東尾の見方はそんなモノか?

東尾も西武監督を辞めて、かなりの年月が経った。だから、ヤクルトとオリックスの優勝に関する要因分析はこの程度か?

フラットな目線のチーム作り?イヤイヤ、フラットじゃないョ!

ヤクルトには山田や村上という、打の2枚看板があり、青木という元メジャーリーガーの安打製造機がいる。野手8人の内3人、ソコに塩見やサンタナやオスナら外人が加わったのは、奥川や小川らに田口やマクガフが加わった投手同様だ。フラットな目線の競争による勝ち抜きや抜擢はない。殆どは新戦力が好成績を残しただけだ。

オリックスの方が投手の山本や山岡、打者の吉田やT-岡田、過去にはもっと素晴らしい投手野手捕手が揃っていて、何故25年も日本一どころか優勝ないのか、無能GMやイチロー離脱では説明がつなかいくらいだった。このチームでは、山岡の故障&手術や吉田の死球などによる故障負傷が起きた。本来なら、例年より成績落ちて然るべきトコを、人体の抵抗力や反発力のようにラオウ杉本やベニー紅林らが出て来た。宗や福田も貢献した。投手では宮城が出た。フラットな目線では出て来ない、2軍で燻った戦力や全くの新人投手だ。

キチンと見てないで概略だけ述べると、こんな言葉しか出て来ない。オンナ遊びばかりして何度もコロナになった婿をナジるより、マージャンや酒に浸って野球の取材をしてないからだろう。

今は西武も人材難だ。辻監督交替するにも、他球団流出が激しく後進がいない。渡辺久の意向次第だが、再登板だって必要になるかも知れない。ちゃんと野球見て、備えて欲しい。

 

 

 

 

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ヤクルトとオリックス、「前年最下位から優勝」の理由を東尾修が解説〈週刊朝日
11/6(土) 7:00 Yahoo!ニュース
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東尾修
 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、前年最下位から優勝を果たしたヤクルトとオリックスの勝因を解説する。

【写真】25年ぶりのリーグ優勝を決めて喜ぶオリックスの選手たち

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 10月26日にヤクルトが6年ぶりのリーグ優勝を決め、同27日にはオリックスが25年ぶりのリーグ優勝を決めた。ともに前年は最下位。セ、パともに前年最下位チームが優勝するのは史上初のことだという。こんなこと、予想できるはずがない。選手個々を見ても、どれだけフレッシュな選手が出てきたか。

 最下位だからこそ、できることがある。それはチームを一度壊して、フラットな目線でチームを作れること。ただ、すべてゼロからスタートを切ることなんてできない。その点、両チームには核となり得る選手がいた。

 ヤクルトなら、村上宗隆と山田哲人という「打」の核がおり、オリックスには吉田正尚と山本由伸という投打の軸である。12球団見渡しても、うらやむような強固な存在がおり、その選手を中心に歯車を回転させる。ただ、ヤクルトの高津臣吾監督、そしてオリックス中嶋聡監督が素晴らしかったのは、適材適所の起用であり、2軍選手までも見渡しての用兵だった。

 ヤクルトなら、投手陣をどう構築するか。例えば先発であれば、直球の球威が足りない投手でも、救援1イニングなら3~5キロ球速が増し、使えるようになる投手だっている。そういった投手には、連投させて球威が衰えないよう気を配る。先発だって、絶対的な存在がいないなら、人数を用意して、ベストで投げられるように間隔を空けた。

 オリックスは、吉田正尚が終盤故障のアクシデントがあったが、杉本裕太郎が素晴らしかった。彼のスイングを見ていると、ボールとバットが離れたとんでもない空振りはするけど、自分のスイングは崩れなかった。ボール球を追いかけることも減ったように思う。優勝争いのプレッシャーにも負けなかった。心の強さも感じた。

 今の野球は、7割の力で抑えられるほど、選手間に圧倒的な力量差はない。コンディションを整えられなければ、簡単に力関係はひっくり返ってしまう。今年はベテランの選手が軒並み成績を落としていたが、それだけ「心技体」のレベルの高さが求められるようになったということだろう。

 野球界の流れはハッキリしている。2軍の細部まで状態を把握し、1、2軍の入れ替えをしっかり行い、起用しないと年間は乗り切れなくなっている。本当のレギュラーなんて、野手では5人前後なのかもしれない。監督にとっても難しい時代になったなと感じる。

 現役時代、西武でともに戦ったソフトバンク工藤公康監督が退任した。常勝を義務付けられる中で、選手に練習の大切さを説き、キャンプでも長い時間練習を課した。その意味をソフトバンクの若手はどう理解しているかな。いつまでも柳田らに頼るわけにはいかない。工藤監督にはお疲れ様と伝えたい。

 さあここからはCSへと焦点が移る。今年はセ、パともに最後まで優勝争いがもつれたため、疲れを抜いている時間はない。選手の疲労度や調子を見極めた上で、各球団の監督がどういった用兵を行うか、注目である。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2021年11月12日号

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