅く、混戦演出がデキてなかったため、元より最低性能のクルマでのエントリーに全く勝つ見込みのない話にしてしまった。

 

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頭文字D』名勝負列伝22 拓海がハチゴーターボで格上を退治! カローラレビン(AE85)対シルビア(S15)
6/30(金) 19:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 伝説のクルママンガ『頭文字D』の名勝負を選出した「頭文字D名勝負列伝」が、読者のアンコールに答えて復活!22回目となる今回は、藤原拓海の親友、イツキのハチゴーが(当時の)最新モデルを相手に立ち向かった興味深いバトルを取り上げる。

【画像ギャラリー】イツキの愛車でバトルに挑む!!カローラレビンとシルビア(S15型)を写真で見る!(6枚)

 (新装版第11巻 Vol.260「ハチゴーターボ」~ Vol.264「デブ退治」より)。

 文/安藤修也
マンガ/しげの秀一

【登場車種】
 ■先行:日産・シルビア(S15型)
→ドライバーは名称不明。ファンの間では「東京から来た2人」として知られるカーマニアで、メガネをかけた相棒とともに秋名山のふもとあたりの旅館に泊まっている。関東にあるほとんどのサーキットを走った経験があり、ドライビングの腕はそれなりのようだ(?)。そのルックスを見たイツキから「年齢不詳で気持ちわりー。デブだし…」と言われている(笑)。

 ■後追い:トヨタ・カローラレビン(AE85型)
→ドライバーは藤原拓海。前夜、秋名でインプレッサWRXに軽くパスされたことで、一時的にだが自信を喪失している。クルマはイツキの愛車であるAE85型レビン。ついに念願のターボチューンが施されたことで戦闘力アップ。ただし足まわりがプアなため、トータルのバランスは悪い。

【バトルまでのあらすじ】
 主人公・藤原拓海の親友であるイツキ(武内樹)が、いよいよ愛車のターボ化を実施した。チューニング作業が終わった愛車を引き取りに行った本人は、「速くなっち待ったよォ、オレのハチゴー!!」と、街乗りだけでご満悦の様子。

 その夜、秋名スピードスターズのホームコースである秋名山でシェイクダウンという名のお披露目走行会が実施されることになった。参加したのは、S13シルビアに乗る池谷と助手席の健二。ハチゴーに乗るイツキと、その助手席には拓海が乗っていた───。

【バトル考察】
 2台連なって走るハチゴーとS13シルビア。イツキがパワースライドするようになった愛車の走りに感激していると、上りのストレートで後方からS15シルビアが迫ってくるなり、ハチゴーとS13の2台をごぼう抜きしていった。スピードスターズの面々は呆気に取られたが、マシンの戦闘力に差がありすぎて、さほど気にしないのであった。

 その後、試乗を終え、秋名の頂上付近で4人がハチゴーターボを肴にクルマ談義に花を咲かせている最中だった。先ほどのS15シルビアがその場に姿を現すと、車内からカーマニア風の男が2人降りてくる。そして、「東京からきた」と話すなり、イツキのハチゴーターボをけなしたり、サーキットへ行ったことのない池谷らをバカにするなど、言いたい放題である。それにしても、このS15ドライバーの言動がヲタクあるある満載で面白い(笑)。

 さすがにカチンときた池谷は「上りのストレートで馬力のないクルマを抜くだけなら、別にテクニックなんていらないんじゃないの?」と軽く言い返す。これを受けて、ヲタクたちはS15に乗り込み退散したかに見えたが、実はすぐ近くで待機していた。まさにステレオタイプな典型的悪党キャラ!(笑)。

 そして、S13が走り始めて横を通過するなり、S15もすぐに加速を始める。まずは新旧シルビア同士のダウンヒルバトルが始まった!……かに見えたが、約10年という作られた時代による戦闘力の差はいかんともしがたく、池谷のS13は直線でいとも簡単にS15に追い抜かれてしまうのであった。

 しかしバトルが始まる前、池谷はひとつの保険をかけていた。拓海が運転するハチゴーターボ(イツキは助手席)が2台のシルビアの後方からピタリとついてきていたのだ。ハチゴーターボは、S13の陥落を見るなり、S15の真後ろにつける。しかしS15のドライバーは、「なまいきなイチサンのくせに」と、まだそれがハチゴーだと思わず、 S13がまた追いついてきたと思っていた。

 そして長い直線に入ると、S15は自慢の加速力(マシンの戦闘力の差)で後方車を一気に振り切ろうとした。すると、たしかに一度距離は開いたものの、次のコーナーが来ると、その進入であっという間にハチゴーに追いつかれる。

 後続車の実力を思い知ったS15の乗員2人。そこで、今度こそ本気を出さんとばかりに、S15は次のコーナーの進入でブレーキングを思いっきり我慢して突っ込んむことにする。なお、この技(?)にはなぜか名前がつけられていて「超絶ウルトラスーパーレイトブレーキング」だそう。いちいち叫ぶあたりもカッコいい(笑)。

 しかし当然、拓海が操るハチゴーは、そのインをさらに遅いブレーキで(もしかしたらブレーキをかけてないかも?)すり抜け、コーナーの立ち上がりからあっという間に差を広げて、姿を消してしまうのだった。なお、抜かれた瞬間S15のドライバーは、やっと相手がハチゴーだったと気付いている。

 ハチゴーがターボチューニングされたことで同じターボ車になったとはいえ、絶対に覆らないであろうマシンの実力差を縮めるどころか勝ってしまう、拓海のテクニックにはただただ驚愕させられる。ちなみに、S15はそのすぐ後に動揺から姿勢を崩してコースアウトしかけている。助手席の同輩も言っているが、「かっこわる」である。

 今回のS15シルビアの残念な役まわりに、シルビアファンやオーナーとしてはガッカリかもしれない。しかし、物語終盤には、また拓海のハチロクのライバルとしてS15が立ちはだかってくるので(乗員はチームスパイラルの奥山広也)、そちらのバトルもぜひチェックしてほしい。

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