ゴジラと大谷、こんなに違うって言いながら、一番の違いを書いてない!

松井秀喜大谷翔平、新旧和製長距離砲なんて軽々しく言うな!ゴジラ松井は、最終年に三冠王の可能性すら残した、日本で実績を残したスラッガーだった。しかし、大谷については、二刀流とか言うのはチームを挙げて起用する掛声だけで、基本投手起用の隙間出場。企画内容は、育成側の大谷スカウティング節穴丸わかりの"ハナからムリな"遊撃手!高校までやってない二塁手遊撃手のサインプレーをこなせないため、遊撃手には糸井を放出して大引を獲得して外野手に変えた。それも、2年目までは外野手だったが、以降は"ただ打つだけの"DH。週1投手起用の前後試合は休みの恐々起用、実のところ大して打席数も与えられなかった。なまくら大学生や社会人ならいざ知らず、中高生を負けたら終わりのトーナメントと練習試合で4番投手か野手でフル出場し続けた10代には“なまくら育成”が過ぎた。実質的に、打者としての育成は“放置”だった。

この記事は表面ばかりで、2人の一番の違いを全く書いてない。

ゴジラ松井の評価が不可解なまでに高いが、プロだけしか比べてないからだ。高校まで甲子園の常連校の"ただの4番一塁手"のゴジラ松井と、甲子園のためチーム勝敗の全てを背負った4番投手&野手の大谷では、全く勝敗に占めるパーセンテージが違う。星稜でも巨人でも、勝って当たり前の環境の中でただ打つだけ、走塁はおろか守備すらおざなりだった。大谷は、チームが勝ち続けるため、投打攻守走に取り組み続けた。オールスターですら、フェンス際レフトフライを一塁に直接遠投返球した。

アメリカで、その両者の下地はより顕著になった。

ゴジラは、体格もパワーもMLB選手達にヒケは取らなかった。だが、MLBと日本の攻め方を研究し動く速球を用心し、日本では打点を前に置いて引っ張っていたのに、引き付け軽打して慣れようとした。ヤンキースで更に打つだけで良い環境になったのに、マリナーズイチローに勝手な対抗意識を燃やし、巨人や星稜ですらやらなかったダイビングキャッチを試み、左手首が真逆に向く骨折をし長期離脱、以後のプレーにも悪影響し、ワールドシリーズMVPの看板付で放出された。

大谷は、日ハムの宣伝が効き、エンゼルスのチーム事情と相俟って投手登板以外の試合もインターバルなくDH出場デキた。まして、MLB投手達は中4日ノースロー調整のため、内外高低緩急を速球と精緻な変化球で突くコントロールもスキルもない。必然的に動く前提の速球で、アバウトに攻める力押ししかない。力押しって、カレの10代から鍛錬した194センチのカラダはMLBでもトップクラスのパワーを持つため、力勝負に何の恐れもないのだ。差し込まれても、強いダウンスイングでどの方向にも強いバックスピンの打球を飛ばせる。MLB投手達は、変化球メインのNPB投手達とは異なり、飛んで火に入る力勝負だったのだ。

ただ、話題作りのエンゼルスから勝てるドジャースに移籍した今シーズン、事情が変わった。同じ2番DHでも、MVPのベッツやフリーマンに挟まれ、チームバッティングを必要とするケースが増えた。ベッツが出塁すれば、大谷は右方向に引っ張ったゴロを打つのが基本、左中間にフライなど打てないのだ。本来は、1番や3番の方が気楽に打てるのだ。

勝てるチームに来た、義務と権利みたいなモノだ。

しかし、勝負してもらえるし、モチュベーション高い打席に立てる。

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こんなに違う!大谷と松井の175号 新旧和製長距離砲をデータで徹底比較
4/14(日) 1:30 Yahoo!ニュース
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ドジャースパドレス>初回、メジャー通算175号となるソロを放つ大谷(撮影・光山 貴大)
 ◇ナ・リーグ ドジャース7ー8パドレス(2024年4月12日 ロサンゼルス)

 「区切り」の一発だ。ドジャース大谷翔平投手(29)が12日(日本時間13日)、パドレス戦で松井秀喜ヤンキースなど)の日本選手最多に並ぶメジャー通算175号の4号ソロを放った。

【写真】大谷と松井の本塁打方向の違い

 大谷は松井よりも2000打席以上早い2941打席目で、メジャー175本塁打の金字塔に達した。両者の本塁打の内訳などのデータを各種比較すると、ホームランバッターとしていかに大谷が優れているのかがよく分かる。一方で、通算打点に占める本塁打による打点の割合などを見比べると、本塁打だけに頼らない松井ならではの打撃の特徴も浮かび上がってきた。

 長距離砲としてのスケールでみれば、断然大谷に軍配が上がる。松井が175号を放ったのは米10年目でレイズ在籍時の12年6月1日オリオールズ戦。通算1204試合、4970打席、4354打数目だった。大谷は7年732試合、2941打席、2547打数目と、約4割も少ない打席数で到達した。

 シーズン最多本塁打数は松井の04年の31本に対して、大谷は21年の46本。昨季は44本塁打で日本選手初の本塁打王に輝いた。松井は「昔はもう想像もつかなかったことじゃないですか。自分もかすりもしなかったですからね」と感嘆していた。

 通算長打率は大谷が.560で、.462の松井を圧倒。1本塁打に必要な打数で表す本塁打率も大谷が14.57で、松井の25.38を当然上回る。大谷は全安打の約25%が本塁打で、こちらも松井の約14%を引き離す。

 特徴的なのは本塁打の方向だ。松井は右中間も含め引っ張った打球が148本で大半。対照的に大谷は中堅から逆方向への当たりが83本(松井は27本)もある。この日も左中間へ、大谷らしい放物線。全方向へアーチを描けるのは強みだ。

 一方で安定性という意味では松井の数字にも光るものがある。ともに左打者で、不利とされる左投手からの本塁打が56本で、大谷の45本より多い。松井は通算打率も右投手に対する.281より、左腕への.284の方が高い。試合のイニングを3段階に分けると、大谷は1~3回の序盤が74本と最多。松井は4~6回の中盤が64本で、7回以降に60本。シーズン全体で見ても、大谷は6月の43本が多く3~6月に97本と前半に飛ばすのに対して、松井は7月の38本が最多で、7~10月の後半に93本と終盤にかけて本領発揮するタイプだった。

 通算打点のうち、本塁打での打点の内訳も差が出た。大谷が約63%と半分以上を本塁打で稼ぐのに対し、松井は約38%止まり。走者を塁に置いた際、相手守備位置を見て、時には内野ゴロや犠飛、進塁打など、一発に頼らずチームの勝利を常に考えた。ヤンキース時代のジョー・トーリ監督に「RBI(打点)マシン」と高く評価され、常勝ヤンキースの中軸を任された。

 何より松井には、大谷がまだ一本も放っていない勲章がある。ポストシーズン通算10本塁打も日本選手断トツ。09年ワールドシリーズでは3本塁打し、MVPに輝いた。大谷が切望してやまない「10月の野球」。まだ一度もプレーしたことのない舞台でのアーチを目指し、挑戦は続く。
 
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