ニッサンY31セドリック/グロリアグランツーリスモSV

ニッサンY31セドリック/グロリアグランツーリスモSV、それほど稼げる社会人になると思ってなかったからか、自分の乗れるクルマは1.6リッター直4~2リッターV6までだろうと思っていた。当然、5ナンバーいっぱいというコトだ。日本の規格と対象税制が変わらない限り、日本の自動車メーカーは5ナンバー枠のクルマを作り、改善を続けると思っていた。実際、ニッサンはシーマについては完全3ナンバー車体だったが、セドリック/グロリアについては5ナンバー車体だった。当時のニッサンは直4や直6のクルマが殆ど、V6はセドリック/グロリアとZとレパード辺りしかなかった。2リッターV6は下から沸き上がるような独特な音がして、好きだった。唯一、このクルマには5速MTがなかった。だから、若い内に中古探して買う気はなかった。

ニッサンが、というか日本自動車メーカーが、税制改定に伴い、2.5リッターメインにシフトした。そのため、クルマの5ナンバーサイズを平気でハミ出すようになった。5ナンバー枠の中で、可能な限りの性能をという基準でクルマを選ぶ者にとって、90年以降の日本自動車メーカーのクルマ作りは日本市場斬り捨てに映った。日本自動車メーカーが5ナンバーのクルマ作りを棄て、3ナンバー車を売ろうとするなら、外国車と何ら変わりはなかった。つまり、日本車と外国車を横一線で見ざるを得ない状況を日本自動車メーカーが作った。

当時から子ベンツやBMW3シリーズ中心に外国車中古車流通が増え、値下がりした。バブル崩壊後、コストダウンを全面にした日本自動車メーカーのクルマ作りは、日本車を考える必要を斬り捨てるに十分だった。

今は、5リッターV12セダンと3.4リッター水平対向6気筒クーペに乗っている。

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【車名当てクイズ】この名車、迷車、珍車、ご存じですか? 第44回
12/22(水) 8:00 Yahoo!ニュース
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ベストカーWeb
 クルマ好きなら一発でわかるけれど、「ちょっと詳しい」くらいではパッと車名が浮かばない、というクルマは多いはず。それでも一台一台には作り手と売り手と買い手の思いが詰まっています。

【写真ギャラリーで車名を当てろ】何台わかる?往年の名車、珍車に光を当てよ!!

 そんな思い出とドラマの詰まったクルマにもう一度スポットライトが当たることを願ってお送りする本企画。車名がわかった方、ぜひSNSで思い出とともに高らかに「いいクルマだった!」とシェアしていただければ幸いです。

文/山城颯太(ベストカーWeb編集部)
写真/日産
今回の難易度/★★★☆☆

■若者の憧れの的となった「グランツーリスモ
 
日産・グロリア8代目(1987-1991)
 正解は、「日産・グロリア(8代目)」です!

 旧プリンス自動車時代から生産されてきた大型セダンのグロリア。従来モデルは法人需要に支えられてきましたが、写真のY31型グロリアはパーソナルユースに応えた4ドアハードトップを中心にヒット。日産を代表する名作でありました。

 20~30代の若者を中心に憧れの的となった4ドアハードトップ、なかでもV20ツインカムターボ グランツーリスモSVは最高出力185psを発生するVG20ET型V型6気筒DOHCターボを搭載。後期型は210psにパワーアップし、世界初の電子制御付き5速ATを採用しました。

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