クルマ作りがヘタなのだ。

この記事書いてるヒト、ホンダへの忖度か、現実から目を背けているのか?

おカネの使い方がヘタ?それだけではない。

・クルマの企画がヘタ

クルマは商品なのだ。速く安く扱い良いクルマを企画するべきなのだ。変に目立つコトに走り過ぎ、2座やオープンに手を出す。数量的に売れないの、ミエミエだからコスト割高は当たり前。コスト度外視と言うはたやすく、行うは難し。1家に複数台持つ外国ならいざ知らず、1家に1台しか持たないコトがフツ~の日本で、そんなクルマを買うヒトは極限られてしまうのも丸わかりだ。

NSXやビートなど、大抵の企画は、まだ本田宗一郎サンが生きてた頃から始まり、存在していた。ちゃんと関わっていたのか?もう、わかっていなかったのか?キツネが威を借りる虎として担がれたのか?

・技術の使い方がヘタ

確かに、レースは走る実験室だと言う。しかし、正しい結果が出たら、基本それを続けて行く必要がある。ソコでアプローチを変えて、ワザワザ負けるかも知れない状況を作られるのは、モルモットたるレーサーにはタマらない。また、市販車に有効なフィードバックをしてるようには見受けない。せっかく、バトルプルーフされたなら、キチンと反映すべきなのだ。また、古い技術は棄てているのか?そちらの方が安かったり軽かったり役立つなら、適用技術を戻すべきなのだ。

・クルマの改善がヘタ

クルマは、フルモデルチェンジであっても、全くの新車である必要はない。各装備の機能や配置など、必ず一新するべきモノでもない。一々全面改修しなくてはいけないモノではない。外観も変えるべきとは思わないが、中身は殆ど同じで外観だけ変えても良いハズなのだ。もちろん、コンパクト化やシンプル化や高機能になるべく、置換されるべきと思う。その上で、規格をキチンと守るクルマにならないと完成とは思わない。

・継続がヘタ

F1やオートバイ世界GPなど、4輪2輪レースカテゴリーを手掛ける唯一の自動車メーカーなのだ。それなのに、手堅く勝ち続けるための正常進化という言葉を知らない。クルマ作りの基本をキチンと踏襲できない。

ホンダに限らず、世界中の自動車メーカーが見失っているように思われる。

 

 

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さらばNSX!! レジェンド、オデッセイ、S660と続々生産終了… ホンダはお金の使い方がヘタすぎる!??
8/7(土) 21:17 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 2021年8月3日、ホンダは「NSXの最終仕様を公開する」と発表。2016年に発表された現行型NSXは、2022年いっぱいで生産終了するという。ホンダはこれに先立ってレジェンド、クラリティ、オデッセイの国内販売終了を全国の販売店へ通達。S660の生産終了も公表している。

【画像ギャラリー】さよならNSX…圧倒的に美しかった初代と苦労を続けた2代目NSXの画像たち

 「グローバルで生産、販売体制を見直している」というホンダだが、あまりに急だし、あまりに場当たり的な判断に見えてしまう。ホンダはいったい何を考えてこのような判断をくだしているのか。初代NSXオーナーでもあった国沢光宏氏に伺った。

 文/国沢光宏
写真/池之平昌信、奥隅圭之、ベストカーWeb編集部、HONDA

■初代NSXは試作車の段階で購入決定したのに
 
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ホンダは2021年8月、現行(2代目)NSXの最終仕様「Type S」の先行情報を公開した。8月中に発表し、2022年内にNSXの生産を終了する
 当たり前かもしれないけれど、ホンダがNSXの生産を中止するというニュース、ポジティブな報道や反響になっていない。むしろ2000人の早期退社を募集するという情報と相まって「ホンダどうした?」みたいな流れになっている。初代NSXの試作車を見た瞬間に購入を決めた私からすれば悲しいというより情けなく思う。なぜか?

 現行NSX、スペックやデザインは「いいね!」と感じたものの、実車を見て&乗ったら激しく失望しまくったからだ。以下つらつらと書いてみたい。

 まずクオリティ。ドライビングシートに座ってみると、フェラーリで感じるような繊細さを全く持っていない。フェラーリ、インテリアからして鋭いナイフで削ったような迫力や美しさを持つ。

 NSXときたら量産車と同じくノンビリしている。スイッチやウインカー、セレクトレバーなどもホンダの乗用車用をそのまんま流用。車内から見えるボンネットの後端だって美しくない。同様に車内から見えるドアミラーだってボッテリしてます。ドライビングシートに座ると、車高を低くしたシビックのような雰囲気。質感はアメ車だ。

 仕上げの悪さについちゃ指摘しきれないほど。トランク開けて床面を見たら、軽自動車のような安っぽさの上、排気系の熱がそのまんま伝わっているらしくチンチンに熱くなってる。使わないからいいでしょ、と言われたが、こんなトコロを手抜きしたら芸術品とは言えまい。一流の陶工なら焼き上がった作品を見てガチャンと壊したくなるレベル。

 これらのダメさ具合、おそらくテッドさん(テッド・クラウス氏)というアメリカ人がLPL(開発責任者)を担当し、アメリカで開発されたためだと思う。仕上がりは1000万円級の先代コルベット(アメリカだと6万ドル=660万円)といい勝負。とうていランボルギーニマクラーレンも買える2500万円前後の欧州車に届かない。私は欲しいとすら思えなかったほど。

■大きな改良を受けても販売台数は伸びず
 
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走行性能については、ホンダ独自の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載し、他のスポーツカーとは一線を画した実力を持っていた
 一方、乗ると"そこそこ"面白さはあった。ハンドル切ってアクセル踏めば、ハンドル切った方向に曲がっていくトルクベクタリング、荒削りながらセットアップしていったら面白くなるんじゃないかと感じたし、アクセル踏んだ直後の早いレスポンスなどモーター使ったクルマの特長を持つ。スーパーカーの赤チャンとしちゃ悪くない。

 NSXはデビューした際、こういった点を様々な人からたっくさん指摘された。もちろん「批判」じゃなく「より良いクルマに育って欲しい」という気持ちがこもった指摘です。

 しかしホンダはそういった応援にまったく耳を貸さず。

 途中、LPLがテッドさんから水上さん(水上聡氏)という日本人になったのだけれど、大半は現在も"課題"のまま残っている。

 水上さんに聞くと「出来ることはすべてやりました」という。なるほどサーキットを走るとF1の如くボディの一部が路面を擦ってしまうようなことはなくなり、乗り心地だって少しだけ上質になった。でも安っぽいエクステリアやインテリアなどそのまんま。

 どうやらやりたかったけれど予算不足だったようだ。そらそうだ。売れてませんから。

 私ですら「魅力なし!」と感じるほどだから、普通に3250万円級のクルマを買っている人からすればダメな箇所が山ほど見えるんだろう。インテリアなど比べる気にもならない。結果として売れず。大きな改良を受けた翌年の2019年は年間26台。アメリカでも継続生産車としたなかで「最も売れていないクルマ」になってしまった。

 テッドさんが作ったNSX、大失敗作だったため売れず、売れなかったから開発予算を削られ、水上さんはやりたいことが山ほどあったのに足回りの小変更した出来なかったワケ。毎年の如く進化させているライバル達にかなうハズがない。ちなみに初代NSXの総販売台数1万9006台に対し、現行は2500台ほど。完全なる赤字です。

■お金の使い方が…ヘタすぎる……
 
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スタイルは美しく、国産スーパースポーツとしてのオーラはあった。ただ街中で見かけることは少なく、ホンダのイメージを引っ張る活躍もできなかった
 今後大幅改良を行う気もない、だったら止めちゃえというのが今の経営陣の判断だ。私ならハイブリッド系をすべて降ろし、コルベット級の価格にして生産継続をするなど考える。500馬力で1000万円なら私だって欲しくなっちゃうかもしれません。とにかくマーケティングから価格設定からクルマ作りから、すべてダメだった。

 今後どうする?しばらくこの手のスーパーカーなど作れまい。初代NSXも赤字だったけれどブランドイメージを作れた。現行NSXはそういった役割すら果たせず。

 スーパーGTについていえば、すでに2020年から後輪駆動という変わり果てた姿になっているため、そのまんま継続すると思われる。GT3はホモロゲある限り走らせられます。

 NSXの生産終了に接し「ホンダはお金の使い方が徹底的にヘタですね!」と思う。ホンダeや日本市場におけるシビックやクラリティ、インサイトCR-Vにも言えることながら、客観的に考えたら「絶対売れない」とわかっているプロジェクトを止められない。ホンダ社内にはセンスの良い人がたくさんいるのに不思議なことです。

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