バカの論議?自分で出して、自分で解消?

昔から、イヤ、今でも、日本は海外、欧米コンプレックスだ。日本のやり方が、日本の状況に合わせて発展方向であったコトを理解せず、何故かソコから欧米のサルマネ方向に舵を切り、80年代終盤以降の日本の経済没落や全ゆる分野の構造退化を招いている。

日本には、日本に相応しい発展や向上のさせ方があるのだ。それを立証する機会として、孫正義はMLBに乗り込み、イカサマ臭い仕組まで全部飲まされた上で、第1回WBCに漕ぎ着けた。

第1回も第2回も、アメリカ救済復活システムに乗って日本が2度制覇した。ソコには、イチローを筆頭にMLBで活躍し外国を恐れない選手達、今後メジャーを目指す上で戦いたい選手達、日本でプレーしても外国に勝てる実証をしたい選手達を揃えた。

どんなスポーツでも、己を知り、相手を知り、己を高め勝たねばならない。その意味で、MLBを知る日本人選手、外人の眼でMLBを知りNPBを見る日本登録可能な外人選手は貴重なのだ。

成績数字がモノ足りないなら、とっくにMLBから漏れている。話題にするコト自体が愚かだ。

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打率.228のヌートバーはWBCジャパンのメンバーにふさわしいのか
1/26(木) 14:19 Yahoo!ニュース 個人
宇根夏樹 
ベースボール・ライター 
ラーズ・ヌートバー(セントルイスカーディナルス)Jun 3, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
 1月26日、WBCジャパンのロースターが発表された。そのなかには、かねてから報じられていたとおり、ラーズ・ヌートバー(セントルイスカーディナルス)の名前がある。

 ヌートバーは、25歳の外野手だ。WBCに出場後、メジャーリーグ3年目を迎える。母親が日本人なので、日本チームのメンバーとなる資格を持っている。

 ただ、これまでの2シーズンとも、打率は低かった。2021年は58試合で打率.239、2022年は108試合で打率.228だ。メジャーリーガーとはいえ、WBCのメンバーにはふさわしくないと思う人もいるかもしれない。

 日本チームのロースターに入っている野手のうち、昨年、メジャーリーグあるいは日本プロ野球で記録した打率がヌートバーより低かったのは――リーグが違うので乱暴な比較ではあるものの――.180の甲斐拓也(福岡ソフトバンク・ホークス)だけだ。この2人と打率.243の山田哲人東京ヤクルト・スワローズ)を除く、13人の打率は、いずれも.250を超えている。

 けれども、昨年、ヌートバーは出塁率.340を記録した。こちらは、16人のなかで上から7番目だ。四球率14.7%は4番目に高く、19.3%の村上宗隆(東京ヤクルト)、16.7%の近藤健介(当時・北海道日本ハム・ファイターズ/現・福岡ソフトバンク)、15.7%の吉田正尚(当時・オリックス・バファローズ/現ボストン・レッドソックス)に次ぐ。

 塁に出るという点に限れば、安打と四球に差はない。安打には長打が含まれていて、単打の場合でも、一塁走者が三塁まで進んだり、二塁走者がホームインしたりすることもあるが、安打÷打数の打率は、それらを示してはいない。

 また、ヌートバーは、ある程度のパワーも備える。昨年の14本塁打は、鈴木誠也シカゴ・カブス)と並び、上から数えても下から数えても8番目だ。しかも、ヌートバーの打数は、鈴木より107も少ない。鈴木のホームランが28.4打数に1本のペースであるのに対し、ヌートバーは20.7打数に1本だ。20.4打数/本の山田と21.2打数/本の牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)の間、7番目に位置する。

 守備も悪くなく、肩は強い。ポジションはライトがメインだが、センターも守れる。

 無形の要素を含めなくても、ヌートバーのロースター入りは、おかしなことではない。
宇根夏樹

ベースボール・ライター
うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLBメジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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