狙われた梅野の"去勢配球"、コレも矢野失策!

阪神遂に開幕7連敗!矢野監督の招いた悪い流れは、藤浪を以てしても止められなかった。

藤浪自体にパワーはあっても、巨人にとっては"何てコトはない"相手だった。"捕手"梅野の"去勢されたまま"のリード姿勢だったからだ。

今の藤浪、完全にフォームを変えてしまった。ダルビッシュ有的に上体を90度近く回し、ホームから背番号見えるくらい捻っていたのをやめた。テークバックを真後ろへ、一度右ヒザをバネに沈み、オーバースローのタテ回転へ変換している。

この投げ方なら、仮にタマが抜けたとしても、ストライクゾーンないしそのちょい周辺のブレで済む。完全にフォーム変わったコトくらい、捕手ならわかって然るべきだ。実際、開幕戦は中盤まで球威で押し切った。

しかし、"捕手"梅野にはわかってなかったのか?相変わらずの外構えと、低め偏重リードだった。開幕戦は、ヤクルト側が"ブツけられないか"怖がっていた。しかし、スコアラーからも情報を得て、巨人は最初から"今の投げ方なら、抜けダマは怖くない"手応えを掴んでいた。

挙げ句に、梅野の外構えと低め偏重の"去勢配球"、巨人打線にとっては佐々木朗希と変わりない。オープン戦より幾分仕上がっているため、4回まで毎回の6得点で勝負を決めた。

間抜けな捕手だ。

ピッチングの基本は低めと言うけど、低めだけに打者が目付をしていたら、打ち取る効果は半減する。ソレも、ストレートとスライダーとカットボール偏重、ツーシームやシュートやシンカーもない。

梅野が藤浪の変化と阪神の窮状を理解せず、カネモト矢野ラインで常態化したリードを続けたせいで、巨人にとって"手頃なマシン打撃"だった。

 

 

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阪神・藤浪 プロ初3被弾で6失点KO 師匠・菅野に4連敗「相手打線にいいようにやられた」
4/2(土) 5:30 Yahoo!ニュース
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<巨・神(1)>東京ドームで菅野との対決を迎えた藤浪は4回6失点に終わる(撮影・大森 寛明)
 ◇セ・リーグ 阪神5-6巨人(2022年4月1日 東京D)

 「救世主」への期待は序盤で崩れた。阪神・藤浪は、4回7安打6失点で降板。10年目で初めての1試合3被弾を喫するなど、重量打線にのみ込まれた。

 「何とかチームに流れをという思いでマウンドに上がりましたが、相手打線にいいようにやられてしまい悔しい投球となりました」

 強い使命を感じていたからこそ、言葉には無念さがにじむ。渾身(こんしん)のボールがことごとくはじき返された。初回1死から坂本にややシュート回転した直球を仕留められ左中間へ先制ソロを被弾。続く初対戦のポランコにも154キロを右翼席へ運ばれた。2回2死では大城に三たび直球を逆方向の左翼席へもっていかれ、瞬く間に空中戦の餌食にあった。

 3回からは変化球の割合を増やして立ち直るきっかけをつくりにいったが、最後までリズムには乗れなかった。毎回失点でマウンドを降り、矢野監督も「もちろん、この球場やし、ある程度思い切って攻めていかないとダメだし、ホームランは仕方ないという気持ちのつくり方はあるけど。1点でも少なくというのが課題の投球。(降板のタイミングは)それは俺が決めること。総合的に」と振り返った。

 菅野とは通算5度目の投げ合い。全戦で両者が責任投手になり、13年に勝利して以来、4連敗になった。1月に合同自主トレで弟子入りした菅野は7回3失点の粘投で2勝目。今季初黒星が付いた藤浪とは対照的な結果になってしまった。

 ただ、シーズンも、伝統の一戦もまだ続く。先発一本で勝負し、逆襲を期す藤浪にとっては“次”も重要だ。変わり身を見せて、開幕戦でもこぼれ落ちた白星を手にすることができるか。そんな光景が、猛虎巻き返しの合図にもなる。(遠藤 礼)

2022年の藤浪晋太郎は「ここが違う!」。阪神OB・岩田稔が解説「完璧はもとめなくていい」
4/1(金) 16:45 Yahoo!ニュース
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プロ10年目を迎えた阪神藤浪晋太郎
今シーズン、阪神タイガース開幕投手に指名されたのは藤浪晋太郎だった。本来なら昨年チーム最多勝の青柳晃洋が務めるはずだったが、新型コロナウイルスに感染したため、2年連続して藤浪にその大役が回ってきた。迎えたヤクルトとの開幕戦、藤浪は7回3失点と好投。チームが逆転負けを喫し、勝ち星こそ挙げられなかったが、その内容は今後の活躍に大きな期待を抱かせるものだった。はたして、今年こそ藤浪は復活を遂げることができるのか? 大阪桐蔭の先輩であり、阪神でも一緒にプレーした岩田稔氏に、2022年の藤浪晋太郎について聞いた。

【写真】2022プロ野球 ブレイク候補はこの選手だ!

 

イメージと体のバランス

── ヤクルトとの開幕戦のピッチングを、岩田さんはどのように見られましたか。

「昨年の開幕戦よりも落ち着いていましたし、ピッチングそのものもよかった。本人は納得しているかどうかわかりませんが、私にはすごく自信を持って投げているように感じました。状態はすごくよかったと思います」

── 具体的にどのあたりがよかったですか。

「ボールがしっかり指にかかり、ストレートに威力があったし、課題であった右打者のインコースにもしっかり投げられていました。たまに抜けるボールもありましたが、それも藤浪の持ち味。去年までは抜け球のあと修正できずにいたのですが、今年はそれがない。そのことがマウンドでの落ち着きにつながっているのかもしれないですね。コントロールに苦しむことがなかったですし、新しい藤浪を見られたような気がしました」

── そういうピッチングができるようになった理由はなんだと思いますか。

「こう投げたら、こういうボールがいくというのを頭の中でしっかり理解できている。それがフォームの安定につながっていますし、いいボールがいく割合が増えた最大の理由だと思います」

── 去年まではそれができていなかった?

「イメージはできていたと思うのですが、体がついていけなかった印象があります。そこのズレが大きすぎてボールが荒れていた。まだフォームも固まっていなかったので、修正ができなかった。それが昨年までの藤浪でした。今年はある程度フォームも固まり、イメージどおりに投げることができているから大崩れしない。まだ完成形ではありませんが、昨年と比べたら大きな進歩だと思います。そういう意味で、まだまだ伸びしろはあります

4年目以降、苦しんだ理由

── 藤浪投手といえば、腕の長さが武器であると同時に、ピッチングを困難にしている印象があります。

「ピッチャーにとってリリースを安定させるのは永遠のテーマですし、ここがうまくいけば納得するボールを投げられるのですが......これが本当に難しい。藤浪は腕が長い分、操るのも簡単ではないと思いますし、彼にしかわからない苦労があったはずです。僕らが想像する以上に大変なことだと思いますが、それでも藤浪はあきらめずに理想のフォームを追い求めてきた。そこは単純にすごいヤツだなと思いますね」

── 春夏連覇を達成した高校時代、プロ入り後も3年目までは2ケタ勝利を挙げるなど、ピッチングに苦労しているようには見えませんでした。

「高校時代もコントロールに苦しんだ時期はあったと聞きましたが、その時はシンプルに投げることができていたのかなと思います。それがプロに入ると、いろんな知識も入ってくるし、考えることも多くなる。それ自体はすばらしいことですし、より上のレベルを目指すのであれば必要不可欠なことではありますが、ちょっと難しく考えすぎていた部分があったのかなと。それに体も大きくなって、これまでと同じようにいかなくなった。いろいろなことが一気に降りかかってきて、バランスを崩してしまったように思います」

── もっとシンプルに考えてもよかったと?

「それはそうなんですが......やっている時は目の前のことに必死ですからね。藤浪自身、もっとよくなりたいと思ってやったことですし、そこは仕方ないことだと思います。ただ、藤浪のすごいところはバランスを崩しながらも、大きなケガがないこと。体の強さというのは藤浪の才能ですし、しっかりトレーニングを積んでいるなによりの証拠だと思います」

── 今シーズンの藤浪投手にどんなことを期待しますか。

「最後までローテーションを守ってほしいですよね。開幕戦のピッチングを続けていけば、自ずと勝ちはついてくると思いますし、2015年以来の2ケタ勝利も十分期待できます。そのために、『完璧を求めなくていいよ』とアドバイスしたいですね。別に相手を0点に抑える必要はありません。開幕戦のように7回3失点でいい。先発として、まずはしっかりと試合をつくることを考えてほしいですね。あれだけ球威のあるボールがあるわけですから、ストライクゾーンにいけばそう打たれることはありません。今の藤浪ならそのピッチングができるはずです。チームが上位争いをするためには、藤浪の力は絶対に必要です。そのためにもまずは1勝して、乗っていきたいところですね」
スポルティーバ●文 text by Sportiva

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