アルピーヌA110、挙げるべき欠点とは?

アルピーヌA110、デカくなったミニクーパーやVWゴルフ皮替のビートルやちっとも500ではないフィアット500など、昔の名前や名声を当て込んで浅薄に作った、それぞれエンジニアが目的を持って作った昔とは全く違うクルマだ。

アルピーヌがせっかく、コンパクトで機敏なミドシップを作ったのに、元は空冷RRのクルマだった名前を引き継いだばかりに、なんちゃってスタイリングのクルマになった。

優美で美しい?優美か美しいか、どちらかじゃないの?まして、"二番煎じ"なんちゃってデザインの皮を被せただけだ。

本来なら、A810なり、Aに次ぐBか、ミドシップでMのコードを取り、もっと高速域でも対応できる、ピュアミドシップの空気取込/熱排出できるデザイン/レイアウトのクルマにすべきだった。

それがデキないままリリースされた、なんちゃってグルマになったコトが、このクルマ最大の欠点なのだ。

 

 

 

 

 

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優美で美しいスポーツカーのある生活を妄想する|アルピーヌA110GT【50代からの愛車選び】
4/8(土) 6:03 Yahoo!ニュース
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A110GTはグランドツーリングを楽しむためのグレード。ボディカラー「ブラン イリゼM」。ホワイトとブルーが合わさったような色で見る角度によって色味が変化する
「アルピーヌ」を知ったきっかけはいつの頃だっただろうか。最初に認識したのはラリーという自動車の競技に参加するラリーカーとしての姿をしたA110(エーワンテン)だったかのように思う。古い雑誌で見たのかポスターだったのか、子供の頃のことなので記憶はおぼろげながら「美しい車だな」という印象を持った。当時は車やラリーに対して知識もなく、特に想い入れも無かったのでたったそれだけの出来事だったのだけど、振り返れば私が初めて車に対して美しいという形容詞を使ったのは「A110ベルリネット」だった。この車はアルピーヌがさまざまなモータースポーツで活躍することになる伝説の始まりを作った車といっていい。

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アルピーヌはモータースポーツに魅せられたルノー・ディーラーのオーナーだったジャン・レデレが、ルノー4CVをベースに「アルピーヌ」を作ったのが始まり。1955年に「ソシエテ・デ・オートモビル・アルピーヌ社」を設立し、アルピーヌ初の市販車A106がデビュー。続いてA108が登場し1963年にA110が誕生した。1973年にはルノー傘下に入り状況は変化しながらも競技車両とルノーのスポーツモデルを手がけてきたが、1995年。アルピーヌブランドは長い休止期間に入る。

そして20年弱の時を経てスイスのジュネーブ・ショーで姿を現したのが「アルピーヌA110」。“A110”の名前の復活には世界中のアルピーヌファンの心が震えた瞬間だった。旧A110に比べボディサイズは大きくなり、駆動方式はRRからミッドシップに変化するなど今の時代に寄り添う形になりつつも、直感的に子供の頃、美しいと感じた優美な佇まいは健在だった。

走っている姿も駐車場に佇んでいる姿も美しい
今回ご紹介するA110は2022年1月にマイナーチェンジを受けた「A110GT」。主な変更点は大きく3つ。モデル名の変更、エンジン、トルクのパワーアップ、Apple CarPlay対応になったこと。

モデル名はスタンダードモデルの「ピュア」、豪華仕様の「リネージ」、サーキット走行をも意識した「S」の3つのモデルだったが、マイナーチェンジを機に、ベースグレードの「A110」、「A110S」、「A110GT」とシンプルなネーミングになった。使い勝手の面で嬉しいのはApple CarPlayAndroid Autoに対応している点。例えばiPhoneをつなぐとCarPlayに対応したグーグルマップや音楽などのアプリが使用可能。高解像度7インチマルチファンクションタッチスクリーンは標準装備されている。1.8リッター直列4気筒ターボエンジンのパワーは、マイナーチェンジ前は250馬力、トルクは320Nmだったのが、300馬力、340Nmに引き上げられた。

マイナーチェンジ後のアルピーヌA110GTとの初対面。変わらず美しいフォルムに心がときめく。その美しさにはハンドリング性能を高めるために、アルミ製の軽量ボディや空力性能を突き詰めたシャーシ設計など様々な技術が注がれているわけだが、そんな詳細を知らなかったとしても、A110GTが駐車場に停まっている姿を目にするだけで、機能美をまとう存在感は五感に訴えてくるものがある。

女性カーオーナー向けに車を安全に楽しむコンテンツの制作している関係で、多くの女性カーオーナーと接する機会があるが、アルピーヌA110の写真や動画を女性に紹介したところA110は女性にもとても受けがいい。詳しいスペックを並べるよりもまずしなやかなボディラインから醸し出される優美さは彼女たちの心をとらえているようだった。

しっとりと体をサポートしてくれるサベルト製のスポーツシートの座り心地も良く、さりげなくあしらわれたカーボンやアルミの装飾が上質なインテリアを演出。エンジンをスタートさせたときのデジタルメーターの演出やステアリングホイールに備わる赤色のドライブモードの切り替えスイッチなども乗り手を静かに高揚させてくれる。

運転する所作の1つ1つが美しく目に映る
300馬力のミッドシップスポーツカーだが、街乗りで走った感覚はとても扱いやすいパワーバンドでブレーキの操作性も制動力もよく乗り心地はマイルド。高速道路での加速も申し分ない。気負わずに街乗りからロングドライブまで快適に楽しむことができるスポーツカーだ。

心拍数が高まるようなスポーティな味付けがほしい方にはA110Sをおすすめしたいが、マイルドに上品に心地よいスポーツカーライフを楽しみたい方にはA110GTがよい相棒になるだろう。女性が運転する助手席にも乗せてもらったが、車だけでなく運転している女性の姿もいつも以上に美しかった。運転する1つ1つの所作がとても美しく目に映るのだ。もしかしたらこの車は性別を問わず、オーナーの魅力をも引き立ててくれる車なのかもしれない。

アルピーヌA110GT 
全長×全幅×全高 4205×1800×1250mm
ホイールベース 2420mm
最小回転半径 5.8m
車両重量 1120kg
エンジン:ターボチャージャー直列4気筒DOHC16バルブ 1798㏄
トランスミッション:7速AT(7DCT)
最高出力;300ps/6300rpm
最大トルク:34.6kgm/2400rpm
燃費消費率(WLTC):14.1km/l
駆動方式:MR
サスペンション F&R:ダブルウイッシュボーン
タイヤ:F 205/40R18 R 235/40R18
車両価格893万円

文・写真/鈴木 珠美(すずき・たまみ)カーライフジャーナリスト・ゆるトレ講師
出版社勤務を経て独立。女性誌ブライダル情報誌、動物雑誌で企画編集に携わる。女性のカーライフを応援する「beecar(ビーカー)」の編集長。車、女性、生活、健康を軸にコンテンツ制作会社「オフィスタマ」を運営。運転疲れを軽減するストレッチの監修、テレビ・ラジオ出演、セミナー講師など幅広く活躍。
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