マツダロードスターより上級のオープンカー!

マツダがユーノスロードスターと称して初代を出して以後、MGFやロータスエランⅡやフィアットバルケッタアルファロメオスパイダーやBMW Z3、ポルシェボクスターメルセデスSLK、アウディーTTなど、続々とオープンカーが出て来た。

しかし、大抵のクルマは1代で終わった。複数代続いているのは、ドイツ御三家くらいのように思われる。ドイツ御三家は、オープンカーを設ける上での部品ユニット共用などのコスト対策がデキているから、作り続けるコトがデキる。FFでもFRでもミドシップでもRRでも、車体補強の勘所をわかっているのだ。

また、カレらは欧州の1.4リッター付近でもなく、2リッター以上のオープンカーにしている。

メルセデスは元々E/C/S各グレードにカブリオレがあり、またSLがあり、それを短縮したイメージ、BMWは各グレードにカブリオレある上にZ1から3と8を追加し、4を2代続けている。ポルシェも元々コンパクトオープンカーを出し、911にもカブリオレやスピードスターを持っていた。アウディーも各グレードに設定したカブリオレに追加した。

 

 

 

 

 

 

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なぜ「Z3」「ボクスター」「SLK」は生き残った? ドイツ勢オープン2シーターがマツダロードスター」のマネではなかった独自路線とは
1/9(月) 19:10 Yahoo!ニュース
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平成元年の「ユーノス・ロードスター」が巻き起こしたオープン2シーター新時代
 
BMW Z3は1995年に北米市場でまず発売。日本には1996年に導入された
 1989年に「ユーノス・ロードスター」(欧州:MX-5、北米:ミアータ)が登場したことが引き金となって、世界中の自動車メーカーが、こぞって新時代のオープン2シーターの量産化に乗り出した。もちろんそれまでもオープン2シーターはいくらでもあり、1950~60年代のイギリスのMG、トライアンフロータスなどのライトウェイト・オープン2シータースポーツカー群は、それらを範としてユーノス・ロードスターが生まれたほどでもあり、古今東西のモデルを語るうえでも欠かせない。

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世界的なオープンスポーツブームにドイツ勢も相次ぎ参戦
 ところで年次で追ってみると、ユーノス・ロードスター後の最初のフォロワーとなったのはじつは日本の軽自動車で、ダイハツリーザスパイダー」、ホンダ「ビート」、スズキ「カプチーノ」が1991年に登場している。ダイハツの初代「コペン」は少し遅れて2002年、トヨタMR-S」は1999年の登場だった。一方で海外の自動車メーカーを見渡すと、「MG F」(1995年)、フィアットバルケッタ」(1995年)、アルファ ロメオ「スパイダー」(1996年)などが続々と登場、日本市場にも導入された。
 そしてドイツ勢も動いたのだった。その頃のドイツのメーカーというと、まだ今のように迷わずSUVを造るようなムードではなく、どちらかといえば唯我独尊といっては言い過ぎだが、わが道を行く……そんな姿勢をまだ貫いていられた頃だったように思う。ただユーノス・ロードスターが北米市場でも大人気を博したことで、その現象を横目で見ているわけにはいかなかったのだろう。
 1995年から1996年にかけて相次いで登場したのが、ポルシェ「ボクスター」、BMW「Z3」、メルセデス・ベンツ「SLK」の3車だった。

ポルシェ「ボクスター」:6気筒ボクサーをミッドシップ
 駆け足だが順を追って見ていくと、まず1996年に発売されたポルシェ・ボクスターは、本カタログの最初に「100% Porsche」とあり、リアビューの走行シーンから写真は始まる。
 車名は「ボクサー」と「ロードスター」を掛け合わせたもので、肝心のエンジンは水平対向6気筒である点こそ「911」とは同じものの、排気量2480cc(最終的にボクスターSでは3179ccに)のまったくの新設計で、V6より低く直6より前後に短い利を活かして乗員の背中の後ろにミッドシップとしたクルマだった。フロントサスペンションなどは当時の911(996)と共通とし、さらに2004年に2代目となったボクスターをベースにクーペボディの「ケイマン」が2005年に登場した。

BMW「Z3」:クラシックとモダンを融合させたスタイル
 一方1995年に北米でいち早く発売されたBMW Z3は、電動昇降式ドアの「Z1」以来となるオープン2シーターモデルとして登場。メカニカルコンポーネントはE36/第5世代の3シリーズ・コンパクトをベースとしたクルマだったが、さらに元をただせばE30由来。なので(意外にもカタログではことさら触れられていないのだが)リアサスペンションにはE36、E46のセントラルアーム式ではなく、それまでのBMW伝統のセミトレーリングアーム式が採用されていた。
 なおZ3はアメリカ・サウスカロライナ工場で生産された初めてのBMWでもあった(ちなみに2番目は2000年登場の初代「X5」と、Z3の後継車種でもあった「Z4」も初代は同工場で生産された)。全長4035mm×全幅1695mm×全高1275mmと今から思えばずいぶんとコンパクトだったものの、ロングノーズ&ショートデッキのスタイリング自体は、クラシカルさとモダンさを融合させたような大らかな雰囲気のもの。フロントフェンダー左右のエンブレムを配したエアダクト風の意匠は、ごく少量台数だけ生産された往年のロードスター、「507」のオマージュでもあった。
 日本仕様は1996年、BMWジャパン設立15周年のアニバーサリーモデルが最初で、このモデルは1.9L DOHCエンジンを搭載、レザーシート、ウッドパネルなどの特別装備が与えられていた。

メルセデス・ベンツ「SLK」:ラグジュアリーな電動ハードトップ搭載
 そしてもう1台、BMWのライバルでもあるメルセデス・ベンツが1996年に世に送り出したモデルがメルセデス・ベンツSLK。R170のコードネームで呼ばれる初代SLKは、初代Cクラス(W202)をベースとして仕立てられたモデルで、全長3995mm×全幅1745mm×全高1285mm、ホイールベースは2400mmとコンパクトなボディサイズとなっていた。
 なんといっても最大の売りは電動開閉式のバリオルーフで(余談だがカメラのコンタックスの元オーナーだった筆者は初めて名を聞いた時に反射的に「バリオゾナー」を連想した)、ルーフはスチール製ながら開ける、または閉じるの操作は約25秒で完了。ルーフを折り畳む際はトランクリッドが連動して後ろに開き格納。反対にルーフを展開した状態なら、通常どおり後ろからトランクが開けられ、338Lと十分なトランクスペースが確保されていた。
 当初はSLK320 KOMPRESSOR(コンプレッサー)と呼ばれるグレードが用意され、このモデルにはスーパーチャージャー付きの2.3L DOHCエンジンを搭載。これに5速ATが組み合わせられ、ギュルルル……と独特の音を発しながら軽快な走りを楽しませてくれたのだった。

■AMWのミカタ
 平成元年のユーノス・ロードスターをきっかけに数々のフォロワーが生まれた一方、歴史の波に消えていったモデルもまた多い。ドイツ3ブランドがこの時代に生み出したオープン2シーターは、ポルシェ・ボクスターBMW Z3と後継のZ4、メルセデス・ベンツSLKと後継のSLCと、いずれも現在もなお継続しているのは特筆に値する。単なるフォロワーではなく、それぞれのブランドらしさを活かした独自の価値を創出している点に、名門の名門たる所以があると言える。
島崎七生人

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