巨人の盗塁数減、始まりは王監督!

昔の野球チーム、1・2番は走力ある短距離打者、3・4・5番は長距離打者、6・7・8番は打率や飛距離や走力で落ちる打者、9番は投手か1番への繋ぎの打者だった。チームでも、長距離打者は多くなく、外野手は足と肩重視されていた。

川上監督のV9には柴田&高田、第1期長嶋監督や第1期藤田監督には松本匡がいた。他球団でも、西本監督から上田監督までの阪急には福本や簑田、古葉監督の広島には高橋慶や山崎や正田などがいた。カレらは出塁すると二塁盗塁、ヘタすると三塁盗塁までしていた。盗塁される恐れがあると、相手チームバッテリーは牽制もしなくてはいけないからボークのリスクもあり、スピードの落ちる変化球や低めや打者のカラダ付近への配球がしにくくなる。もちろん、クイックモーションを要求され、不正セットのボークリスクもあり、十分なテークバックや体重移動もデキず、打者に投球タイミングを掴まれやすくなったりする。バッテリーだけでなく、走者いる塁や次の塁の牽制やベースカバーのため、守備位置を近く取る必要があり、一二塁間や三遊間どちらかが空きやすくなる。ソレだけでも、次打者の打率が幾分好転する。

巨人に於いて、転機は王監督。真弓&岡田&バース&掛布のいた、吉田阪神の大艦巨砲に依る日本一に引き摺られ、大砲にしか関心なく、出塁走者には待てのサインで足止した。選手生活末期の松本匡は、決定的に衰えたし、緒方は快足外野手だったのに足を活かせない二塁手に転向させられ、待てのサインと併せて殺された。

第2期藤田監督後に復帰した第2期長嶋監督は、俊足の出口を据えようとしたが故障、以後は国内FAに依る他球団選手獲得でチーム編成が変わり、鈴木尚など俊足選手は代走以外に使われなくなった。

巨人に限らず、今のNPB、MLBの大谷翔平の盗塁数より少ないのでは?

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なぜ?巨人 25試合でチーム盗塁数2の謎 大久保コーチが理由を説明「走ることに神経を使うなら-」
5/1(月) 19:50 Yahoo!ニュース
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円陣を組む巨人ナイン=4月23日
 今季の巨人の成績を見渡した時に目を引くのが、5月1日時点の25試合でチーム盗塁数「2」という数字だ。開幕ダッシュに失敗し、現在5位に低迷する中、大久保博元打撃チーフコーチが“走れなかった”理由を明かした。一方で直近10試合は6勝4敗と、かすかな上昇気配も漂う。同コーチはチーム全体の機動力や走塁意識が今後の伸びしろであり、上がり目であると見ている。

【写真】なぜ?巨人ベンチの“異様”な光景が話題に

 ある種、異様な数字だ。チーム盗塁数はここまでわずか2。4月11日・阪神戦で代走・増田大が八回に決めた三盗と、同30日・広島戦の初回に坂本が二盗を成功させただけだ。そもそも企図数自体が計3回と極端に少ない。当然、盗塁数は両リーグ断トツで最少。両リーグトップの日本ハム・五十幡はすでに7盗塁をマークしている。

 チームは開幕直後から4月中旬まで決定打が出ない拙攻続きで打線につながりを欠いた。大久保コーチは「(攻撃の)流れが悪いときに無理に走って、流れを本当に止めるのが盗塁死だったり、けん制死だから。点が取れるってことは流れが良いわけですよ。それができないときに走ってアウトっていうのがめちゃくちゃ嫌な空気になるから」と盗塁数が少なかった理由を明かした。

 「打てないなら走ってかき回す」という考え方もあるが、同コーチは「走ることに神経を使うなら、今は打つことに神経を使った方がいいし、元々そういうチームを作っていないですよね」と説明した。確かに今の巨人はパワーに秀でた打者が並ぶ。打線の特徴とチーム状況を照らし合わせ、積極的な走塁は自然に減っていたということか。

 走塁面において、チームには苦い過去がある。3勝2敗で迎えた4月6日・DeNA戦(横浜)の二回1死一塁からブリンソンが左中間を破る一打を放つも、前の走者の動きを見ずに三塁へ突進。アウトカウントも勘違いし、自身もベースから離れてアウトになるという“左中間併殺”があった。原監督も「2度と起こってはいけないプレー」と話した手痛いミス。その後の10試合は2勝8敗と苦しんだこともあり、大久保コーチも「やっぱり起きちゃ行けないミスっていうのは流れを止めてしまうんですよ。早い内にミスが出たことはいいことでもあるんですけどね」と話した。

 そんな苦しみも乗り越え、打線には少しずつ得点能力が戻ってきた。それとともに28日・広島戦でオコエが二盗を敢行(結果はファウル)、30日の同戦では坂本が二盗を成功させるなど、積極的な走塁も増えてきた印象だ。26日・阪神戦で秋広が左前へのポテンヒットで果敢に二塁を陥れたことを挙げながら、大久保コーチは「あれも盗塁と一緒ですよ」と力を込めた。野手陣個々の状態が上向くほど、盗塁に限らず、次の塁を貪欲に狙う走塁はどんどん出てくると予感させる。相手に走力を警戒させるようなプレーが増えれば、攻撃に好循環が生まれるはずだ。(デイリースポーツ・畠山賢大) 
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