古いクルマ、大事に長く乗りたい。しかし、ワタシも89年アルピナB12-5.0BMWを部品がなく修理できないと店から言われ、仕方なく手放した。このクルマはフュエルインジェクションで、かなり電装系もアップデートされていたが、コネクター類の経年風化などで着け外しもリスキーだった。一方で、BMWやアルピナ、或は電装メーカーに依るアップデート品の生産も行われていない。コレは、BMWに限らず、10年以上経つクルマにはままある話だと思う。
PL法などという言葉は、災害被害の時に製造メーカーの責任を評したモノだが、本来、1度製品を世に出したら、ソレらを永遠に使用し続けるために、部品のアップデート設定や対応も義務付けるべきコトのように思う。少なくとも、現行車両部品などで修理可能なアップデートはデキないモノかな?
ワタシ個人的には、現行品にアップデートする方が良くない?と思う。
例えば、ランボルギーニミウラやカウンタックをカネかけて、ウエーバーキャブレターなど、昔のオリジナルに戻す?キャブレター、素人にはメンテナンス大変じゃない?フュエルインジェクションなど、今の部品に置き換えたらダメ?タイヤなんか、ワザワザ昔のピレリP7なんかにする?
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旧車はオリジナルが絶対かカスタムOKか? それぞれの言い分を整理してみた
4/19(水) 17:30 Yahoo!ニュース
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純正派とカスタム派の意見とは?
今のクルマにはない雰囲気を持っている「旧車」と呼ばれる、今からおおよそ30年以上前のクルマたち。これらのクルマを所有する人たちには極力純正状態をキープしたいという「純正派」と、個性を追い求めたい「カスタム派」が存在しており、たまに衝突することも……。
旧車 イコール 生産終了モデルです。つまり「今後減るいっぽうでも、増えることはほぼありえないクルマ」であることと同義です。可能な限りオリジナルコンディションを維持して次の世代に引き継ぎたいと奮闘するオーナーがいる一方で、自身が所有する旧車をベースにして、自分好みにカスタマイズして楽しむ人もいます。
【写真】安くてイケてる「脱定番」旧車4台!
純正派旧車オーナーと、カスタム派旧車オーナー、それぞれの主義主張とは? そもそも、双方は分かり合えるのか? 1970年製の旧車を所有する筆者の実体験や、旧車オーナーの皆さまの取材を通じて感じたことを交えて考察してみます。
純正派の言い分
工場出荷時の状態がその個体の頂点であり、現在にいたるまでどの程度維持できているか「是」とする思想の人たちです。つまり、工場出荷時の状態が100点満点だとすると、時間の経過とともにさまざまな要素で減点されていきます。現時点では自分がオーナーだけれど、次の世代の人へいまの愛車を引き継ぐことを使命とし、そのための苦労なら厭わないという志の持ち主でもあります。ボディとエンジンのナンバーマッチングは最低条件、カスタムなんてもってのほかです。
・可能な限り当時モノにこだわる
・欠品や製造廃止など、入手不可の場合はやむを得ずリプロ品かサードパーティー製で妥協
・ピカピカのフルレストアより、ボロボロでもオリジナルコンディションのほうが価値は上
・シングルナンバーおよび2ケタナンバーも当時モノの価値に含まれる
・この時代の一時預かり人という志の持ち主
大がかりなカスタマイズをする人も!
ただ、カスタム派なにも悪いことばかりではない。今の時代にあった快適性や機能性を旧車に落とし込めるだけでなく、維持も楽になることも多い。どちらが正解とかではなく、それぞれに長所があるのだ。
カスタム派の言い分(純正戻し可能なレベル)
ホイールやシート、ステアリングなど、費用はさておき、比較的交換するのが容易なパーツのみを厳選してカスタマイズするユーザーも一定数存在します。オリジナルの雰囲気を崩すことなく、できる範囲で自分好みにアレンジすることを「是」とする思想の人たちです。厳選するうちに守りに入ってしまい、必然的に定番カスタムになってしまうこともしばしば。ひと目で「あのクルマは○○さんの愛車」と認識してもらうまで個性を演出するのは難しそうです。
・オリジナルパーツの保護、保管が目的でカスタマイズするオーナーも多い
・オリジナルの状態を崩さない、逸脱しないレベルでカスタムする or したい
・気分を変えたい、ちょっと自分の色を出してみたいなど、比較的軽めのカスタマイズに留める
・純正戻しができない状態までの大規模なカスタマイズには抵抗がある
・時代考証も考慮してカスタマイズするので、割と定番になりがち
カスタム派の言い分(イケイケなレベル)
オーナーの美学やこだわりに基づき、ベース車両をカッコ良くカスタマイズしたい、人とは被りたくないなど、固定観念にとらわれず独自の個性を「是」とする思想の人たちです。ボディに穴を開けたり、オーバーフェンダーを後付けしたり、ウィングを装着したり……。自分がカッコイイと思える仕様のためであれば、後戻りできないような大がかりなカスタマイズも厭いません。たまたまベース車両が旧車だったということなのかもしれません。
・自分好みのカッコイイ仕様に仕立てたい
・人と被りたくない
・純正やリプロ品、サードパーティー製にこだわりはない
・他メーカーや後年のモデルのパーツもカッコ良ければ迷わず流用
・リセールバリューは気にしない
結論:純正派とカスタム派は分かり合えるのか?
結論として「分かり合えません」。分かり合えるように仕向けること自体、意味を成しません。
コロッケにかけるのは醤油かソースか、はたまた「きのこの山」と「たけのこの里」か、さらには粒あんとこしあん、美味しいのはどちらか? を論じても、お互いがそれぞれの主張を譲らず(なぜか食べ物ばかりですが)、永遠に平行線のまま。
無理やり優劣をつけるより、共存共栄の道を探る(つまり干渉しない)か、双方の影響が及ばないところで活動するのが得策といえます。
オリジナル志向であろうと、カスタマイズ志向であろうと、そして海外へと旅立ってしまおうとも、そのオーナーがクルマが好きで大切に乗っているならそれでOK! という気がしています。投機目的の対象にされ、まるではく製のような状態になってしまうよりはいいのではないかと……いちクルマ好きとして思います。
松村 透
記事に関する報告
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