オリックス、パ・リーグV3!負傷者復帰は?

あの四半世紀前の仰木オリックスV2、日本シリーズで野村ヤクルトに負け、第2期長嶋巨人相手に勝ち日本一になった。マスクを被っていたのは現監督の中嶋だったし、イチローにとっても唯一の日本一だった。

以後、例の近鉄身売り騒動、ナベツネらの1リーグ移行強行未遂、ライブドアvs楽天の加盟争いで楽天が選ばれたのにチームは引き継がれず、1軍大半は岩隈を除きオリックス所属になった。楽天は初代の田尾監督近鉄2軍を押し付けられ、オリックスは2チーム分主力を持ちながら全く勝てないチームになった。楽天星野監督の時、田中将大のシーズン24勝0敗とCS日本シリーズの活躍で先に日本一になった。オリックスは、金子千尋がエースの時、ソフトバンク秋山監督最終年、シーズン最終戦決戦まで行ったが敗れ、阪神オリックスで憂名を馳せた愚GM中村勝もいて、以後も優秀な選手を揃えながら勝てなかった。

中嶋監督、過去2年の優勝はマジックの点灯ないまま、ロッテやソフトバンクと抜きつ抜かれつでの競り勝ちだった。過去2年シーズンとしては、投はエース山本由や宮城、打は吉田正ラオウ杉本らを中心に戦い、去年は日本シリーズで山本由が離脱しても、両山崎やワゲスパックらの奮投で日本一を勝ち取った。

今シーズン、打の主軸吉田正のMLB移籍により戦力ダウンが懸念されたが、国内FAの森と頓宮のブレーク紅林の成長などで埋め、投も第5回WBCで山本由、宮城、宇田川、山崎颯の調整遅れがあっても、山下舜や東らの登場で凌ぐ以上の成果を挙げた。

主力やレギュラー的定着メンバーは多くないが、どの選手も起用され場を与えられると活躍し、ブッちぎりのリーグ優勝に貢献した。

頓宮や山下舜や山崎颯など、リーグ優勝決定前後での負傷者が出ている。CSファイナル日本シリーズはどうなるか?

 

 

 

 

 

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まるで「筋書きのあるドラマ」 今年のオリックスは強いだけじゃない
10/15(日) 8:00 Yahoo!ニュース
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9月20日のロッテ戦でリーグ3連覇を決め、インタビューで帽子を掲げて声援に応えるオリックス・中嶋監督
 滑り込み優勝だった過去2年と違い、ぶっちぎりの強さでリーグ3連覇を決めたオリックス。2位・ロッテと実に15・5差を付け、86勝は岡田阪神も上回る12球団最多だった。

 中嶋監督の采配は、今季も臨機応変で変幻自在。143試合で先発オーダーは135通りに上った。絶対エースの山本は別格でも、個々の選手は飛び抜けた成績は残していない。多くの選手を絶妙のタイミングとポジションで起用して勝利する戦い方は、就任3年目で名人芸の域に近づいた。一方で、節目では少々出来過ぎな“ストーリー重視”の試合も見せてきたのが今季のオリックスだ。

 3月31日の開幕・西武戦では3年目の山下をプロ初登板で開幕投手に大抜てき。勝ち星こそ付かなかったものの、延長戦を制して大器のデビューを演出した。10月2日の日本ハム戦では、日米通算250セーブの王手をかけていた平野佳の偉業を山本―山岡の豪華リレーでお膳立て。きっちり3―0の3点差で守護神にバトンをつなぎ、平野佳が山本と二人がお立ち台に上がってファンを歓喜させた。10月9日のソフトバンク戦は、今季最終戦を任されたドラフト1位左腕・曽谷が7度目の先発で待望のプロ初勝利。今後へ明るい光をともした。

 極めつけは優勝を決めた9月20日のロッテ戦だ。京セラドーム5連戦の最終戦で、ここで決めなければ敵地での胴上げの可能性もあった。19日に勝利後、普段は絶対に大きなことを言わない中嶋監督がテレビインタビューで「ここまで来たので明日しっかり勝って決めたいと思います」と言い切った。ところが、6回までチャンスもつくれず0―2と敗戦パターン。指揮官に「あんなこと言わんけりゃよかった」との思いがよぎっていたのは想像に難くない。しかし、7回に打線が一挙6点と爆発。痛快な逆転勝利を決めた後の優勝インタビューでは「7回までは“さすがにちょっとウソついたかな”と思っていたんですけど…」と苦笑いして観衆を沸かせた。

 「野球は筋書きのないドラマである」は、巨人監督などを歴任した三原脩氏の名言。ただ、今季のオリックスはまるでドラマのように「シナリオ通り進んで大団円」という試合が多かったように思う。もちろん選手の頑張りが一番の要因だが、中嶋監督はやはり凄く“持っている”と感じる。両軍がCSを勝ち抜けば、同じく“持っている”岡田監督との「関西ダービー」が実現。どんなドラマが用意されているのか今から楽しみだ。(記者コラム 山添 晴治)

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