浅薄なZ世代、マンガやアニメしか情報源がない!

Z世代が、現役時代を知らないハズの80年~90年代のクルマに注目する理由?カレらはネットなどのメディアを通じて、何でも情報収集するが、関心持たなければ情報検索すらしない。新聞や雑誌など、ランダムに立ち読みしたりなどしない。自分や周囲が見るマンガやアニメやゲームにイメージを引っ張られる。別に、自らでそうした対象を手に入れたり、ディープに根源的資料やエピソードらを掘り返すワケではなく、チャラチャラと話題になったマンガやアニメをそのまんまイメージに抱くだけだ。

今の子供達、出生数少なくて親のムリが利くからか、幼少期からバカ私立エスカレーター行けたり、昔なら「国公立大行けないなら、浪人するか大学諦めて働け!」と言われるところ、バカ高学費と引換に私大に行けてしまう。私大も商売だから、バカ収容学部学科が常設されている。

自分達が、自分達の将来のために努力しなければいけない、やり方の基本を学ぶのが本来の勉強なのだし、そのやり方の種類を分けているのが教科であり科目なのだ。私立エスカレーターでは、努力範囲や勉強範囲は国公立より遥かに狭くボーダーも低い。

そんなカレら、古い年代のクルマに関心持っても、調べ方味わい方なども薄っペラい。

クルマのマンガや雑誌を読んで、クルマの抜かれ方の表現や要因分析がおかしいコトもある。例えば、馬力差に依るオーバーテイクやトルク差に依るオーバーテイクは、抜かれるポイントも違う。きっと読んでる側も考えて読まず、多くは誤ったインプットになる。

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最新車よりも興味津々の謎! Z世代が現役時代を知らないハズの「80~90年代スポーツ」に注目するワケ
2023.07.30 14:02掲載 WEB CARTOP 53
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この記事をまとめると

■1980~90年代のスポーツカーが若者から支持されている

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■ゲームやアニメ、漫画などの影響が色濃く残っていると推測される

■現行のスポーツカーたちもドラマやアニメで露出すれば人気となる可能性も

古いスポーツカーが若者から支持される理由

以前、大学の自動車部がイコールコンディションで競う競技「フォーミュラジムカーナ」の会場で、編集部員が所有するホンダの初代シビックタイプR(以下:EK9)を、とある理由から交通タイムス社ブースに展示した。隣には最新のスポーツカーも並べて展示していたが、学生からの注目度はEK9の方が高かったように見られた。

若い人が古いクルマに興味があることは以前から言われているが、その理由はどこにあるのか? フリーランスでは業界最年少(!?)の筆者が学生たちと話してわかったこと、そして周辺とのコミュニケーションで見えてきたものをベースに考察していく。

クルマが好きになったキッカケとなるアニメやゲームに登場していた

学生たちとコミュニケーションしているなかで「クルマを好きになったキッカケは?」と聞くと、漫画作品やゲームといった回答が多かった。人気な漫画作品は「頭文字Ⅾ」や「湾岸ミッドナイト」が多く、ゲームはやはり「グランツーリスモ」が多かった。「頭文字Ⅾ」や「湾岸ミッドナイト」は1990年代から連載しているということもあり、登場車種は90’sスポーツカーが中心となっている(主人公のクルマはもっと古いが)。このように作品で多く登場しているからこそ、彼らにとってはよく知っている車種となり、古いクルマが人気の理由となっていると言えるだろう。作中での活躍を見ているからこそ、自身も所有して雰囲気を疑似体験したいとなるのだ。

疑似体験という意味ではゲームも同様だ。近年はゲームのなかで好きなクルマを購入してカスタマイズすることができるし、レースだけでなく収録されたコースを背景に写真を撮るなんてこともできる。現実世界ではないが、彼らにとってのカーライフのスタートはゲームのなかなのではないだろうか。ゲームの世界には最新のクルマも収録されているが、古いクルマも多く収録されている。ゲームのなかで触れた一番好きなクルマがもし古めのスポーツカーであれば、それを「現実世界で見てみたい、所有したい」となるのだろう。

現行スポーツカーの人気を高められるか?

では、現行のスポーツカーたちが90’sスポーツカーたちと同じくらい人気になるにはどうすればいいだろうか? そんな話をすると「いまのクルマは高いから」「法規の関係でいらない装備ばかりだし」「自分の手でイジれない」といった「どうせいまのクルマで頑張ってもムリムリ」というオジサンたちの声が聞こえてくるかもしれない。

しかし、そんなことはないと筆者は思う。実際、以前に新型Zを広報車で借りたとき、日産本社を出て直ぐの交差点で男子高校生がスマホで撮影していた「ココ(横浜)なら出たばかりとは言えZはよく見かけるでしょ」と思ったが、いまでもあんな高校生いるんだなと思った。現行スポーツカーの人気は、これからだってどんどん高めることはできるはずだ。

もっとスポーツカーを登場させる機会を増やすべき

現行のスポーツカー人気を高めるには

具体的に人気を高めるにはどうすればいいか? さまざま意見はあると思うが、筆者としてはまずはクルマが登場する各種作品を増やすべきだと思う。派手なカーアクションはなくたっていい。名脇役としてクルマが存在するだけでも違うはずだ。最近のドラマを見ていても登場人物たちがマイカーを所有している例は少ないと感じる。「クルマでモテる」と言われたトレンディドラマ全盛期には、登場人物たちがマイカーを所有している作品も多くあった印象だ。「クルマがある生活っていいな」と思わせてくれる作品が必要だと思う。

スポーツカーに限った話で言えば、趣味性の高い現行、もしくは比較的高年式のクルマが多く登場するアニメやドラマ作品があるといいのではと思う。それこそ自動車部を舞台にした作品があったら面白いのではないだろうか。若い人はテレビをあまり見ないので、YouTubeや各種動画配信サービスで展開するのが良いと思う。「TOYOTA Gazoo Racing主導とかでそんな作品を作ってくれないかなぁ?」と筆者は思っていたりする。

アーティストとのコラボレーションもアリなのでは?

そんななかで最近のエンタメで自動車メディア人として「これいいじゃん!」と思ったのが乃木坂46の27thシングル「ごめんねFingers crossed」のMVだ。現役のアイドルたちがスポーツカーを駆るMVは、クルマ好きならば見たら一発で「ワイルドスピードをイメージしているのかな」と思うかもしれないが、GRスープラや日産GT-Rなど現行車も登場している。

また、それぞれの登場人物のショートドラマなどもYouTubeで公開されていた。映像を見るとツッコミを入れたくなるクルマ好きもいるかもしれないが、2023年7月現在で動画は1300万回以上まわっている。そのなかの少しの人でも「クルマってカッコいい」と思ってくれたなら、この動画の功績はあるのではと筆者は思う。

乃木坂46だけじゃなくて、男性アーティストも含めてさまざまな人気アーティストのMVにクルマが登場するのも、若者がクルマに興味を持つには非常にいいキッカケだと思う。走りがどうとかスペックがどうとかは二の次にして、単純に「クルマって、スポーツカーってカッコいい」と思わせ、多くの人の目に触れるカッコイイ映像作品があれば、これからのスポーツカー業界は、もっともっと盛り上がるはずだ。

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