車名の呼び方、基本はメーカーや日本法人次第!

外国車両なのだから、外人のアタマに数字発音は日本式のイチ・ニー・サン・シー・ゴー・ロク・シチ・ハチ・キュウ・レイ/マルはない。だから、日本用と限ってイチ・ニー・サン・シー・ゴー・ロク・シチ・ハチ・キュウ・レイ(ゼロ/マル)を使うか、メーカー本国や日本法人のリリースをキチンと確認するくらいはして置くべきなのだ。

名付元が、どういうリリースをするか、親が子の名前を戸籍届出するのと一緒だ。フツ~の漢字読みと違う読みにする場合もあるし、中には「バカじゃないの?」という名前読みにする場合もある。日本戸籍では常用漢字を充てていれば、何の読みを充てても良い建前だ。(常識の範囲で)だが、商品名は漢字カナ以外にも記号やアルファベットなどもある。命名する側も大変だ。

例えば、映画007「ダブルオーセブン」に使われたルノー5をルノー「サンク」と、映画ルパン三世に使われたフィアット500をフィアット「チンクエチェント」など、昔は本国の発音をリリースしていたハズだが、今は英語発音を共通化しているコトも多い。

フェラーリでエンツオをサーキットオンリー仕様にした、FXXをテレビ朝日のカーグラで「エフエックスエックス」と呼んでいた。フェラーリのリリースは、「エフダブルエックス」だったハズだ。カーグラ自体、ナレーションの古谷徹サン含め、実放送当時でさえ超高齢化しているから、打合せや下調べを疎かにしているのだろう。

クルマはカネさえだせば買えるし、指と手と足あれば動かせるが、テレビ番組には正確に働くアタマとクチは必要なのだ。

 

 

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車名の「A110」「X1/9」「XYVYX」は何と呼ぶ? 今日から使える車名の読み方をお教えします
9/19(火) 7:11 Yahoo!ニュース
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呼び方が分かれば「ツウっぽく」見られる!
 
ホンダS660(エスロクロクマル)
自衛隊では、午後8時30分のことを「フタマルサンマル」と特殊ないい方をするが、クルマの名前=車名もいろいろな呼び方があり、わかりづらいクルマもいくつか存在する。今回は今日から使える通な呼び方を軽くおさらいしよう。

【画像】4なのに「キャトル」! 500なのに「チンクエチェント」! 「ツウな呼び方をするクルマ」を見る(全18枚)

英語読みと日本語読みがメーカーによって違う
先の自衛隊の時間の呼び方ではないが、迷うのはだいたい数字の読み方。まず車名に数字を使うことが多いフランス車から欧州車をメインにして紹介していこう。

アルピーヌ
本格的なミッドシップスポーツで、レーシングドライバーからもそのハンドリング性能が高く評価されているアルピーヌの「A110」。「えーひゃくじゅう」ではなく、「エー・ワンテン」もしくは「エー・イチイチマル」と呼ぶ人も珍しくない。

ルノー
アルピーヌの親会社、ルノーも1980年代までは数字を車名に使っていたが、ルノーの各車はフランス語風に呼ぶのがメジャーだ。例えば、「3」=トロワ、「4」=キャトル、「5」=サンク、「21」=ヴァンティアン、「25」=ヴァンサンクといったところ。今は「メガーヌ」や「ルーテシア」、「カングー」など車名が与えられている。

プジョー
同じフランス車でもプジョーの数字の車名は、206=「ニーマルロク」、208=「ニーマルハチ」、308=「サンマルハチ」、1007=「イチマルマルナナ」、2008=「ニーマルマルハチ」と日本式に読むのが定番だ。

シトロエン
シトロエン2CVを「ドゥ シュヴォ」と呼ぶが、他の車種においてはC4(シーフォー)、C5(シーファイブ)、C6(シーシックス)は英語読みが普通となっている。

フェラーリ
フェラーリも数字系が多いが、F355なら「エフ サンゴーゴ」、F430は「エフ ヨンサンマル」と数字は日本式で呼ぶ人が多い。例外的にF40などは「エフヨンジュウ」ではなく「エフ フォーティー」と呼ばれている。

フィアット
フィアット500は「チンクエチェント」とイタリア語で呼ばれる。1973年に登場したX1/9は「エックスキュウブンノイチ」と言いがちだが「エックス ワンナイン」と英語読みが普通だ。

メルセデス
フェラーリの2桁車名は英語読みだが、メルセデスはA45=「エー ヨンゴー」、C180=「シー イチハチマル」といった感じで日本語読みで通っている。

BMW
BMWも318=「サンイチハチ」、523=「ゴーニーサン」などと日本語読みが基本だ。ただし頭にアルファベットがつくと「ゼットフォー(Z4)」といった呼び方に変わる。M2やM3、M5などは「エムツー」「エムスリー」「エムファイブ」とも呼ぶが、BMWフリークでは「エムに」「エムさん」「エムご」などと呼ばれる。ちなみに2002は「ニーマルマルニ」だが、通常「マルニ」と呼ぶことのほうが多い。

ポルシェ
ポルシェは911のことを「ナインイレブン」と呼ぶ人もいるかも知れないが、日本では「キュウイチイチ」で定着している。ほかにも356、924、968、718などは日本語読みで呼ばれることが多い。

アウディ
ではアウディはどうだろうか? AやQから始まるシリーズ英語読みが一般的だ。例えば「エーワン(A1)」「エーファイブ(A5)」「キューツー(Q2)」「キューセブン(Q7)」などといった感じだ。

ホンダ
日本初のDOHCエンジンを搭載したT360は「ティーサンビャクロジュウ」だが、2015年に登場したS660は「エスロクロクマル」が正式な呼び方となる。またS2000は「エスニセン」で通っている。

番外編:数字以外で読みづらいクルマ
数字以外で難解な車名というと、1980年代の三菱ミラージュ「XYVYX」。「ザイビクス」と読む。響きから命名されただけで、意味はない。「XYZ=後がない」の方がセンスが……。そのほか、トヨタアイシスのことをISISと書くがイスイスではない。さらにスズキのXBEE(クロスビー)も「エックスビー」ではない。

人名もそうだけど、名前は凝りすぎても不便だと思う。単なる記号でもつまらないし、車名って難しいけど大切だ。
藤田竜太
 
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