MTの良さ、1年そこらでわかるか?

無類のMT好き?このヒトをクルマ好きとすら思ったコトはない。クルマを1年やそこらで買い替えて、一体そのクルマの何を味わえ知れるの?それこそ、オンナを取っ替え引っ替えするヤツと、何ら変わりはない。もっとも、モテないオトコの僻みみたいなモノかな。

モータージャーナリスト、そんなに取っ替え引っ替えできるのか?1台のクルマをキチンと大事にする姿勢がベースになるのではないの?何でこのヒトをカーオブザイヤーの選考委員にしたのか、未だに理解できない。

こういうヒト、ヒール&トウはやるけど、クラッチ磨耗を気遣ってダブルクラッチまでシビアにやったコトあるのか?クラッチ使いの粗いヒトは2・3年でクラッチ交換やらかすし、5・6年では不可避だったりするが、1年そこらではクラッチをどう扱ってもそんな経験しないじゃん!或は、超高速から、4⇒3⇒2はやったコトある?クラッチトラブルでクラッチが切れないクルマを、ノークラッチでシフトして運転して帰った経験ある?80年代後半、F1でもA・プロストが89年開幕戦ブラジルで1度目のタイヤ交換以後、そのドライビングで2位完走した。ちなみに、ワタシは黒沢元治サンの本で読んでたおかげで、海老名市街地から座間相武台駅そばまでそのドライビングで帰り着いた。

クルマをキチンと大事に使い続けた経験のないヒトは、軽い。

 

 

 

 

 

 

 

 

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無類のMT好き、安東アナウンサーのこだわり「絶滅の危機にある3ペダルMT車、それでも揺るぎない魅力を全力で語る」
12/7(火) 20:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 この業界きってのクルマ好き、そして何よりもクルマを運転することが好きな安東弘樹アナウンサー。ポルシェ911アルピナ、3代目レガシィB4にVWルポGTIなどスポーツ系モデルを中心に車歴45台を乗り継いできている。

【画像ギャラリー】MT車の魅力を画像でチェック!(10枚)

 そんな安東アナに「なぜ3ペダルMT車にこだわり続けているのか」をひたすら熱く、熱く語ってもらった!

文/安東弘樹
写真/安東弘樹ベストカー編集部

■「クラッチを踏んでシフトノブをゲートに入れ、戻して繋ぐのが好きなんです」
 MT車の魅力、と問われたら……一般的にはクルマとの一体感や、「自在に操れるから」ということになるのでしょうが、私の場合、「その行為が好きだから」というのが最も当てはまるかもしれません。

 クラッチペダルを踏んで、シフトノブをゲートに入れ、クラッチペダルを戻してクラッチを繋げる。この文字を打ちながら恍惚としてしまう、というくらい、唯々、好きなんです。

 速く走る時に回転を合わせスムーズにクラッチを繋ぐ、「ヒール&トゥ」も一般道の交差点を曲がる時にも多用します。この場合、いたずらに回転を上げる訳にもいかないし、ブレーキも思いっきり踏むわけではないので、むしろ繊細な操作が必要なのですが、それが、また、たまりません。

■「運転操作」という快楽を愉しむ
 それに、やはりMTのほうが圧倒的に安全です。いわゆる「誤操作」が起こりにくいのはもちろん、漫然とした運転になりにくいので、常に、集中が保たれるとも言えるでしょう。

 もっとも私の場合、日常での運転時は、2ペダルのクルマを運転していても3ペダルのMTを運転していても、常に快楽のみを享受していますが(笑)。

 私がカー・オブ・ザ・イヤーの選考委員になって、さまざまなジャーナリストの方と交流させていただけるようになって驚いたのは、「スポーツ走行する時以外は、MTをわざわざ選ぶことはない」とか「12時間運転し続けるのは嫌だな」というような話を聞いた時です。

 私は、「この世界でも」異常なんだなと、苦笑いしました。ですから一般の方とは感覚が違う私はジャーナリストには向かないと確信しました(笑)。

 私は24時間365日、この原稿を書いている今、この瞬間にも運転がしたくてたまらないのです。ですから運転自体の操作が多ければ多いほど、その快楽を多く享受することができる身体なのでしょう。

■MTにしかできない運転がある
 
変速を手動で行うマニュアル車は、「一般的でない」変速挙動も可能だ。その臨機応変さは、ATでは対処できない
 それに、MTにしかできない運転もいくつかあります。私はオフロードも好きで、20代の頃は度々、常設のオフロードコースに行っておりました。

 ごく一部のコースには「すり鉢」と言われる巨大なクレーターのような「アトラクション」が設置されていたのです。強大なすり鉢の底の部分からスタートし、前進と後進を繰り返し、クルマで遊園地のアトラクションである「バイキング」のように行ったり来たりしながら、最終的には、そのすり鉢を出る、というコースです。

 どのように運転するかというと、まず通常と同じく1速(クルマによっては2速でも)でクラッチを繋いで、すり鉢の底から上辺に向かって登っていきます。(クルマによってはさらにシフトアップ)限界に近づいたら、クラッチを切ってその前進のギアポジションのまま、重力に任せて後進です。

 この時のスリルが、たまりません!後ろに進んだクルマは慣性の力で底の部分を越えて、少し逆側の傾斜を上ります。そして、慣性で前に進み始めた(下り始めた)ところでクラッチを繋いで勢いをつけるためにアクセル・オン。

 そのスピードに応じたギアポジションでクラッチを繋ぐのですが、これを繰り返してすり鉢から脱出します。これが、本当に楽しいんですよね。

 当然、この運転は任意で動力と駆動系と切り離さなければ不可能です。どんな優秀なダブルクラッチのクルマでも、極特殊なクルマでなければ逆立ちしてもできません(笑)。

 もちろん、このような状況に普段、遭遇することはありませんが、災害時やスタックしてしまったような場面で、有効な脱出手段になることが皆無とは言えません。イザという時に役に立つのはアナログの道具、という話はあらゆるジャンルで散見しますね。

 このように、自分の意志どおりにクルマを操れる範囲がMT車のほうが広いのも魅力のひとつですが、やはり私にとっては楽しいから、というのが一番です。

AT車には無理して乗っている
 でも、それだけにMTのシフトフィールは大切です。オフロードを走る際には信頼性があれば、さほど気になりませんが、一般道やサーキットを走る際にはフィールがいいか悪いかで、運転そのものの快楽度がまるで変わってきます。

 私が思う理想のMTはストロークが最適で(短ければいいというものでもありません)ゲートに入る時の感触にカチッとした節度があり、走行時の急な加減速や旋回時にもシフトノブがまったく揺れないものです。

 これまでの自分の車歴では、 BMWのMロードスターポルシェ911(997後期)などがそうでしたが、今、所有しているロータスエリーゼは、シフトフィールにおいて、これまでのクルマをすべて凌駕してしまいました。

 前述の2台は、ゲートに「スコッ!」という感じに気持ちよく吸い込まれていったので、その度に痺れていたのですが、エリーゼは、その上をいく「カキン!」という音と感触で自分が、ゲートに入れる、という感覚なんです。「スコっ!」とゲートに吸い込まれるのと、「カキン!」と自分で叩き込む、との違いでしょうか。

 今は、その「カキン!」を感じるたびに脳内麻薬が出ているのを実感します。運転する度に、「うわー、たまらん!」と一回は叫んでしまう自分に気付くと、完全に「変態だな」と自負する毎日です。

 「MTが好き、なんてクルマ好きをアピールするための常套表現で、本当は無理をしているのでは?」という意見をたまに見かけるのですが、逆に驚愕します(笑)。無理をする、と言われるほど、多くの人がMTのことを嫌っているんですね……。

 私は無理をしてAT車にも乗っています(笑)。

■シフトフィールにこだわるなら、シビックを試してほしい
 
「初めてのMT車が、このクルマだったら、MTが好きになるのではないかと信じています」とシフトフィールにこだわりのある筆者がお薦めする現行型シビック
 今の3台の所有車のうち、2台がMT車ですが、もう1台は家族用の大きめのクルマですので、MTの選択肢がないのです……。もちろん、そのクルマを運転していても楽しいのですが、咄嗟の場面ではクラッチを踏む動作をしてしまいます。それほど、自分の身体にMT操作が浸み込んでいるのでしょう。

 クルマの電動化が進むなか、完全に絶滅危惧種になっているMT車ですが、最近では新型シビックのMTフィールに痺れました。一度もMTを運転したことがないドライバーが過半数の日本において、潜在的なMT好きは必ず存在すると信じています。

 AT限定がない免許を、お持ちの方はぜひ一度、運転してみてください。もちろん、シビック以外のクルマでも構いませんが、今、新車を販売店で試乗できるクルマのなかでは出色の出来です。

 初めてのMT車が、このクルマだったら、MTが好きになるのではないかと信じています。あ、ホンダさんからは何もいただいてないですよ!(笑)

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