大谷-甲斐のバッテリー、初めてでは?

侍ジャパン、投手大谷のタマを受ける捕手は甲斐だった。日ハム大谷がメジャーに行った後、甲斐はソフトバンクのレギュラーになったハズ。

甲斐キャノンと呼ばれる盗塁阻止もさるコトながら、ソフトバンクで160キロ右腕千賀のタマを受け続けて来た。千賀はストレートとフォークの投手だが、大谷は基本ストレートとツーシーム/カットボールとスライダーの投手だ。トミー・ジョン手術後は、フォーク多投は避けているハズ。同じ160キロ投手でも、一昨年までの藤浪のような荒れダマや動くタマではない。ストレートは真っ直ぐ来るし、ツーシーム/カットボールやスライダーもキレがバラついたりしない。

何より、千賀らと違うのは投げる責任感だ。出身校の状況から、高校時代の実績はダルビッシュらより下だが、投打ともチームを背負った中でプレーし続けた"エースメンタル"は、ダルビッシュや佐々木朗にはない。

昨日の登板、大谷自身もストレートのコントロールが思わしくないのは、ウォーミングアップでもわかったろう。ストレートを見せてスライダー、基本、考え方は両者一致したろう。むしろ、甲斐が出したストレートのサインに首を振って、大谷がスライダーを投げた場面があったのでは?

本来、4回で49球だったから、5回に65球に達するまで行くと思っていた。しかし、大谷の追加点の二塁打で長く塁上に残るコトで、タイムを取り通訳に交替希望を伝えたのだろう。

戸郷に、5回途中からの登板にならないよう、キリ良くアタマからの起用にした。大谷二塁打後は追加点なかったが、四球などで攻撃が長く、仕上げる時間はデキた。

勝つために、それぞれの立場から主張する。割と、ソフトバンク投手陣より組みやすいのではない?

 

 

 

 

 

 

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侍ジャパン】「大谷翔平」の図式を逆手に取った甲斐拓也の好リード 想像を絶する重圧との闘い
3/10(金) 6:50 Yahoo!ニュース
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【日本代表ー中国代表】初回を三者凡退で抑え、甲斐(右)とベンチに戻る大谷(撮影・冨永豊)
 ◆カーネクスト 2023ワールド・ベースボール・クラシックWBC)1次リーグB組  日本代表8-1中国代表(9日、東京ドーム)

【写真】大谷の打撃練習に日本代表の選手ずらり

 大谷-甲斐コンビが中国打線をねじ伏せた。3回まで一人の走者も許さない完璧な内容で、4回を1安打無失点。世界でも唯一無二の二刀流と実戦で初めてバッテリーを組んだ甲斐は、「大谷=剛速球」の図式を逆手に取った。

 「勝てて良かった。これがすべて」。初回、2回の投球数はいずれも11球。うちスライダーが初回は7球、2回も6球と半分以上を占めた。4回1死から初安打を許したが、続く昨年までのソフトバンクのチームメート真砂を5球全てスライダーで空振り三振。最速160キロを計測した真っすぐに対する中国打線の意識を利用したリードだ。1次リーグは65球の球数制限がある中で4回49球の省エネ投球にもつながった。

 初戦前日の8日、侍ジャパンの選手や首脳陣の記念撮影が終わると、甲斐は一人ホームベースの後ろに立って真っすぐとバックスクリーン方向に目をやった。しばらくして捕手座りになり、公式戦や国際試合で見慣れたはずの東京ドームのマウンドを見つめた。「いよいよ始まったなという感じ」。2021年の東京五輪、19年のプレミア12で世界一を経験しても独特の緊張感が身を包んだ。

WBCに楽しみとかは全くない」。東京五輪の決勝前には経験したことのない頭痛と吐き気に襲われた。今大会は大谷、ダルビッシュのメジャー組が参加。「大谷の球は捕りたくない。後逸したら何を言われるか分からない」。想像を絶するほどのプレッシャーと闘ってきた。

 重圧を真正面から受け止め続けた甲斐だからこそ、栗山監督は重要な初戦の先発マスクを託した。7回の攻撃前には自らブルペンに足を運び、8回に登板した湯浅と綿密な打ち合わせ。東京五輪で話題になった「もしもし甲斐です」に見られた献身ぶりは今大会でも健在だ。バットでも5点リードの8回1死満塁で左翼へダメ押しとなる2点二塁打。3大会ぶりの世界一に向けた旅の始まりを、まずは快調に歩み出した。(長浜幸治)
西日本スポーツ

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