スズキ、モトGP今季限りで撤退!

80年代中盤の空白の後、88年以降、スズキはオートバイ世界GPに再度チャレンジして来た。RGV-Γ&K・シュワンツを擁して、開幕戦鈴鹿で前年度チャンピオンW・ガードナーを下して優勝した時、タイトル奪回も遠くないと思われた。実際は、E・ローソンのヤマハ⇒ホンダの連覇、W・レイニーのV3の後、漸く、W・レイニーのイモラでの脊椎損傷=下半身不随による引退の末のチャンピオンだった。

以後、M・ドゥーハンのV5、A・クリビーレの後に、K・ロバーツジュニアがチャンピオンを獲得した。

2サイクル500cc最後のシーズンをV・ロッシがNSRで制し、翌年から4サイクル有利なレギュレーションになると、RGV-ΓからGSV-RというV4にマシンをスイッチした。本来、レーシングバイクも市販車両へのフィードバックを見据えるハズが、K・ロバーツジュニアらを持ってしても成績は思わしくなく、990cc、800ccで参戦し続けた。経営状況の変化により撤退、活動再開しながら、2020年にはJ・ミルがGSX-RRでチャンピオンを獲得した。不参加時期はあるにせよ、20年近くやって1度のチャンピオンって、F1のような特定チームと運営組織癒着のない競技に於いては、ホンダやヤマハドゥカティーの力加減に差があり、参加しただけになっていたように見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

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MotoGP】スズキ、2022年限りでのMotoGP撤退報道に声明。運営ドルナとの話し合いを認める
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5/12(木) 17:26配信

スズキのMotoGPバイクGSX-RR
 スズキは5月12日、2022年シーズン限りでのMotoGPから撤退することを、運営のドルナ・スポーツと話し合っていることを正式に認めた。 【ギャラリー】スズキの2022年MotoGPマシンGSX-RR  motorsport.com/Autosportは、スズキの首脳陣が5月2日(月)にMotoGPの全てのメンバーを招集し、今年限りでシリーズへの参戦を終了させることを伝えたと報じた。そして5月12日、スズキは今季限りでのMotoGP撤退を検討していることが事実だと認めた。  スズキの声明には、経済状況と近年の自動車業界の直面する環境の変化が要因だと記されている。 「スズキ株式会社は、ドルナスポーツと2022年末で同社FIMロードレース世界選手権MotoGP)参戦を終了することについて協議しています」 「現在の経済情勢と近年の自動車産業界が直面している大きな変化への対応を加速するために、スズキは、資金と人的資源を新技術の開発に集中的に投入していきます」 「これまでスズキの二輪レース活動を支え、温かい声援を送っていただいたファンの皆様に感謝申し上げます」  スズキは1974年からMotoGPにフル参戦し、バリー・シーン、マルコ・ルッキネリ、フランコ・ウンチーニ、ケビン・シュワンツケニー・ロバーツJr.らとともにチャンピオンを獲得してきた。  しかし2008年に起きた金融危機の影響により、2011年限りで一度MotoGPから撤退。だが2016年にMotoGPの技術規則が変更され、ECUの標準化や新規参入メーカーや未勝利メーカーへの支援を目的としたコンセッション(優遇措置)ルールが導入されることが決まったため、スズキは2015年からフル参戦復帰を果たした。  2016年のイギリスGPでは、マーベリック・ビニャーレスがスズキに復帰後初勝利をもたらし、2020年にはジョアン・ミルを擁して20年ぶりのチャンピオンを獲得した。  2022年シーズン、スズキは力強いスタートを切っており、アレックス・リンスが2度の表彰台を獲得。ミルも常にトップ6に入り、ふたりともがチャンピオン争いに絡んでいる。  またスズキは、2022年シーズンの開始に先駆けて、新たにリヴィオ・スッポをチームマネージャーに起用。かつてはマネージャーとしてドゥカティケーシー・ストーナーとチャンピオンを獲得し、ホンダでも多数のタイトルを獲得してきた人物だ。それだけに、今季限りでのMotoGP撤退はまさに予想外の決断となった。  スズキがMotoGPからの撤退を決めたことで、ミルとリンスの将来は不透明なものとなったが、ミルはポル・エスパルガロの後任としてレプソル・ホンダへの移籍が有力視されている。

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