第2回WBC当時、ダルビッシュ有は田中将大と間違えられていた!

第2回WBC当時、日本のエースは松坂大輔だったが、第1回WBCのMVPでもあり、西武からポスティングでレッドソックスに移籍し、活躍しワールドシリーズ制覇もした。松坂については、良い点も悪い点も知られていた。

しかし、第2回WBCを前にして、北京五輪では星野仙一監督とのイザコザなどで目立たなかったが、次期日本のエースとして名前が挙がった。全米の日本チーム特集番組でダルビッシュ有という名前は挙がったが、パネルは田中将大のモノだった。どちらも190センチ近い巨漢。だが、ダルビッシュというからには、純日本人ではなくイラン人ハーフ、それなのに純日本人の田中将大のパネルを見ながら「如何にも馬力ありそう!」とかコメンテーターは述べていた。アメリカの公共放送がこんなガセ情報を番組で流すなんて、如何にもバカの国だなと笑ってしまった。

データ収集や分析をスポーツに活かしてカネ儲けする国の触れ込みでも、収集したデータが間違っていれば役に立たない。バカの国アメリカ、少なくともデータ収集してるヤツにバカが混じっているし、データを鵜呑みに分析するヤツもバカかも知れないと感じる。

アメリカのスポーツ、現状把握や指導やマネジメントもそんなアナだらけだ。アメリカの野球が先進や正ではない。アメリカの育成やトレーニングが先進や正ではない。ただでさえ若年時、甲子園など目標に心身鍛練した日本の高校生と、カネとセックスしか学ばないアメリカの高校生では、全く鍛練状況が違う。基本の体格の強さは、アメリカの方が遥かに強いかも知れないが。

ダルビッシュ有大谷翔平藤浪晋太郎は日本人でも稀な、190センチ超の体格を持つ。カレらを支えているのは、逆に中学高校での育成や鍛練に依るのだ。

実際、日ハムで2年目から、ダルビッシュ有は実質エースだったし。

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ダルビッシュが“イジられた”14年前 V2の重圧の中で…結束強めた松坂のひと声
3/1(水) 6:50 Yahoo!ニュース
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イチロー人気に沸いた2009年WBC前の宮崎キャンプ「車が動かなかった」
 
侍ジャパンダルビッシュ有【写真:荒川祐史】
 元侍ジャパン内野守備走塁コーチで、現在、大阪経済大学硬式野球部監督の高代延博氏は2009年のワールド・ベースボール・クラシックWBC)に向けた日本代表の宮崎合宿初日のことをよく覚えている。「宮崎市内から球場まで車が動かなかった。あれでもう、すごいんだって実感して……。あんな超満員のところでシートノックしたのも初めてだし、緊張しましたよ」。日の丸を背負う重みを一層感じての始まりだった。

【写真】ダルビッシュ太っ腹、選手たちに高級ステーキふるまう「なんて男!」

 練習メニューは高代氏が作成した。「原(辰徳)監督がキャンプ中のスケジュールは高代さん中心にって、全スタッフの前で言ってくれたのでやりやすかった」という。ウオーミングアップ後に、フリーベースランニングと名付けたメニューを加えた。どれだけ走るかは、すべて選手任せ。最初に川崎宗則が走り出し、イチローが続いた。「イチローが走り出したら、観客席は拍手喝采でした。きれいな走りで、スピード感もありましたね」。

 三塁ベースコーチを務める高代氏にとっては「選手の足の具合、どこまでできあがっているんだろうというのがあった」。状態をつかんで、的確な指示につなげ、とにかく怪我をさせてはいけないとの思い。「ある程度の足の能力は把握していたけど、それに一番気を使いました。12球団の宝物ばかりだからね」。超一流選手の集合体だけに「腫れ物に触るような気持ちでいましたね」と正直な胸の内も明かした。

 全体練習は午前10時から午後2時すぎまでのスケジュールだったが、それで終わることはなかった。「あとは各自、各チームの主力だからやることもあるだろうしと思っていたら、ずっと『ノックお願いします』『お願いします』ってほぼ全員がきましたからね」と高代氏は話す。「それもなかなか『ラスト』って言わないから『おい大丈夫か、大丈夫か』って何回も言いました。『もういいと思ったら、いいかげんにやめろよ、壊れたら困るんじゃ』とも言いましたね」。

松坂がダルビッシュを立たせて「こいつ腕が短いんですよ」
 
2009年のWBCで内野守備走塁コーチを務めた高代延博氏【写真:山口真司】
 もちろん、守備練習だけではない。さらに打撃練習にも精を出していた。体が心配になるくらい、誰もが熱心だった。「勉強になりましたね。向上心の強い子は、言われたことだけじゃなくて、自分で考えて、自らやる。うまくなりたいんだ、活躍したいんだ、というふうにね。ああ、こういうふうになるんだと確信めいたものを、その時感じましたよ」。大きな目標に向かって、チームには自然と一丸ムードもできあがっていった。

 グラウンド外でも食事会などで盛り上がったという。「覚えているのはアリゾナのステーキハウスに行った時、松坂(大輔)がダルビッシュ(有)を立たせて『これだけの身長がありながら、こいつ腕が短いんですよ』って“発表”したんですよ。みんな笑ってましたね」。

 少々のお酒も入っての楽しい宴。「あれも大輔の気遣いじゃないですかね、ピッチャーと野手が交わるところって食事会くらいしかないから。ダルビッシュは『やめてくださいよ、ここまで来て』って言ってましたけどね」。

 当時22歳のダルビッシュは、そういう役回りでもあったようだが、高代氏は、この右腕絡みで、もうひとつ、忘れられないグラウンド外の出来事があるという。「あの時は勘弁してくれよって思ったね」。
山口真司 / Shinji Yamaguchi

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