大坂なおみ敗因は、意外と新ラケットへの不慣れじゃないの?!

USオープン前、ヨネックスは大坂なおみが新しいラケットにチェンジする旨を広告していた。ラケットチェンジって、良い意味で気分転換になり得るし、良くも悪くもタマを打つ感覚が変わってしまうコトもある。ソレがヘッチャラな選手もいれば、ビミョ~でも変えるコトをイヤがる選手もいる。

昔で言うと、I・レンドルは割とヘッチャラ、ウインブルドン用にちょっとフェース大きめにしたり、軽めに変えたりしていた。J・マッケンローやJ・コナーズらは、打球感変わるのをキラい、マッケンローは木のマックスプライ⇒カーボンのMAX200G以後はノーチェンジ、コナーズはスチールのT2000⇒カーボンケブラーのプロスタッフ⇒スチールのT2000と戻した。

ラケットチェンジする上で、ヨネックスや大坂自身がどれくらい用心や準備をしていたか?ラケット仕様に合わせた、ガットテンションのベストセッティングと、調子ブレ対策の上下テンション複数本用意はデキていたのか?サービス&ストローク共ネットミスが多かったように見えた。基本、サービス&ストローク共ハードヒッターの大坂、強く打ち過ぎてタマをツブしてしまっているなら、ガットテンションやや低めのラケットにチェンジするだけでも、気分やタッチが変わる可能性もあった。もちろん、同じラケット&ガットテンションのままで、ネットスレスレより30~50センチ上に打つのでもアリなのだが、バインコーチを辞めさせた後、そういう不調を見越した練習をしていたかどうか?イヤ、大坂自身が考えたりするだけでも、プレーが変わったり、ゲームの流れや相手が感じるプレッシャーが変わる可能性もあった。しかし、何も変わらず、2-0で終わった。

大坂が割と無頓着なのは察するが、コーチやサポートスタッフらの周囲が無頓着なら、存在する意味がない。ベッキーに5人マネージャー付いていながら、誰一人川谷絵音奥さん側への情報漏れを想定せず、世紀のバカ会見ヤらせた、役立たず取り巻きと同じだ。

大坂自身は良くも悪くも以前と変わりない。無頓着なのは変わりないのだ。周囲は、大坂の敗因1つ1つを分析し、対策を立て、大坂が試合中に展開デキるようインプットすべきなのだ。

 

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大坂なおみが吐露「以前の自分に戻りたい」。ある感覚に襲われると、豪快なフォアハンドが打てなくなってしまう
9/1(木) 16:55 Yahoo!ニュース
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大坂なおみの全米はわずか1試合で終わった
「ダニエルは、相当に気合いが入っているらしいよ」

 全米オープン大会2日目。ナイトセッションに組まれた大坂なおみ対ダニエル・コリンズ(アメリカ)戦が始まる前、米国人記者からそう耳打ちされた。

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 2度の全米優勝者の大坂と、今年の全豪オープン準優勝者であるコリンズの対決は、普通に考えれば、1回戦にはもったいない好カード。ただ、今回に関しては、あまりに不確かな要素が多かった。

 ここ最近の大坂は腰痛に悩まされ、前哨戦3大会で1勝しかできていない。

 対するコリンズも、首の痛みで前哨戦はすべて欠場。今回の全米オープンは、約1カ月半ぶりの実戦だ。

 現在のランキングだけ見れば、19位のコリンズが44位の大坂を上回る。

 他方、過去の対戦成績に目を向けると、3回戦い、すべて大坂の圧勝だ。それらプレーの相性や自信面を考慮した時、大坂が若干の優位に立つかと思われた。

 だが実際には、「3回戦い、すべて敗れている」という事実が、コリンズの勝利への渇望感を強めていた。

「過去3度負けている相手の情報は、十分に入手していた。自分がどの部分を改善し、何をよくすればいいのかも」

 ツアーを転戦しながら大学院でスポーツ経営学も学んだコリンズの言葉は、過去の敗戦を徹底的に分析し、勝利を得るべくシミュレーションを重ねてきたことをうかがわせる。

 その詳細を明かすことは、もちろんない。ただ、「なおみの最大の武器はサーブ」であり、「その攻略こそがカギ」という自明の命題を、コリンズはあっさり認めた。

「リターンのポジションを状況に応じて変えること。時にはいつもより下がり、時には上げて相手の時間を奪う。同じパターンを作らず、なおみに私のリターンを読ませないこと」

 これらプランの実践に加え、コリンズが徹底したのは、セカンドサーブへのアタックだった。

大坂が会見で見せた動揺

「恐れ知らず」のニックネームを持つコリンズは、標的に食らいついたら離さぬ獰猛なまでの気迫で、大坂の甘いサーブを叩いてくる。

 大坂のセカンドサーブでのポイント取得率は、常時20%前半。こうなると、ファーストサーブでは快調にエースを奪っているように見えても、その実、重圧を覚えていたのは大坂のほうだったろう。第1セットのタイブレ--クを、確率重視のファーストサーブを叩かれ奪われたのも、象徴的だった。

 同時に、大坂がリズムを得始めたタイミングでスッとタオルを取りにいくなど、"間"の使い方もコリンズは巧みだった。ポイント間の25秒や、広いセンターコートの空間も含め、与えられたあらゆる状況や試合の余白を、コリンズは有効活用していた。

 一方の大坂には、相手の心理や、置かれた状況を俯瞰する余裕はなかったかもしれない。

「全体的に守備的すぎたと思う。フォアハンドへの自信がなく、重心も常にうしろがかりになってしまった」

 試合後に語られた言葉は、コートで示された現実のプレー以上に、彼女の内的なイメージを反映する。

 実際には、深いボールに踏み込みハーフボレーのように跳ね際を叩くコリンズの攻撃性が、大坂を押し込んでいたように見えた。フレームショットがロブになるような幸運もコリンズにはいくつかあったが、それも、どんなボールにも食らいつく闘志があってこそだろう。

 第2セットは、リスクを恐れぬコリンズにミスが増えた時間帯もあったが、それを大坂が生かしきれなかった時、試合の趨勢は決した。セカンドサーブをことごとく叩かれ、勝負どころの第8ゲームで大坂がブレークダウン。

 最後は、大阪のリターンがベースラインを越えていく。スコアは、6-7、3-6。2016年に本戦デビューを果たして以来、大坂が全米オープンの初戦で敗れるのは、これが初めてのことだった。

 試合後の会見での大坂は、試合内容や今後のプランを尋ねられても、明確な答えを持たなかった。泣くでも質問をはぐらかすでもなく、真摯に応じてなお動揺が隠せぬ点に、失意の深さがうかがえる。

用意されていた大坂攻略法

 今後の目標を問う声には、幾度も口にしてきた「楽しむこと」の言葉を返した。

 では、今の彼女は何ができれば、「楽しい」と感じられるのだろうか?

 その問いに対する解は、明瞭だった。

「私にとっての"楽しい"状況は、窮屈に感じることなくプレーできること。ここ最近の私はなぜか、コート上で抑圧感を覚えている。

 その感覚に襲われると、自分の打ちたいようなショットを......特にフォアハンドが打てなくなってしまう。それが練習不足から来るものなのか、別の理由なのかは、わからない。でも、以前のように打ててないことは確か」

 だから......と、彼女は続けた。

「自信を持って、伸び伸びとショットを打てることが、私にとっての"楽しみ"なの」

 手のひらに残る、ボールを豪快に打ち抜いた時の感触と快感を、彼女は"楽しむ"の言葉に込めていた。

 その楽しさを取り戻すためのカギは、たしかにひとつは、彼女の内にあるだろう。

 ただもうひとつ、この日のコリンズに象徴されるように、周到に用意された大坂攻略法が彼女の伸びやかなプレーを封じている側面もあるはずだ。

 大坂が敗れたこの日、昨年の同大会優勝者のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)も1回戦で姿を消した。情報入手やデータ解析も容易な今の時代、一度頂点に立った者はあらゆる選手の標的となり、徹底的に分析される。

 今大会の開幕前の会見でも、大坂は「以前の自分に戻りたい」と口にした。だが、再び頂点を取るには、「以前」に戻るだけでは、おそらくは不十分だ。

 その現実に向き合い、新たな自分との出会いを目指した時、きっと次なるステージへの道は開ける。
内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki

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