ロータスヨーロッパ、非力とスタビライザー。

ロータスヨーロッパ週刊少年ジャンプ連載池沢さとしサーキットの狼」全27巻中、9巻までの主役機だった。5巻の公道グランプリまでは、直線で抜かれコーナーで抜く。ターボ化された6巻以降は、最高レベルではなかったが中の上レベルだった。そして、スタビライザー懸念のセリフが消えた。個人的には、エンジンのターボチューン以外にスタビライザー周辺にも改修をしたのだと思っていた。

風吹裕矢以外にも、流石島レースで鈴木サトル(ロータスクラブ会長の名前を使った)が乗り、最終ラップ海岸通りまで風吹のフェラーリディノRSをリードし、追い上げをサポートしてクラッシュした。フェラーリ308GTBらとランデブーできたのだが、ターボなのかNAかも不明だった。

また、続編的位置付けの「モデナの剣」で、風吹裕矢の親戚、風吹真矢のクルマとしてワインディングGPに登場した。ロータス46のレーシングエンジンを移植したクルマとして、出て来たハズ。NAで190馬力だから、風吹裕矢のターボ仕様よりトルク面では劣っていたろう。

 

 

 

 

 

 

 

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「しまったーっ、スタビライザーをうったか!?」
12/26(月) 11:55 Yahoo!ニュース
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ロータスの狼と呼ばれた時代に風吹裕矢の手足として活躍したヨーロッパ
サーキットの狼 Story すべてはここから始まった

誰しもが通ったであろう「サーキットの狼」という漫画。この作品が登場するまで実在するクルマを描き切った作品がなかったことに加え、漫画に登場するスーパーカー群を乗り継いできた作者によるリアルなエピソード。そして、1人の暴走族がF1レーサーへと成長する過程を丁寧に描いたストーリーに酔いしれた。そんなサーキットの狼世代に向け、往年の名車とともにじっくりと堪能できるシリーズをおおくりする。

>>【画像23枚】風吹裕矢のロータス・ヨーロッパの特徴はボンネットに刻まれた撃墜数を示す星マーク。早瀬佐近との対決前に29個だった

【主人公風吹裕矢最初の愛車 1973年式 ロータス ヨーロッパ スペシャル】

 「しまったーっ、スタビライザーをうったか!?」

 当時の子供たちのロータス・ヨーロッパのイメージはこの言葉に集約される。多くの子供がスタビライザーが外れるという、あってはならない構造的欠陥に気がつかず、逆にこのセリフの響きのかっこよさに酔いしれたものだ。

 実際、フロントのスタビライザー(1.6のロータスにリアスタビライザーは装着されていない)は地上高が12cm程度であり、しかもその一番低い部分がスタビライザーのエンドであるため、外れやすいのは必然。多くのヨーロッパはオーナーの手によってスタビライザーの取り付け位置を変更し、地面との高さを取る改良がなされている。

 

1973年式 ロータス ヨーロッパ スペシャル SPECIFICATION 諸元
全長×車幅×全高●3980×1650×1090mm
ホイールベース●2340mm
トレッド 前/後●1346mm/1346mm
車両重量●730kg
エンジン●水冷直列4気筒DOHC 縦置きミッドシップ
総排気量●1558cc
最高出力●126ps/6500rpm
最大トルク●15.6kg-m/5500rpm
生産年●1971~1975年
生産台数●4710台(TC&SP)
生産国●イギリス
※スペックは池沢早人師ミュージアムに準じる。

 

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部

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