ピュアスポーツカーとは?

ピュアスポーツカー?ピュアなスポーツカー、ピュアでないとは?スポーツカーが、ピュアでなくなる要素とは?

ぶっちゃけると、走りに関係ない装備が増えるコトではないだろうか?クルマの走る止まる曲がるを基本に、窓が曇ると上手くないからエアコン、適度なステレオやナビゲーションや通信設備まではあっても良いだろう。予備灯火としてのフォグ/バックフォグくらいまでだろうか?別に、パワーウインドウあっても良いだろう。

後は、排気量が2リッター前後、ターボは任意かな?メーカーが街乗り的ソフトセッティングを前面に押し出す、スペシャリティー・カーはデートカーと同義だ。

具体的車種として、一番ピンと来るのはロータススーパー7/エラン/エリーゼ/ヨーロッパやポルシェ・911/914/916/924やフェラーリ・ディノ206/246GTやランチアストラトス辺りか。

日本車で、そう言えるクルマはあるかな?箱スカGT-RやZ432R辺りか。個人的にはFJ20を共用していたS12シルビアRSとR30スカイライン、A60セリカ平目/ブラックマスク辺りもピュアだったように思える。

 

 

 

 

 

 

 

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単なるスポーツカーとは違う! 簡素ならいいワケじゃない! 「ピュアスポーツカー」って何?
3/27(日) 17:20 Yahoo!ニュース
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ルーツは1920~30年代のイギリス車
 
「快適性よりも運動性能を重視したクルマ」が本来のピュアスポーツカーの在るべき姿とよく言われる。と、なると「スーパー7」なんかは正にそれに当てはまるが、「ピュア」を求めすぎると現代で乗るにはいささか不便なのも否めない。
「ピュアスポーツ」と呼ばれるクルマの条件は何なのか。

 ピュアスポーツカーのルーツは1920~30年代のイギリス車といわれている。この頃のスポーツカーは,乗用車のパワートレインを流用し、それを2シーターのショートホイールベースにし、オーバーハングを切り詰め、屋根も取っ払って軽量化し、運動能力を高めたクルマになっていた。

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 簡単にいえば、快適性や居住性を犠牲にしてでも、運動性能を特化させたクルマ。それがピュアスポーツカーということになる。

 車種的にいえば、スーパー7やロータスエラン、ロータスエリーゼなどがその代表。国産車でいえば、マツダロードスターピュアスポーツカーとして認められている。これらのクルマに共通していることこそが、ピュアスポーツカーの条件になってくる。

 第一に軽量であること。理想はずばり1t以下。1200kgクラスだとピュアスポーツとしてはけっこう厳しい。1500kgを越えたらハイパフォーマンスカーではあっても、スポーツカーとは言い難くなってくる!?

 次に重量物が車体中央に集まっていること。ミッドシップ(MR)かフロントミッドシップのFRで、2シーターが有利。

 そして重心が低いこと。ワイドトレッドにすれば、相対的に重心は低くなる。逆にスペース効率のいい、ギアボックスとエンジンが二階建てになっているようなFF用のパワートレーンは重心位置が高くなるので×。FFエンジン流用のミッドシップもこの点ではマイナス。

 もちろん前後の重量バランスも重要。50:50が基準だが、同じ50:50でも、ボディの先端・後端が重たいと、Z軸まわりの慣性モーメントが大きくなって、運動性能、操縦性をスポイルするので末端は軽く、オーバーハングは短くしたい。

 あとは駆動伝達効率の高さ。クルマは加速すると慣性の働きでリヤが沈む。タイヤのグリップ力はF=μmgなので、タイヤにかかる荷重の大きさに比例する。つまり駆動伝達効率が高いのはリヤ駆動車ということ。トラクション性能だけでいえば4WDが一番だが、4WDにするとそれだけで100kgぐらい車重が増すのでピュアスポーツカーの精神に反してしまう……。

半世紀以上前のピュアスポーツはいま乗っても楽しい
 
「最低限快適装備がありながらも、なるべく走りに特化したクルマ」という贅沢を上手くまとめたのが、人馬一体とも例えられるマツダロードスターなんかは正にお手本のような存在だろう。もちろん、あくまで一例だが……。
 これ以外のこと、たとえば屋根があるとかないとかは些末なこと。

 エンジンはNAのほうが軽くできるし、車体が軽ければパワーのなさは相殺できるのでOK。

 もっとも、現代の技術を使えば、車体が重くても、ターボエンジンでも、4シーターでも、FFでも4WDでもセッティングと電子制御次第で、滅茶苦茶速くて、滅茶苦茶よく曲がるクルマだって作れてしまうし、そうしたクルマはいくつかある。

 ただし、それらのクルマはピュアスポーツカーとはいえないし、タイヤへの依存度が高いので、タイヤやブレーキの消耗が速い。そのため、タイヤが摩耗したり、クルマが古くなって、ボディやダンパー、ブッシュなどがヤレてくると途端に乗り味が悪くなる……。

 それに対し、スーパー7やエランなどは半世紀以上前の設計だがいま乗っても楽しいし、30年前に登場したユーノスロードスターだってスポーツカーとしての魅力は満点だ。

 このように、ピュアスポーツカーの文法どおり作られたクルマは、セッティングやマテリアルに頼らず、物理の法則の法則に忠実に作ってあるので、ずっと“スポーツ”が楽しめるのが最大の特徴。

 誤解してはいけないのは、スパルタン=ピュアスポーツカーというわけではないところ。いの時代にピュアスポーツカーを作るのなら、パワステやエアコン、ABSがついていたって、立派なピュアスポーツカーといえるはず。上記の条件さえクリアしていれば、AT車だってピュアスポーツカーの仲間入りができるだろう。

 さすがにESC(Electric Stability Control)などは、ピュアスポーツには似合わないかもしれないが、装備されていたとしても任意にカットできれば問題ないし、電子制御スロットルも電スロ自体が悪いのではなく、セッティング次第だったりするわけで……。

 本物のスポーツカーのスピリッツをもったピュアスポーツカーは、いつの時代にも必要で、これからだって出てきて欲しい。
藤田竜太

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