スズキスウィフト、消去法的な選択!

スズキ、ホンダ同様二輪も四輪も手掛けるメーカー。発展途上国にも注力し、小型車でシェアを稼ぎ、VWアウディーと最大グループを形成した。その後、経営発言力を巡っても互いに譲らず別れたが、不正リークまで一歩も引かず渡り合った。今やトヨタ支配色の濃いヤマハや、製品作りフィロソフィーの破綻したホンダなら、間違いなく傘下吸収されていたろう。

気骨の会長は亡くなったんだっけ?だが、何だかんだ独自の確固たるラインナップは堅持されている。スウィフトも日本市場は付け足し、まず欧州や発展途上国市場ありき。たかだか1.4リッターターボなのに車幅3ナンバー車両だ。

個人的にはFRでもなく、動力5ナンバーに車幅3ナンバーは見る気も欲しくもないが、欲しいヒトには薦めるクルマだ。少なくとも、今の5ナンバー国産車両には、ロクなクルマはないから、消去法!

今の日本自動車メーカー、日本市場を軽視したクルマ作りしかしてないから、こんな選択をせざるを得ない状況も理解する。

 

 

 

 

 

 

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「変態ならでは」?? スイフトスポーツが「日本の宝」と言われる理由と他社ではありえない値段と実力
2023.12.20 11:02掲載ベストカーWeb7

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2023年12月6日、スズキの人気コンパクトカー「スイフト」の新型モデルが発表された。コンパクトなボディと優れたシャシー性能、そして価格の安さが魅力のスイフトだが、今回の新型も、税込172万円からという「これぞスイフト!!」という価格など、ファンの期待を裏切らない内容での登場となった。

そうなると気になるのは、この後登場すると思われるスイフトスポーツ(スイスポ)だ。新型スイフトスポーツ登場をまえに、スイフトスポーツが「日本の宝」と言われる理由と、他社ではありえない値段について振り返ろう。

「変態ならでは」?? スイフトスポーツが「日本の宝」と言われる理由と他社ではありえない値段と実力

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:SUZUKI、ベストカー編集部

スポーツカーにふさわしい剛性と軽量化を実現

クルマにとって軽量であることは、軽快なハンドリングや俊敏な加速につながり、またブレーキ性能を効率的に引き出せるなど、あらゆる面でメリットがある。とくにコンパクトカーだとその効果は大きい。

しかしながら、現代のクルマは、重量増につながる安全装備や快適装備、環境性能が厳しいレベルで求められるため、軽量化が難しくなってきている。競技に特化した性能を付与できるレーシングカーとは違い、市販車は、すべてをバランスよく達成しなければならない。

スイスポはそれを見事に実現させたクルマだ。現行型スイスポは、軽量高剛性のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、超高張力鋼板などを広範囲に使用して強固なボディを追求した上で、シートや内装部品の細部まで軽量化を実施。スポーツモデルに必要な剛性を確保しながら970kgという車両重量を達成している(6速MT車)。

エンジンは1.4L直噴ターボで、最高出力は103kW(140PS)、最大トルクは230Nm。低回転から太いトルクを発揮し、どの回転域でもパワーを感じやすい特性に仕上がっている。クロスレシオのトランスミッション、モンロー製ストラット&ショックアブソーバー、大径ブレーキディスクなど、しっかり路面をとらえるハンドリングが楽しめるチューンもポイントだ。

高級車のような圧倒される速さではなく、ワインディングでも街乗りでも、高速道路でも気持ちよく走れること。それがスイスポの魅力だ。

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この内容のクルマが、200万ちょっとで買える凄さ

しかしスイスポがすごいのは、それだけではない。こんなに楽しめる軽量スポーツカーが216万4800円~という価格で買えることこそ、スイスポ最大の魅力であり「日本の宝」といわれる理由だ。

現在は、コンパクトクラスで走りがいいホットハッチ自体、選択肢があまりない状況だが、国産モデルでいうと一番のライバルになりそうなのはトヨタ「GRヤリス」だろう。WRCホモロゲーションモデルとして開発され、ベーシックなヤリスとは基本設計から異なる本格的なモデルだが、もっとも価格の安い1.5L 直3ガソリンNA(FF)でも265万円というプライス。

GRヤリスの装備やシャシー性能を考えると決して高くないのかもしれないが、3ドアで4名乗車となること、エンジンの出力が88kW(120PS)、車両重量が1,130kgでMTが選べず、軽快感が損なわれることなどを考えると、GRヤリスは(スイスポに比べて)贅沢な選択肢に思えてしまう。「ノートオーラNISMO」もライバルといえるかもしれないが、こちらも税込298万円と、スイスポよりも100万円近く高額だ(マーチNISMO S の5MTは182万円と安かったが、既に終売となってしまった)。

世界的に見ても、たとえばルノー「メガーヌR.S.」やフォルクスワーゲン「ポロGTI」など、走りが楽しめる本格的なコンパクトハッチはあるが、いずれも400万円~500万円以上と、スイスポと比較できるような価格ではない。原油高騰に伴う原材料の価格上昇で各自動車メーカーが続々と値上げしているなかでこの価格を維持していることを考えれば、スイスポは日本でも世界でもライバル不在、唯一無二の最強モデルだといえる。

スイフトスポーツの魅力は、活発な走りと実用性、そして価格の安さにある。このコスパは他社の追随を許さない

新型は、1.4L DOHCターボ+48 Vマイルドハイブリッドに6速MTか!??

新型スイフトは、先代モデルより車重が50~70kg増加しているが、先代よりも安全装備が充実していることを考えると、必要最低限の増加だといえると思う。次期スイスポもおそらく少し車重が増加すると思われるが、走りの軽快感やハンドリングに影響ない範囲に収めてくるだろう。

パワートレインについては、欧州で販売されている48Vのマイルドハイブリッドに、改良された1.4L DOHCターボが組み合わせられる可能性が高い。トランスミッションについても、欧州モデル同様に、加速力向上に加えて燃費軽減や高速走行中のノイズ軽減が期待できる6速MTの搭載となるだろう(新型スイフトは5速MT)。最高出力が150PSあたりに引き上げられるためパワフルな走りは期待できるものの、価格は現在よりは高くなることは必至だ。ただ、新型スイフトの価格設定を考えても、許容範囲と思われる240万円未満には、必ず収めてくるはずだ。

ベストカーによる時期スイスポのCG予想図。若干の重量増はあるだろうが、スイスポの良さはスポイルされないだろう。あとは価格がどうなるか、だ

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軽い、速い、安いの三拍子が揃っているスイスポ。安全機能や快適装備、ハイブリッド中心のパワートレインなどで価格も車重もどんどん上昇する昨今においては、より一層魅力的で輝いてみえ、次期スイスポでもその輝きを見せてくれると信じている。

先代型の場合、標準型スイフトが2016年12月にフルモデルチェンジが発表され(発売は翌2017年1月~)、その時点で先代型スイフトスポーツは生産終了となり、次期型(現行型(ZC33S型)は2017年9月に発表発売となった。

いっぽう新型スイフトが2023年12月に発表発売となったが、(先代型ベースの)現行型スイフトスポーツはいまの生産・販売は続いている。この継続販売は現行型を愛するファンに嬉しい措置だし、なにより気になるのは「じゃあ新型スイスポはいつ頃発表されるの?」という話だが、本誌ベストカーの予想では「2024年夏頃(9月?)」となっている。いやあ、楽しみですな!!

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