ロータス・エリーゼ、コンセプト自体の失敗では?

ロータス370Rからだと思うけど、この接着モノコック、基本設計自体を誤ったのではない?車幅1.72mだが、それは実質リヤの車幅であって、フロントは遥かに車幅狭い。ミドシップで、吸気をリヤタイヤ前方のインテークにしているためか、ポルシェのSダクト張りに効果は疑問だ。モノコック幅の狭さは機能面もデザインもスポイルしたように思う。

この手のミドシップカーのデザイン、フェラーリテスタロッサに端を発し、リヤタイヤ前方のインテークに導くため、フロントに比べてリヤが大きく張り出す。

フォーミュラーカーのように、エンジン上方か側方にインダクションを設け、前後タイヤ幅は車幅いっぱいに設ける方が、旋回にもトラクションにも効くハズ。

ロータスエスプリでもV8などを積めたのに、このモノコックはV6止まりだったハズ。コリン・チャップマン生前のロータス・ヨーロッパやエスプリには、汎用性に於いても劣ったと思う。

 

 

 

 

 

 

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【Tipo】いつだって、軽くて速くて気持ちよく! 今でも楽しめるロードスターとライバルたち『ロータスエリーゼ』編
2023.02.27 17:30掲載 LE VOLANT CARSMEET WEB
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「オープン」×「ライトウェイト」×「2シーター」のスポーツカーは、ちょっと頑張れば手が届きそうな身近な存在だ。今回はロータスエリーゼをピックアップ!

前回の「アバルト124スパイダー」編はコチラから

【Tipo】いつだって、軽くて速くて気持ちよく! 今でも楽しめるロードスターとライバルたち『アバルト124スパイダー』編

五感で走れる小さなレーシングカー

他の3台から乗り換えると、エリーゼは別格だった。太いサイドシルをまたぎ、身をかがめるようにして乗り込むコクピット。剥き出しのアルミフロアと、背中が真っ平らなバケットシート。特に今回試乗した「スポーツ220II」は足周りが少し固く、転がりだしから突き上げを隠さない。これと呼応して、低速では重たいステアリングがスパルタンさを一層盛り上げる。

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しかし速度が上がると、その重さがスッと消える。そこからは、エリーゼにしか味わえない、鋭さと安定感が絶妙にバランスした走りがシャワーのように降り注いでくる。理屈より五感で走る感じは、バイクやカートに近い。

ロータスがなぜ自然吸気エンジンをディスコンしたのかは定かでない。本来ならば500万円を切るラインナップは絶対留めるべきだが、それでもこの1.8スーパーチャージャーには大きな価値があると思う。過激に過ぎず、どこからでも25.4kg-mのトルクを盛り上げる能力を得たエリーゼは、その華麗なターンインだけでなく、オーバーステアをも自在にコントロールする術をも身につけた。そしてこのスポーツ220IIのように足周りを固めて行けば、さらに反応速度の速い、本能的な走りの世界を手に入れることができる。

こんなに小さいスポーツカーが、こんなにも速くて、コントローラブルなのは奇跡だ。ロードスターの影響を受け、四半世紀もアルミ製バスタブシャシーを使い続けた頑固さは、いつまでも古くならない。エリーゼ・スポーツ220IIは、小さなレーシングカーである。

(ホンダS660編に続く)

【Specifications】ロータスエリーゼ・ヘリテージエディション
■全長×全幅×全高:3800×1720×1130mm
ホイールベース:2300mm
トレッド(F/R):1455/1505mm
■車両重量:904kg
■エンジン:直列4気筒DOHCスーパーチャージャー
■総排気量:1798cc
■最高出力:220PS/6800rpm
■最大トルク:25.4kg-m/4600rpm
■サスペンション(F&R):ダブルウイッシュボーン
■ブレーキ(F&R):Vディスク
■タイヤ(F/R):195-50R16/225-45R17

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