広岡達朗サン、思考理解乖離!ベクトル違う張本勲化?

広岡達朗サン、巨人V9前半の長嶋茂雄と三遊間組んだ名遊撃手、監督としてヤクルトと西武では日本一になったが、ロッテではバレンタインと行き違い、伊良部秀輝すら御し切れずダメだった。

以後は、正しい御意見番として存在して来た。第2期以降の長嶋茂雄原辰徳への評価も張本勲らと違いマトモだった。が、ココに来て思考理解に乖離が甚だしくなって来た。

一番支離滅裂になっているのは、日ハム新庄剛志監督への好評価、そして、元日ハム系栗山英樹稲葉篤紀らへの低評価、同様に元日ハム⇒MLBダルビッシュ有が2月からWBC参加選手達への指導への「各チームや侍コーチを飛び越して、何をしてるんだ!」という評価。相変わらず、昔の時代のオールスターでの出し抜きや技術盗みみたいな感覚が抜けてない。そんな内輪競争出し抜き合いで、第1・2・5回WBCや第2回プレ12や東京五輪で世界を制してなどいない。イヤ、広岡サンが西武指導者時代、公開競技だったロス五輪ですら、そんなチームではなかった。

選抜チームへの観念が、あまりに乖離している。

ホントに、日本の技術だけでなく、パワーも相応なレベルにある。アメリカ野球が堕落?アタマ付近にボール投げてない?バカか?日本打者のアタマ付近にボール投げて、自チームが日本投手陣から仕返し食ったらと思うと、怖いからデキるワケないのだ。外国投手陣より日本投手陣の方が、遥かにコントロールもキレも確かだから。

トシも取り、現場に足を運ぶコトも激減し、今の監督コーチや選手らの人間関係もわかっていないのだろう。

ベクトルの違う張本勲になりつつある。

 

 

 

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侍ジャパン、2つの勝因 お互いに平等の力で勝ってこそ値打ちは生まれる/廣岡達朗コラム
4/7(金) 10:02 Yahoo!ニュース
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総力を結集したメンバーではない
 
侍ジャパンの栗山監督
 WBCは日本の優勝で終わった。日本中が騒いでいるが、勝ったにせよ負けたにせよ、なぜそうなったのかという原因を研究しなければいけない。

【選手データ】栗山英樹 プロフィール・通算成績

 勝因は2つある。

 一つは投手力が良かったことだ。野球の勝敗は投手力が70パーセントを左右するというのは私の持論である。その点、栗山英樹監督は30人の登録メンバー中、半数の15人を投手にした。フタを開けてみたら本調子でなかったのはダルビッシュ有松井裕樹くらい。ほかはみんな一生懸命にやった。そこは評価できる。人選にはほぼミスがなかった。

 日本代表の投手陣を見れば、今年の巨人は勝てるはずがない。シーズン直前まで開幕投手が決まらなかった。エースの菅野智之は近年故障だらけ。チームを日本一へも導けず、5億円も年俸をもらう選手ではない。5000万円で十分だ。

 話はそれたが、もう一つ、今回の勝因の2つ目はWBCが平等ではなかった点である。どういうことかというと、日本は勝ちたいから選りすぐりの選手を監督自ら選んだ。だが、ほかの国は金をもらえるから参加するかという程度。WBCの優勝賞金は約4億円だという。巨人のトップクラスの年俸よりも少ない。ましてや、アメリカは複数年契約で何十億という額で契約する。ということは、個人的な思惑でWBCに出ることは許されない。出場の可否に関する権利はメジャー・リーグの球団が持っているのだ。カブス鈴木誠也の不参加もケガを理由にしているが、実際は球団がストップをかけたと私は考えている。なかんずくアメリカチームが総力を結集したメンバーでないのは当然のことだ。日本を研究してきた節もない。

本気度が足りない
 アメリカの野球も堕落した。昔は、前日3安打して手がつけられない打者には、頭の上をかすめるような球がビュンビュン飛んできたものだ。当てられた選手も文句を言わずに一塁へ走った。勝負に真剣だったのだ。

 いずれにしても本気度が足りない。そんなアメリカに勝ったからといって栗山監督を実力以上にもてはやす風潮はおかしい。選手任せで細かいサインもなし。これで監督と言えるのか。監督とは組織の頭であり全責任を持ってコーチ、選手を教える人間のことをいう。それが、選手のほうが主導権を握っていた。戦争で指導者が陣頭指揮を取らずに一番後ろから「突撃」と言って誰が付いていくだろうか。

 日本球界は組織が単調である。最高権力者のコミッショナーからして何の役に立っているのか。言うべきことを言わず、一部オーナーの意向に従い、大過なく任期を終えればいいと思っている。そんな制度は変えていかねばならない。球団も、苦労して富を得たオーナーがトップとして命懸けで経営に取り組めば、組織の末端に至るまで好影響を受けて、球団を超えて球界が良くなるのだ。

次回のWBCはもう始まっている
 今回のWBCと、その後の日本の盛り上がりを見て、私は太平洋戦争を思い出してしまった。真珠湾攻撃が成功して最初は日本中が浮かれていたが、ミッドウェー海戦で敗北以降は連敗につぐ連敗。最終的には原爆を落とされた。当時13歳だった私は故郷である広島の呉で黒い雨を浴びた。今回のWBCもそれと同じだ。相手がその気にならないうちに奇襲攻撃で勝ったと私には思えた。

 これで勝った勝ったと騒いでいたらアメリカも目が覚める。日本を懲らしめてやろうとなる。お互いに平等の力で戦って勝てば、そこに値打ちは生まれるのだ。次回WBCはもう始まっている。

週刊ベースボール』2023年4月17日号(4月5日発売)より

廣岡達朗(ひろおか・たつろう)
1932年2月9日生まれ。広島県出身。呉三津田高、早大を経て54年に巨人入団。大型遊撃手として新人王に輝くなど活躍。66年に引退。広島、ヤクルトのコーチを経て76年シーズン途中にヤクルト監督に就任。78年、球団初のリーグ制覇、日本一に導く。82年の西武監督就任1年目から2年連続日本一。4年間で3度優勝という偉業を残し85年限りで退団。92年野球殿堂入り。

写真=BBM
週刊ベースボール
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